うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

函館 1....(8222)

2008年11月30日 22時53分25秒 | うべプラネタリアン
私の所属は宇部市教育委員会社会教育課。
その中に宇部市視聴覚教育センターと言う内部組織があって
その中にプラネタリウムも含まれる。
だから、“うべプラネタリウム”という組織があるわけではない。
“うべプラネタリウム”主催の天体観望会などというが、「主催者の実体はない」のである。
ま、そんな固いことはいうまい。課の親睦旅行などあると、当然メンバーの中に入っているので、
くっついて出かけるのである。このたびは『函館』へ、デラックスな旅だ。
函館のサイトシーイングの目玉は、五稜郭と、函館山からの夜景である。
五稜郭は星形をした近代の西洋式城郭の美しい石垣と、なにより、箱館戦争の戦場として有名だ。
そこを訪れたときはいい天気だった。が、夜になって天候大荒れ。
函館山に昇るロープウェイが風雪大荒れのため運転休止。夜景はパー。
さすが、私の雨男のたたりは尋常ではない。
みんなの大顰蹙を買ってしまった。今度はやっぱ連れていってくれぬだろう。



木星と金星の近接....(8221)

2008年11月28日 17時26分00秒 | うべプラネタリアン
12/1が木星と金星が最接近する日だ。
11/25頃から来月の上旬は、晴さえすれば、南西の空をながめていたい。
今宵(11/28)の天気予報は、星空指数10だが、17時現在、雨に洗われた空が美しく晴れている。
今日は晴れたり雨になったり実に不安定な天気だった。今頃晴れているからといって、
会館に人を集める余裕はないので、星虫は各自自由に楽しんだらいいと思う。
いずれにせよ、夕方17時から金星達の沈む19時までが勝負時なので、
星空指数、つまり、夜全体の予報はあてにせず、日中の天気予報の延長で観望体制の判断をしたらいいと思う。
12/1に最接近の後、金星の方が高い位置に来て、両巨星は次第に離れてゆくが、
月と金星は今後1月1日、1月30日に近づく。殊に、1月1日はにぎやかな夕宵になる。
月(月齢5)と金星は近くにあり、西空低く木星と水星が輝くという具合だ。
屠蘇の酒に酔ってはいられないのである。

補遺
晴れているので写真をと思ったが、あっという間に雲が張り出し、19時より予報通り雨になった。
とりあえず手持ちで撮った。ぶれて星が流れた。
出せる画像ではないが、今日の記録として。

生ぬるい晴....(8220)

2008年11月26日 21時45分36秒 | うべプラネタリアン
「ずるい」と言われるより「小ずるい」といわれた方がずっとイヤだろう。
「ぬるい」と言うより「生ぬるい」という方が悪意がこもる。
今宵の天気は生ぬるい晴だ。
星空指数80の好天予報に誘われてお招きしたが、しゃんとしない天気だった。
それでも、日没直後30分以内は金星と木星のツーショットが美しかった。
透明度があれば、どんなにかうっとりするだろうに。
後は、12/1の観望会の“文句なしの晴”を祈るのみ。
今日は、はるかやもねたち常連さんが、それでも10人くらい来てくださったのだった。
画像は今宵(11/26)17:40会館から。

山茶花つゆ....(8219)

2008年11月25日 20時24分48秒 | うべプラネタリアン
秋の終りに雨が続くことを、さざんかの季節にちなんで山茶花梅雨という。
どうも今がそうなのか、天候がめまぐるしく変わる。
明日(11/26)はいい天気らしい。今日12:00時点で明日の星空指数は10だった。
先程18:00時点を見ると100に変わっている。どうちゅうこった。
まあいい、良い方向に変わるなら、笑ってすますとして、そういうことなら、
明日は天体望遠鏡を開けよう。
今宵薄雲を通して金星と木星が光っていた。他の星が見えるほど晴れているわけではなく、
二つの巨星だけしか見えないから、ひどく近づいて見える。
いずれ金星が追い抜くのだが、それはいつか。
美しい景色の極め付きは、12/1 & 2 の三日月も加わっての三者揃い踏みだが、
それを待つまでもなく、夕方での金星木星の近接はしばらくなかったことだから、
景色も取りこんで、写真で追いかけたい。
今宵のようにトロンとにじんだ光ではなく、キィィンと鋭く光る両星を見ていたい。
明後日は雨模様だから、明日はチャンスかも知れない。
プラネタリウムネットワークで呼びかけて一緒に楽しむこととしよう。
このブログを見た方、カメラをもって、早い時間に会館においでませ。


