うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

皆既日食の景色....(8158-3)

2008年08月31日 21時54分35秒 | うべプラネタリアン
真っ昼間である。が、こんなに暗い。
シルエットになっているのは万里の長城である。
8月1日の皆既日食の様子。
今日NASAが発表した画だ。
さすがすごい。言葉もない。
これを星仲間と一緒に楽しみたくて、ここ3枚いずれもNASAからの
パクリだ。
NASAもJAXAも天文普及活動に利用するならと、使用を許してくれるので
諸兄もその範囲でこれらの画像を楽しんで欲しい。

8月1日の皆既日食....(8158-2)

2008年08月31日 21時42分14秒 | うべプラネタリアン
シベリア方面で見られた今年の皆既日食の時の
コロナの様子がNASAのホームページに載っている。
太陽活動極大期は、ひまわりの花のようにコロナは全面に拡がるといわれ、
極小期には東西にのびると言われる。
この画は、太陽の活動期が中間期にあることを示している。
コロナは満月の明るさ程度と言われるので、「皆既」の時でないと見られない。
金環食の時はダメである。だから皆既日食に血道を上げるのである。
それにしても、美しい画だ。

今年の8月は....(8158-1)

2008年08月31日 21時13分40秒 | うべプラネタリアン
今日で夏休みは終わる。
ちょっと梅雨の始めに戻ったように雨続きの不安定な夏の終わりだ。
今年の8月は「食」が2度起きた。特異な月であった。
8月1日に皆既日食。
8月17日に部分食ながら月食。
日食は太陽-月-地球と並んだ新月の時起こる。
月食は太陽-地球-月と並んだ満月の時起こる。
つまり8月の中の新月と満月がどちらも、太陽-地球-月が一直線に並んだのだ。
月の軌道は黄道に対し5°傾いているから、常にいずれかでズレていて、
三者が一直線になることははめったにない。めったにないと言っても、
「食」は年に1~2回世界のどこかで起きている。
ただ、一月の内の新月と満月がそろって食になるのはめずらしい。
そのめずらしいことが、来年1月も起こる。
なんだ、結局めずらしいことじゃないじゃんと言うな。
さすが、NASAである。二つの「食」の様子を並べてホームページに載せていた。
なかなかおもしろい。面白ければいいのだ。

大雨の被害....(E832)

2008年08月30日 15時29分09秒 | 水の存在
東海・関東で豪雨被害だ。
存じ寄りの方も多いので、まずは被害軽微をお祈りする。
みずがめ座のモデルは美少年ガニュメデスだ。
彼は神に拐かされて、天上で神々のお酒の相手をするはめになるのだが、
聡明で優しいガニュメデスは、そんな役では飽きたらず、地上にいるときの
羊飼いの経験から、雨の恵みがいかに大切かをよく知っていたので、
大神ゼウスに人々に水を穏やかに分けてやる役目に就きたいと申し出る。
それはいい心がけと、ゼウスは二つ返事でその力をガニュメデスに与えてやり、
ガニュメデスは雨の神となって人々に感謝される存在になった。
しかし、昨今ガニュメデスは手抜きをしているのではないか。
やたら雨の降りようが偏在する。
トータルで雨量は変わらないとしても偏るのはよくない。
恵みとは穏やかなものでなくてはならない。
しかし結局、ガニュメデスの力及ばぬほど、人は地球環境を壊してしまったのだろう。
恨みのツケを彼に突きつけるのはお門違いか。
さて、今宵(8/30)は天体観望会。ゆっくりと晴れ間が拡大している。
グーである。


木星....(8157)

2008年08月29日 21時50分34秒 | うべプラネタリアン
小学3年の私の親友、文音(もね)くんが一つのビー玉をくれた。
地色は白で、赤とオレンジの筋模様が入っている。
私にくれるとき「木星をあげる」と言ったから、そのつもりで彼は、
数あるビー玉からそれを選んだようだ。直径は1㌢。
ソフトボールはほぼ直径10㌢、太陽をソフトボールの大きさとすると
木星はこのビー玉のサイズになる。
その時地球のサイズは0.9㍉。そしてソフトボールより約10㍍はなれたところにある。
同様に、木星のビー玉は55㍍くらい離れたところに置くといいだろう。
こうしてみると、文音くんのプレゼントはすばらしい!
いい実験材料になる。
こんどプラに来たら、弟の舞音(まね)くんといっしょに、長い直線道路の歩道に
ソフトボールを置いて、ごま粒(地球)を置いて、このビー玉をおいて、
そして冥王星やエリスの位置も測ってみよう。
びっくりするぞ。まさしく的川先生の宇宙教育だな。



女心と秋の空....(8156)

