うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

明日から星空かんさつ会....(11213)

2011年07月28日 20時52分23秒 | うべプラネタリアン
明日(7/29)から7/30の2日間、ときわの森星空かんさつ会。
結局28名の少年少女のエントリーがあった。
3年生2名・4年生11名・5年生5名・6年生10名。その内女性は15名・男性13名。
あらかじめ質問を受け付けることにしているが、質問が少ない。
①星の色は何種類あるんですか(5年女性)
②宇宙は大きくなっていると学校で聞きましたが、本当ですか(4年女性)
③どうして宇宙には酸素がないのですか(フランスの小学校4年男性 目下里帰り中)
いずれも鋭いとこを突いてくるわい。おもしろくなりそうだ。
今日はぎりぎりまで資料作りに精を出した。それでもまだ準備し残したような...

命の値段....(11212)

2011年07月27日 22時40分56秒 | うべプラネタリアン
人件費の安い国は命もないがしろにされる。命の安全性は低きにおかれる。
お役所にとっては責任者の首さえきればいい。その点責任者の命も安い。
人の命はしょせん人ごと。真実の解明なんてどこかに置きっぱなし。
警察捜査力も弱い。交通事故を起こしたら森に逃げ込んでしばらくじっとしていりゃ
そのままになると聞いた。
軍事力も容易に拡大しうる。
ぬけぬけとウソもつくし、隠し事もへっちゃらだ。
件の国の宇宙飛行士は、一人成功するまで何人死んだか。

いかに高い安全性を確保しているかは、その国の文化度のバロメーターである。
もすこし踏み込めば弱者への配慮の高さが、その組織の、その施設の、その街の、
その国の文化度を示す。当然命は高くなる。高くあって当然なのである。
原発しかりである。
命を放埒に食う兵器の特性をそのまま平和利用だなんて、結局、事故が起きたとき
バロメーターの針が厳しく動く。想像力という目盛りの限界以上に針が振りきれる。
さあ、我が国はいかがなりや。

天文同好会7月例会....(11211)

2011年07月26日 21時37分28秒 | うべプラネタリアン
宇部天文同好会の7月例会は、最終土曜30日だが、会場は青年の家とする。
7/29と30は「ときわの森 星空かんさつ会」が開催され、30日は最終プログラムで、
12:30から青年の家で活動している。夜は夏の星空探訪だ。
これと例会をタブらせることとする。
星空かんさつ会申込者は初日のみの参加者などまちまちになるが、総勢28名になっている。
もちろん同好会会員も星空かんさつ会に参加申し込みをしているので、
みっちりと充実したいい会になりそうだ。
こうしたことが渾然と一つになることで同好会のすそ野も広がろうというものだ。
今年度になって、ことごとく天気にたたられてろくすっぽ活動していないので、
この際積極的に集まってほしいと思っている。時間は19:30より。
この案内は明日メールネットでも流して呼びかける。

小惑星ベスタ....(11210)

2011年07月25日 18時45分32秒 | うべプラネタリアン
4 Vesta は小惑星の中で4番目に発見された。
1番は小惑星を代表してセレス(Ceres)が準惑星に組み入れられている。
4大小惑星とはセレス・パラス・ジュノー・ベスタだが、サイズ的にはベスタは3番目で
468-530kmとされている。ほぼ丸いが月か地球のようにきれいな球体ではない。
530kmでは引力不足で丸くなれないのだ。
このベスタがやぎ座で8月7日が「衝」。見ごろだが光度は5.6等。
それでもどういうわけか4大小惑星の中ではサイズにかかわらず一番明るいようだ。
ベスタにはNASAの小惑星探査機ドーン(DAWN)が訪れて周回軌道に入った。
しばらくベスタを舐め尽くして、次にセレスに向かうようだ。
小惑星は、イトカワならずともひとつ一つ違う顔を持っているのでおもしろい。
画像は近接したドーンが撮ったベスタの素顔(NASA)。


金環食観測ツアー....(11209)