今日は終日雨....(8218)

2008年11月24日 20時15分32秒 | うべプラネタリアン
奇妙な巡り合わせだが、月齢が後半で星見に都合のいいときは天気が悪い。
上弦の月から下弦の月までの、月明のある時はギンギンに晴れたりする。
恨めしく思うからそんな気がするのかと思うが、考えてみると星見のための
そうしたいい条件の時というのは、非常に限られてくるのだ。
そこへ働き人の“曜日”まで絡めると、さあ、年に何回最適なときがあるだろうか。
365日のうち、曜日で選ぶと、都合のいい日は60日くらいで、月齢都合をあわせるとその半分、30日。
これに天気具合を加味すると、一年に、本当に星日和といえるのは、10日あるなしか。
この枷からはずせるのは曜日要因だけで、週末だろうがまっただ中だろうが、
天気さえ良ければいつも出かけるのだと気構えをもっておかねばならぬ。
そして肝心なことは、ただでさえいいチャンスが希少価値なのだから、
かみさんの機嫌を損ねてブレーキがかかるような状態ではお話にならない。
家庭の協力をちゃんと取り付けられるように日頃のサービスを怠ってはならない。
星好き病を理解してもらうのはなまなかのことではないのだ。


星の力で....(8217)

2008年11月22日 20時00分47秒 | うべプラネタリアン
いつも元気いっぱいですねと言われるが、もう66才といういい歳なのである。
定年は65になった年度末だから、今年の3月末がそのはずだった。
その枷はとっくに過ぎたが、来年度も引き続いて、社会教育指導員のプラネタリウム解説を
中心とした天文普及の仕事を続けて欲しいと委嘱された。延長に次ぐ延長だ。
昨日、よろこんで引き受ける旨の文書を提出したのだが、
実は、昨今、ちょっと心境の変化を来している。
今までは、自分を、子ども達に星の世界の楽しさを語る“かたりべ”と位置づけてきたつもりだ。
もとよりこのスタンスは変えないけれど、この年で、元気に、天文学という永遠に若い最先端科学の
おもしろさを語ることができるなら、そのフィールドをもって、ご同輩あるいはそれ以上の方々に
より豊かな元気を供給できるのではないか。
つまり老人のための天文学。
これを追求してみたいとしきりに思うのである。人にとって科学的興味は尽きぬ若さの秘訣だもの。
なぁに星の知識なんて忘れようが覚えようがどうってこたぁない。
面白い世界があるんだなぁと気付けば、その時から頭の活性化につながる新鮮なテーマとなる。
宇宙教育というフィールドがあるなら、宇宙セラピーというフィールドを構築したっていいじゃないかと、
まぁ、そういうわけだ。
画像はM76(小あれい星雲:みずがめ座)..(NASA)

ほしぞら寄席....(8216)

