うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

春の宵にシャープな....(75)

2007年04月09日 21時14分05秒 | うべプラネタリアン
シーイングを期待するのは無理だ。
今夜もよく晴れているが、クリアさはいまいちだ。
土星は高い位置にあるから、多少のもやは我慢できるが、
金星とすばるは西空なので、もやの影響をしっかり受ける。
黄砂の影響もあるし、春はしょせんこんなもんだと、あきらめよう。
しばらくは、春霞のなかで金星を見ることにしよう。

地上は、桜ももう終わりだ。
桜が終わると一気に新緑の季節を迎える。
私たちのすばらしい友人の長野さんは、目の手術をして、しばらく物を見る作業を休んでいるが、
目が開いたとたん、青葉だ。
これは、考えようでは幸せなことだ。
手術なんてしなければしない方がいいが、したらしたで、回復したときの喜びが格段に大きいことを考えると、
ちょっとした停滞や我慢は悪いことではない。
桜の花も、ぱっと咲くには、充分寒い時期が必要なんだという。だから、鹿児島の桜は遅く咲いたりする。
眼を開ければ、いきなり「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」とは悪くない。
色とりどりの緑が忘れずに待ってますよ、と遠くお見舞いを申し上げる。