うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

今宵も曇天、早々散会....(955)

2009年02月28日 22時40分36秒 | うべプラネタリアン
今週、何度、曇天をぼやいたろう。
世界中から寄せられるルーリン彗星の美しい映像を見るにつけ、
肉眼ではああは見えないとわかりつつも、見もしないままとやかくは言えない。
今宵はひさしぶりで晴れそうだから、昨日のうちにネットワークでお招きしていたので、
ベタ曇天にもかかわらず、10人はいらっしゃった。
でも、星が見えないでは、何ともしようがない。
明日の星空指数80に期待して、明日の再会を期して、本日は早々に散会。
はないちさん、しゃあさん、もねまね、ありがとう。
画像はルーリン彗星と土星、NASA、昨日のホームページから。

種子島ツアー....(954)

2009年02月27日 20時07分36秒 | うべプラネタリアン
愁眉半開。宿泊箇所のめどが立った。
板の間で、寝具はないが、トイレと水と電源は使える。
40人全員1箇所。詳細公表できぬが、場所は皆既帯に深く入り込んだところ。
だから、宿泊箇所=観測基地でもある。
快適ではないが、快適さを求めているわけではない。
島の北部から、炎天下、皆既時間に合わせておろおろ移動するなんておそろしいことをしないですむ。
それだけでもベストポジションではないか。
あとの問題は“足”。
島内の移動の足が確保できていない。路線バスはあるが、近くのバス停までは
かなりの距離があるらしい。
しかし、この難問は、宿確保よりは山が低いのではないか(←甘いか)。
また、食べ物の確保も解決すべき問題だ。
まだまだ、いろいろ大変なのだ。一つづつつぶしてゆくしかない。

とうとう曇り....(953)

2009年02月26日 22時13分44秒 | うべプラネタリアン
ルーリンに恨みでもあるのかと思うほど曇り続きだ。
昨日(2/25)は、20:30から30分くらい晴れたが、もとよりそんなつかの間の晴れ間では
人を呼ぶわけには行かぬ。そして、23:00ころからかぱっと晴れた。何という皮肉か。
あげく、今宵(2/26)ベタ曇り。昼の時点で早々と、今日・明日の観望会中止を連絡した。
そしたら、16:00頃なんと晴れていた。はないちつぁんがやってきて、
やると言って曇ったら、ごめんねですむが、中止を決めて逆に晴れたら、そりゃ訴えられまっせと、脅す。
そうなんだ、こんな時はすっきり曇ってくれた方がほっとする。
それにしても、何という曇り続きか。今週べったりではないか。
ルーリンの一番いいときに、こりゃないだろう。
来週になれば、月明がちょうどルーリンのいるあたりにかかる。
今しかないのだ。ルーリンに明日はない。
ところで、ルーリンの、あの謎めいたグリーンの色はなんなんだろう。
誰か教えて....

星談義....(952)

2009年02月25日 16時54分14秒 | うべプラネタリアン
ルーリン彗星を見ようと集まったが、ベタ雲りで、ひとひらの星も見えないとき、
星好きの皆さんと、うだうだ星談義を繰り広げるのはまた無上の楽しみだ。
どうせ星好き人が集まっているのだから、話題は勝手でいい。
殊に、天文歴史上の奇人変人(←すべて当てはまる!)を俎上にのせてこき下ろすのは楽しい。
昨夜も、数人の皆さんと、宮崎さんや永安さんを囲んで、
ドクトル、シャルル・メシエ(1730-1817.フランス)のエピソードを愛を込めて語り合ったのは楽しかった。
メシエカタログは、彗星探査の邪魔になる紛らわしい天体のブラックリストだったというのは、
有名な話だが、番号の振り方にひどくこだわった話は愉快だった。
すばる(プレアデス星団)がM45としてカタログにぬけぬけと載っているのは
数あわせのこだわりだったというのだ。
また、なぜ、ペルセウスの二重星団が入っていないかという話も楽しかった。
我々は、一人歩きしたメシエカタログを星雲星団リストとして使っているが、
本来そのリストは、「彗星と紛らわしいものを排除する」ことが目的だったわけだから、
彗星は二つ同時に同じところに存在するわけがなく、その観点からすれば、
絶対彗星とは見誤らない。ハナから見誤らないものはリストアップする必要が
なかったという話だ。
というわけで、画像は、メシエカタログに載っていない、つまりMナンバーがふられていない
美しいペルセウス二重星団(NASA)。


Comet Lulin の近地点....(951)