2008年11月20日 21時14分18秒 | うべプラネタリアン
盛会だった。
40人の人が集まって、ブラネタリウムの中で落語会を開いた。
夕方6時から丁度1時間、ハネたあと、天体観望会の予定だったが、
こちらの方は小雨模様の天気で望遠鏡も開けなかった。
出演は「カンチューハイ角照」の芸名を持つ、本職は床波の浄土真宗西光寺の住職さん。
なるほど、上手い。
星座のいろいろな名からジュゲムに導入してゆくところはさすが。
星座の名で笑いを取っておられたので、これはプラの中でも使えるかとまとめてみた。
あいたっ....ネンザ
こわいおにいさん....ヤクザ
ルーブルには美しい....モナリザ
織田信長の作った....ラクイチラクザ
人の集まる....ギンザ
一日一度は必ず座ろう....ベンザ
だいじょうぶかいな....ギンコウコウザ
きちんと座るのは....セイザ
前のお話は....ゼンザ
落語の舞台は....コウザ
おいしいね....ギョウザ
東京にぎやかな....カブキザ
乞食の寝床....ゴザ
おかあさんなら....マザァ    おあとがよろしいようで(誰かつづけて..)

うわっ初雪....(8215)

2008年11月19日 20時25分47秒 | うべプラネタリアン
例年より3週間も早く山口県で初雪。
びっくりしたなぁ....
萩市や内陸部では積もったらしい。
まだ本格的な紅葉は始まらないというのに雪だって。
さすがに宇部や防府では雪までは降らなかったが、その寒さは並じゃない。
体がついてゆかないから、よほど寒く感じる。
明日の午後は平年並みに戻るというが、この寒さのもたらす一気の紅葉はきっとすばらしいはずだ。
うまくすれば、真っ赤なもみじに真っ白な雪が降り積もって、夢のような世界が見られるかも知れない。
画像は宮崎さんの撮った11/12の月下の長門峡。夢幻....

木星と金星....(8214)

2008年11月18日 22時16分01秒 | うべプラネタリアン
今日の星空指数は0の予報だ。ところがどうだ。
夕方の空ときたら、澄み切った濃紺のなかに木星と金星が凄みをおびて輝く
初冬独特のギンギンの晴天。
天気予報はあくまで予報とはいいつつも、0と100とはなんとあてにならぬものか。
もっとも、夜半には雲が張り出したが....
さて、木星と金星はますます近づいてきた。
晴れた宵は、この巨光を放つ二つの星のコラボを楽しむといい。
このように木星と金星が、宵に近接するのはここしばらくなかったことで、
今年は数年ぶりの一大ページェントといえる。
二つの惑星が重なるわけではないので、天文学的に特に観測すべき対象とはならないが、
美しい星の景色となれば、星虫にとってはたまらない。これからの1ヶ月はわすれられない宵が続く。
今月末には二星は非常に近接し、やがて金星が木星を追い抜いて高い位置に来る。
これからしばらく、宵の内だけでも、晴の予報は当たり、雨の予報ははずれるようにと、祈りたい。

ガリレオ 4 (年譜)....(8213)

2008年11月17日 22時31分48秒 | うべプラネタリアン
ガリレオ・ガリレイは、ベンチェンツォ・ガリレイの子として
1564年ピサ郊外で生まれた。
コペルニクスが地動説を発表したのは1543年、ガリレオの生まれる前だ。
ガリレオはピサ大学の医学部に入学する。当時の最高学府である。
彼が教授として赴任したのは、1592年、パドヴァ大学数学科、28才の時だった。
おもちゃのような、望遠鏡の原型が発明されたのは1600年頃。
1600年といえば、日本では関ヶ原の戦いのあった年である。
その望遠鏡を改良して、天文や武器として使用に耐えるものにしたのはガリレオだった。
ガラスを磨いて手製の望遠鏡を作りそれを空に向けたのが1609年、本格観測を開始したのが1610年、36才の時。
その時ガリレオは故郷フィレンツェに帰っている。
月や、太陽黒点や、木星の観測から、コペルニクス地動説の正しさを確信したガリレオは、
1632年「天文対話」という本を出版し、公然と地動説を唱えたが、その本は出版と同時に発禁となっている。
その後、宗教裁判異端審問所から終身刑を言い渡されるのが1633年、69才の時である。
亡くなったのは1642年、78才。
ローマ法王が、ガリレオの復権を認めたのは1992年。
宗教裁判より実に359年後であった。