2008年08月28日 20時33分47秒 | うべプラネタリアン
変わりやすいものの双璧だ。
女性側からは、男心が変節が多いとのたまう。
とちらもどちらだが、秋の空が変わりやすいという点では意見が一致している。
夏休みがまだ終わらないのに盆すぎから急速に秋の気配だ。
だから、天気予報がはずれはじめた。
長期星空指数がまるであてにならない。
だから、明後日30日の阿知須きらら浜野鳥公園の星空観望会の予報も、
9月2日の惑星と月の近接の観望会(会館)も、予報が猫の目のように変わり
落ち着かない。
仕方がない、いつものことだ。
晴れて欲しいのは、10月25日の秋吉台での観望会だ。
まだ2ヶ月も先だが、気合いが入っている。
気合いがこもると天気が崩れるのも常のことだが...。
それにしても先の日曜(8/24)の晴具合はどうだ。伝説的なものとなった。
何人の人からあのよいはよかったぁ~と聞かされたものか。
再現、再現。



カメラを持って散歩....(E831)

2008年08月27日 17時39分44秒 | 水の存在
散歩の時は必ずカメラ持参である。
早朝、近くの体育館前の広場(我が家から1㎞くらい)で
地区の老人会の皆さんが365日ラジオ体操をしている。
カセットではないから時間は正確だ。6時30分。
晴れていればできるだけこれに加わって、かみさんと二人で
運動をしている。
そのときでも、ポケットにコンパクトデジカメを忘れたことはない。
いい画が撮れるときはまれだが、ここ数日載せている「月とモニュメント」の
画像は、なかなかおもしろかったので、そんな時数枚稼いでおく。
私のことだから、角度を変えて、かなりきわどい画角のものも撮ったが、
まあ、あまり品はよくない。いつかの機会としよう。
で、この画もきわどいといえばきわどい。少なくとも美しくない。
かわいそうといえばかわいそうだし、たくましいといえばたくましい。
題して「くいこむ」


常盤ふれあいセンター・移動天文教室..(8155)

2008年08月25日 22時26分41秒 | うべプラネタリアン
今朝快晴だったのに、移動天文教室の始まる
19時ころはばぁーっと曇ってきた。
木星もにじんで、かろうじて天頂付近の
夏の大三角を確認するのみ。
120人を越すほどの人が集まったが、まるで星空はだらしがない。
協力者も永安栗田坂本原田宮崎とフルメンバーが参加してくれたのに
星空の協力がない。情けない限りだが、気合いを入れたときはこんなもんだ。
次は、8/30の野鳥公園、これはいい天気だろう、続いて9/2(&3)の西空の
ページェントだが、これも好天だろう(←実は何の保証も根拠もない)。
いつも朝の散歩とラジオ体操で出会う感じのいい母娘に、
今夜こんなことがあるよ、よかったらどうぞ、と声かけしていたら、
その母子が来てくれた。個人一本釣りに乗ってくれる人がいると非常に感動する。
組織の呼びかけではなく、個人の呼びかけについてきてくれるなんて、
うれしいではないか。
120人の中の3人だが、特に光って見えたのだった。今宵の大収穫だ。
画像は一連同じ。題して「おとす」

今宵(8/24)まれな好天...(8154)

2008年08月24日 20時03分47秒 | うべプラネタリアン
どうだろう、すごい好天だ。
8月としては8/2以来の星日和だろう。
金星は、地平に沈むまで、きりりと輝いている。
薄明の中に、スピカと火星が、白と赤のすばらしい対照を見せて
西空低く輝いている。
私は今年の新米で満腹。風は涼風。至福の宵だ。

この惑星揃い踏みは9月2日と3日がいい。
火星金星水星土星に、スピカと細い月がからむ。
土星は、9/5に太陽の向こう側にまわる「合」となるので、9/2頃は
とてもじゃないが視認は困難、水星もむつかしいだろう。
しかし、細い月と宵の明星のコラボレーションだけでも、すばらしい取り合わせだ。
9/2は、この惑星群と月を楽しみたくて、観望会を企画した。会館西側の屋上を開けよう。
さらに、もし、好天が翌日もつづくようなら、9/3もやる。
9/3は、あまり多くの人に呼びかけず(呼びかけてもいいが)、小野田竜王山に陣取るつもりだ。
今日から今週はずっと星空指数は100が続く。9月にまわっても好天を期待したい。
でも、9/2を待たず、今週は火曜か水曜に、例の突然ゲリラ観望会を開催することになろう。
画像は、前ページと同じ、題して「ささげる」

9月....(8153)

2008年08月24日 09時37分11秒 | うべプラネタリアン
8月は新月が2回あった(8/1&31)。
だから9月1日が月齢1となるので、9月の日付は
月齢と一致する。わかりやすくてちょっと嬉しい。
旧暦(太陰暦)では7~9月を秋としているので、8月は仲秋。
その中日15日は(つまり旧8/15)は、仲秋の名月と呼んで、
その日の「月」を特別に愛してきた。
今年は旧暦8月15日は9月14日である。厳密なその日の月齢は、
だから、14。満月ではない。季節からするともう一ヶ月先の月の方が美しい。
今年の「晩秋の名月」は10月14日である。
秋は、それやこれやで、月に親しむいい季節だ。
うべプラネタリウムでも、9~10月は、月と暦を中心に話を進めたい。
画像は俵田体育館前の像に月。題して「つまむ」