うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

ソウル3 地震のない土地...(8175)

2008年09月30日 21時26分08秒 | うべプラネタリアン
朝鮮半島は、地震のない地層と聞いた。
そうかもしれない。しかし地球上で地震のない土地なんて、
そこに住む人の錯覚やショートテンパーな思い上がりに
過ぎない。
が、歴史的なデータはものを言い、錯覚を助長する。
例えば、こんな建物は日本では絶対に建てない。
地震がないと自信があれば、ある意味では自由な発想を得ることができる。
遊びとは安全なところにしか生まれないのか。
さまざまなこと思い起こさせる建物ではある。
だから、旅はおもしろい。

ソウル2-2古星図....(8174-2)

2008年09月29日 21時02分06秒 | うべプラネタリアン
こちらの画が下に描かれている。
結び方が違うから、ジグソーパズルよりやっかいだ。
このパズルの解き方の一つは天の川にあるかも知れない。
しかし、ハート型に並んだ星なんてないしなぁ。
これをみても、実際の星空の観察の上で描いたというより、
伝わってきたものをコピーしたという見方をした方がいいのかも知れない。
つまり、こんなものまで伝わってくるのだぞというような権威の証として
示しているのではないか。だから自然科学性は乏しいのではないか。
ともあれプリントしてじっくり観察してみよう。

ソウル2-1古星図....(8174-1)

2008年09月29日 20時49分43秒 | うべプラネタリアン
ソウルの国立中央博物館の一角で古星図を見かけた。
いつの時代かよくわからないが中国から伝わったものだろう。
上下2図全天星図が描かれている。
南天が描けたはずはないから、夏と冬か、春と秋かに分けたものかと
思うが、つぶさに見ても現代の星空となかなか比定できない。
どれかがわかると解けてゆくのだろうが...

5番目の準惑星....(8173)

2008年09月28日 17時23分59秒 | うべプラネタリアン
9月17日にIAU(国際天文学連合)は、2003EL61という
冥王星型天体に、“ハウメア(HAUMEA)”という名を付け、
五番目となる準惑星とした。
7月16日に四番目の“マケマケ”が承認されたのにつづいた。
「マケマケ」がイースター島の神の名、「ハウメア」は
ハワイの女神の名という。
2003EL61(HAUMEA)は極めて特異な形をしているという。
長径が冥王星並みの2000㎞、短径が500㎞のラグビーボール型で、
この円形とはいえない極端な形から、準惑星の定義に反するのではとも
言われたらしいが、そもそもそんな形をしている要因が、猛烈な速さの
自転(なんと4時間で一回転)にあるというので、形だけで排除はできないと
いうことになったらしい。
信じがたい速さの自転で強力な遠心力が働き、赤道方向(つまり長径方向)に
ふくらんだのだという。
つまり“ハウメア”は横になった卵が高速で回転している様を想像すればいいか。
そして“ハウメア”は衛星を2つ持っているとか。
自転の速さや衛星の存在などから、この天体の誕生の運命も大層数奇なもの
だったようだ。
星の世界はなんともはや、おもしろいなぁ

ソウル1「金銅弥勒菩薩半跏思惟像」...(G83)

2008年09月27日 16時06分29秒 | 仏像への憧憬
9月23~26日ソウルに行って来た。
かみさんがツアーを引き当てたからだが、
そのいきさつは前ページに記した。
ツアーの1日間のフリータイムに、2005年に新装なった
国立中央博物館に行った。
韓国自慢の国宝は「金銅弥勒菩薩半跏思惟像」ということなので
ぜひお会いしたくて訪れたのだが、さすがにすばらしく、
かみさんと二人してしばらく像の前から離れなかった。
弥勒菩薩は京都広隆寺や奈良中宮寺が有名で、いずれも半跏思惟像なので、
座って頬に手を当ててほほえんでいらっしゃるそのお姿は
共によく似ていらっしゃるのだが、私には、やはり法隆寺の百済観音と
そっくり同じに見えた。
この韓国の弥勒菩薩様が立ち上がれば、法隆寺の百済観音様だ。
これ一つとっても韓国の精神性はすばらしいものだが、国立博物館の中を
とっくりみてまわると、その文化の高さにめくるめく想いがする。
壮大な博物館が、入館料“ただ”だったことに初っぱなから大ショックを受けたの
だった。そして、フラッシュをたかなければ写真もOKなのだ。

