うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

年末年始は荒天....(10307)

2010年12月30日 14時04分41秒 | うべプラネタリアン
この地の元旦の日の出は 07時19分20秒。だが、今年は初日の出が拝めそうもない。
大晦日から3ヶ日は大層荒天の予報だからだ。
てんびん座の星座神話ではないが、おだやかな天候に恵まれて、神も人も動物も
仲良く暮らせた黄金の時代は はるか彼方に過ぎ去って、
今や銅の時代の末期だもの、人の諍いも お天気も 荒れ放題さ。
ふて寝が一番よろしいようで。

今年の画像....(10306)

2010年12月29日 13時09分40秒 | うべプラネタリアン
今年の画像(私家版)を勝手に上げれば、この一枚は、はずせまい。
はないっつあんがきらら浜で撮った種子島からリフトオフしたH-ⅡAロケットの光跡。
9/11 20:17 日本のGPS衛星『みちびき』の打ち上げ。海面に噴射の光も映っている。
何せ330kmも離れている山口県の海岸だ。なのにこんなに鮮やかに見えるなんて。
この時は私たちは秋吉台で観ていた。「秋吉から種子島のロケット打ち上げを見ようぜ」と
案内招集した当の本人の私は、全く見えるとは思っていなかったのに...
星好きの子ども達と一緒に「わぁぁっ あれだっ 見えたっ」と歓声を上げたのが、
望外の喜びだった。

今日で今年の....(10305)

2010年12月28日 22時15分38秒 | うべプラネタリアン
プラネタリウム投影はおしまい。仕事納め。
人数などの実績は年度ベースだから、総まとめはあと3ヶ月先だが、何となく一仕事
区切りの感がある。今年は、3月にプラネタリウム活動の区切りがあったので、
特に感慨深い。区切りというより、歌でいえば、ブレスみたいに息つぎ程度のものだけど、
やはり何かが在った年だった。
活動は、来年2011年、再来年2012年ともっと激動するだろう。
激動の予感はするが、それは路線内の起伏や景色の変化であって、路線が、転轍機で
カチャッと換わるわけではない。
その点、私の中では「今年は区切りの年だった」ように思えてならない。
あとあますところ3日。ほこほこと歩くべ。
それで、今年の画を選べば、やはりこれは外せまい。
『はやぶさ』最後の涙(JAXA)。

土星衛星ミマス....(10304)

2010年12月27日 19時07分43秒 | うべプラネタリアン
人呼んで一つ目ミマス。
さだめし妖怪“目玉親父”だが、スターウォーズの人工惑星デススターのモデルにもなった。
ともかく直径の1/3にも達する大クレーターが目立つ。
クレーターが他天体の衝突でできているとすれば、こんな大きいクレーターができるとは、
よくぞ本体がバラけなかったものだ。バラけなかったにしても、中身は、
亀裂だらけでぐずぐずに違いない。それとも飛び込んだ他天体がコアになって、
母屋を乗っ取られているんかしらん。

土星衛星タイタンとテティス...(10303)

2010年12月26日 22時19分45秒 | うべプラネタリアン
土星探査機カッシーニはまだしばらく運用期間が延びたので、あいかわらず
すごい画を出してくれる。これは太陽系最大の衛星タイタンとテティス。
タイタンには大気があるので周辺がぼわっとしている。
雪と風の強い大荒れ天気で、おまけに、この地方には極めてめずらしく震度3の地震が
あるような宵は、こんな映像を見ながらおとなしくしていよう。

クリスマス2(ベツレヘムの星)...(10302)

2010年12月25日 22時31分57秒 | うべプラネタリアン
キリストが生まれたとき輝いたとされるベツレヘムの星とは一体何だったのか、
未だに決め手はない。一年一説誕生しているというほどかまびすしい。
金星だといい、超新星だといい、彗星だといい、火球のような流れ星だともいい、
なぁんにもなかったただのフィクションだよと言う人もいる。
ケプラーは木星と土星の近接だと大はしゃぎした。いずれにせよ何かが在ったと見る方が面白い。
ただ、キリストは神の子だと自ら言った。
その論拠に、輝ける星に導かれて生まれたことを意識していたに違いない。
そのことが多くの幸も不幸も生んだが、そうしたものをもたらすシンボルは、
「星」であって、太陽でも月でもないのだ。

クリスマス....(10301)

2010年12月24日 23時29分23秒 | うべプラネタリアン
クリスマスはイエスキリストの誕生日とされている。
その根拠はない。
西暦5~600年頃に、つまりキリスト教が確立し始めた頃に、西暦の年の数え始めと
キリストの誕生日を決めた。
誕生日は復活祭と不可分とされるが、復活祭は死後のことだから、生を受けた日を
決める根拠にならない。つまるところ、12月25日としようと勝手に誕生日を選んだわけだが、
なぜこのときにしたのか、それは冬至の日と不可分ではありえない。
一年の始まりの1月1日をこの時期にしたのも冬至と関連していて、このころから
季節も日の長さも上向きになることを示している。
とはいえ寒の強さはこの後2ヶ月がピーク。しばらく自重しよう。

皆既月食 in USA....(10300)

2010年12月23日 21時50分03秒 | うべプラネタリアン
12/21は日本では月出帯食だったが、アメリカでは最初から最後まで月食全部が
ちょうどいい具合に見えた。
また、日本では、北海道の一部を除き、他のほとんどの地域が荒天でまるで見られなかった。
アメリカは、多くの地域が好天に恵まれたようだ。
そこでいち早くNASAのHPにかの地の月食の画像が寄せられている。
ま、これでも見て溜飲を下げるか。

土星衛星エンケラドス....(10299)

2010年12月22日 22時55分54秒 | うべプラネタリアン
土星の衛星は全て個性的で、どれを見ていても飽きない。
本体土星にはリングがあるからアングルによっては絶妙の光景を作る。
なおかつ、数が多いので衛星同士も重なり合って「うっそぉ」と叫びたくなる画ができる。
例えばこんな添付画像の通りだ。
衛星はエンケラドス。噴氷の割れ目が南部にあり、この画像でもその様子がかすかに
衛星下部に白髭のように見えている(NASA HPから)。