2011年07月24日 20時40分11秒 | うべプラネタリアン
2012年5月21日(月)の金環食は、宇部でも96%くらい欠けるが、
やはり「金環」を見たいし、木漏れ日の金環(ドーナツの宴)を楽しみたい。
というわけで、JTBに、①指宿市(鹿児島)と②串間市(宮崎)のツアーを提案してもらった。
金環状態は①案も②案もほぼ同じだが、わずか②案の方が中心に近い。
費用は、大雑把に言って、①が大人一人26000円、②が28000円。
2000円の違いなら、ちょっとでも好条件のところに行きたい。
指宿ならしょっちゅう行けるが、宮崎方面は昨今なかなか足が遠い。
てな理由で、目下のところ、日南海岸 南郷プリンスホテルを第一目途に話を進める。
学校が休みではないので、子ども達は休んで参加できるかどうかわからぬが、
総勢40~45人のツアー(大型バス1台)としたい。子供料金は少し安くなるみこみ。
メンバーは、宇部天文同好会会員を中心に、公募はしない。
単独で(つまりマイカーで)指宿に出向きたいという向きには、10人分の宿は確保してある。
どうぞ遠慮なくご意向を寄せてほしい。最終の締めは11月かな(←未定)。

冥王星 衛星....(11208)

2011年07月23日 21時11分30秒 | うべプラネタリアン
冥王星の衛星は、カロン・ヒドラ・ニクスの3つだったが、
この度、極く小さな第4の衛星が見つかったようだ。
まだ名は付いていなくて仮符号の“P4”とされている。
もともとカロンは冥王星の1/2くらいの大きいサイズで、
お互いが周りあっていることから、主星と衛星というより、
二重惑星といった方がいいのではないかと考えられていた。
それが冥王星を惑星の枠組みからはずした大きな要因の一つだが、
冥王星とカロンは共同して、トランスネプチューンオブジェクツを
寄せ集めているのかもしれない。
海王星より遠い準惑星にはまだまだ知られざる世界がある。
これだから天文学はおもしれぇ...

花火大会....(11207)

2011年07月23日 17時27分48秒 | うべプラネタリアン
本日(7/23)は宇部の花火大会。いつも宇部港で打ち上げられる。
めずらしく今日はものすごい好天だからいい大会になるだろう。
ところで、プラネタリウムのある、そして天体望遠鏡のある勤労青少年会館は、
宇部港と目と鼻の先。港まで高い建物はない。格好の花火見物の場所で、
屋上は天文屋の独占だからこんな夜こそ天体観望会と称してプライベートな
花火大会独占会場としたいところだが、残念ながら管理上の理由で会館自体が封鎖。
こちらが勝手に天体観望会を企画して開けてほしいと要請しても却下される。
普段うまく利用するためには みえみえのきわどい無理は通さぬ方がよろしいようで。
昨年の花火大会の動画はしゃぁさんが撮ってくれている。またいつかプラの中で再現しよう。
今年も撮ってくれるかな....

半径10光年....(11206)

2011年07月22日 21時51分11秒 | うべプラネタリアン
生命は、太陽系内はおろか、太陽から少なくとも10光年の範囲には、存在しないと言われている。
10光年...1光年はおよそ10兆㎞として、10光年は100,000,000,000,000㎞。
最も近い恒星プロキシマケンタウリは4.22光年。アルファケンタウリは4.4光年。
シリウス8.6光年、プロキオン11.4光年。
近隣の1等星達(ブロキシマは1等星ではない)は、惑星すら持っていないようだ。
ハビタブルゾーン内に岩石惑星があるといわれたグリーゼ581は20光年先だ。
それでも生物がいるかいないかわからないし、我々の持つ最速の宇宙船でも
そこに着くまで50万年くらいかかるとなれば、宇宙の茫漠さが身にしみて実感される。
我々はよほど特殊な(孤独な)存在なんだなぁ。

ジュバ大増光....(11205)

2011年07月21日 21時45分39秒 | うべプラネタリアン
久々にクリアな空にであえた。
17時まではベタ曇、今宵の観望会は流会っと宣言したくらいなのに、30分でバカッと晴れた。奇跡。
だから、天体観望会は少人数で、今宵来た人はよほどの強運だろう。
水星をゲット。土星を見る。春の正三角も鮮やか。夏の大三角も覆い被さるようだ。
そしてさそりもなまめかしい曲線を描いて全身をさらけ出す。
何よりもすごいのは、さそり座δ星ジュバだ。
普段は2.2等の青白いさほど目立たぬ星だが、この夏は1等級に大増光している。
アンタレスと対等なほどの明るさで、なにより色の対比がいい。
今日は、私としてはこれを視認できただけでも大収穫。
その上、初めて土星に出会った母子もいて、大感激の極致。友の感激する姿を
ストレートに感じると、その感激はこちらにも罹り、心から嬉しくなってしまう。
時折雲に邪魔されたが、ここで、これだけの抜けたいい空に会えるなんて、
これこそビギナーズラックというものだろうが、この空を呼び込む神通力を持った人は
また来てほしいな。みんな待ってる。