かみさんのくじ運....(8172)

2008年09月22日 19時34分22秒 | うべプラネタリアン
私はからっきしくじ運はダメだが、かみさんは強いと思う。
このたび3泊4日のソウルツアーを当ててしまった。
市内のスーパーの10周年記念に応募したところ
何のことはない当たっちゃったというのだ。
その上、同伴一人はOKということだから、連れてったげるわと宣うた。
それでは、よろしくと、くじ運に頭を下げた次第だ。
思い出せば彼女のくじ運には結構面白いエピソードがあるが、
私を引き当てたんだからこれに勝るものはあるまいと
のこのこおこぼれに預かることにしている。
というわけで、明日の朝、福岡から発つ。
しばらくおやすみ。いってまいります。ほわっほわっ....

秋の天気....(8171)

2008年09月21日 17時29分00秒 | うべプラネタリアン
秋の天気はやはり変わりやすい。
昨日は、昼間、抜けるような好天だったが、
マンドリンコンサートの後、お客様には20時ころから生の木星を
観てもらうつもりでいたところ、あいにくの霧雨交じりの
曇天になった。早々にそちらの観望会はあきらめた。
コンサートの方は50人を越す人々の来場があって、大盛会だったが
何もかもいいという、てんこ盛りにはいかないようだ。
この次の「ほしと音楽のゆうべ」は11月20日、“音楽”を“落語”に替えて
「星空寄席」ということになった。
これまた異色のコラボレーション。
企画は、ばかばかしいほどよろしいようで...。



ほしと音楽のゆうべ...(8170)

2008年09月20日 16時58分56秒 | うべプラネタリアン
今年度の「ほしと音楽のゆうべ」は今宵が第一回目だ。
“マンドリンアンサンブル”宮城さんと4人のメンバー。
このグループは常連になった。いつも秋に出演して
頂いている。
19:00開演で、演奏は長く引っ張っても1時間だから、
20;00からはいい天気なので望遠鏡を開けて
木星と秋の星空を楽しんでいただこう。
星の楽しみ、てんこもり。
昨夜は天文クラブで、ISSもばっちりみられたので
てんこもり続きだ。

迷走台風13号....(E833)

2008年09月19日 00時12分35秒 | 水の存在
まだ13号なのかと、うんざりだ。
しょせん大気の渦なのだから高気圧やジェット気流に
影響されて、行く手を阻まれて進路が変わり、
大きくもなるし小さくもなるわけだが、迷走が長いとつい気が緩む。
岳父の法事で水戸に出向いている間中この台風に翻弄されていた。
木星の大赤斑はやはり台風のようなものだという。
ガリレオが木星に望遠鏡を向けて以来400年、ずっとその台風は消えずにある。
たまったもんじゃないだろうね、もしそこにいたら。
巨大ガス惑星には、同じような気流の渦はあるわけだから、地球の台風なんて
ちゃちなものなんだろう。

明日は仲秋の名月....(8169)

2008年09月13日 16時37分04秒 | うべプラネタリアン
仲秋(中秋)は旧暦8月のこと。
その15夜は名月とされる。
旧暦は月の満ち欠けを基に作られた暦で、
必ず新月でスタートする。
だから15日は十五夜お月様になりそうだが、
月の軌道は真円ではないので、必ずしも15日=満月とはならず、
今年は旧暦8月15日は十四夜だ。今月の満月は、従って、9月15日である。
今年から星(月)にまつわる日は天体観望会を開くことにした。
7月7日七夕、仲秋の名月の日、などなど。
だから、普段、満月近い数日は天体観望会は開かないのだが、
明日は特別としている。
ところが、ところが、あろう事か台風まで参加しそうな雰囲気なのだ。
山口県への影響はまだ先になりそうだが、明日の天気予報はまことによろしくない。
というわけで、早めに全面中止を決めてネットで伝えた。
私自身は明日9/14から水戸へ行く。かみさんの親父殿の七回忌だ。
日曜だがプラネタリウムも休止。
夜の名月観望会の方は、永安氏が全面的に取り仕切って実施することになっていたが、結局流れることとなった。
まあ、こんな秋もあるだろう。このたびの台風13合は強い台風という。
被害の軽微なることを雲の向こうのお月様に祈ろう。