2009年02月24日 21時51分16秒 | うべプラネタリアン
ルーリン彗星の近地点通過は本日(2/24)10:00。
彗星が、地球に最も近くにいる今夜は最も明るく見えるはずだと、各方面で期待されていたが、
日本の大部分の地域は厚い曇り空らしい。宇部もべったりの曇り。
昨日より悪い。妙になま暖かいから、夜半から雨かもしれない。
今週がルーリン彗星観測のベストウィークなのだが、お天気は菜種梅雨とかで、最悪。
今宵は曇天でも期待を込めて天体望遠鏡を開けると、皆さんにお伝えしたので、
会館に出向く羽目になった。普通ならどうしようもない夜なのに、やはり、お客様は来る。延べ17人。
こぞって自嘲をこめて、アホやなとか、ものずきな、とか言う。実際、そうとしか言いようがない。
聞くところによると、ルーリン彗星を見るには双眼鏡が要るというので、双眼鏡が売り切れらしい。
入荷は10日以上お待ちを、などといわれると、もはや間に合わない。
腹を立てても仕方がない。ピンポイントのミニブームなのだ。
こんな雑感レポしか書けない今宵の状況が恨めしいわけよ。はい..おやすみ。

Comet Lulin ねらいで....(950)

2009年02月23日 21時03分19秒 | うべプラネタリアン
わずかでもルーリン彗星の観望のチャンスを持ちたくて、
晴れてくれそうだというので期待を込めて
会館の望遠鏡を開けるとみなさんにおまねきのメールを流した。
結果、やっぱ、全くダメ。
天頂のカペラがうっすらと、それも見えたり見えなかったりの有様。
金星すら見えない。ドームのスリットも開けぬまま散会。
それでもお客様は7人来てくれたし、問い合わせの電話も多かったようだ。
なぜか、多くの人々が異常なほどの関心を持っている。
実際のルーリンは、なぁんだと言うくらい希薄だ。
見えないからこそ関心がふくらんでいるのだろうが、このまま悪天候で
会えずじまいになった方が、ルーリンのイメージとしてはいいかも知れない。
えてして彗星はそんなもんだ。
2007年初頭のマックノートとか12年前のヘールボップとか百武とかコホーテクや
ベネットなんて特別中の特別なのだ。
そんな折、NASAのホームページに異様なルーリンの画像が発表されていた。
強い紫外線放射を検出したというのだ。紫外線放射は水素分子の存在を示しており、
計算によるとこの彗星は毎秒3㌧もの水を放出しているという。
わっ...それをきくとやっぱりますますみてみたぁい....

Comet Lulin 観望 2....(949-2)

2009年02月22日 17時10分15秒 | うべプラネタリアン
宮崎さんは律儀だ。
星に関する成果を積極的に惜しげもなく提供して下さる人が、私の身の回りを
支えていただいていることはこの上ない幸せだ。
昨夜の観測成果はどうだったかと気にするだけで、本日(2/22)のプラ投影会に
その映像を持ってきてくださった。
彼のHP以前に紹介するのは気が引けるが、昨日集まった人々のために、
宮崎さんが撮ったジャスト2/21のルーリンをお届けしよう。
核を中心に尾が両サイドにでている。
NASAのHPを覗くと、この彗星のやつ、まだまだ謎を秘めているようだぞ。
その話はもうすこし後日にまとめて語ろう。

Comet Lulin 観望 1....(949-1)

2009年02月22日 09時15分44秒 | うべプラネタリアン
昨夜の観望会のあと、23:00、自宅のベランダから探した。
手持ちの x7の双眼鏡で容易に見つけた。
土星とスピカを結ぶ線上の、土星寄りの1/3あたり、スピカのかなり上 にいる。
双眼鏡で見るとかすかな系外銀河のようだが、広がりが大きい。
尾はつかめないが、広がりが感じられるということは、それが尾の部分かも知れない。
肉眼ではいまいち存在位置がはっきりしなかった。
いずれにせよ、こんなにぼうっとしていては、ちょっと多くの人に感動していただけるような
代物ではない。まして小学低学年はむつかしかろう。
第一、低高度で、霞の濃い中で、20㌢の主鏡にとらえるのは困難である。
今週は光度や目印の土星など、観望条件がいいので、何度もトライしたいところだ。
ただ、天気予報は一週間べったり曇りか雨。この時期しかたがないが、ムカつく...
ところで、昨夜22時以降秋吉台に出張った宮崎さんはいかがだったろうか...
あのいい空の下、秋吉台なら、かなりの成果を上げたに違いない。作品が楽しみだ。

Comet Lulin 観望会....(948)

2009年02月21日 23時10分07秒 | うべプラネタリアン
昼間すばらしい青空だった。その青空に誘われたか、今宵(2/21)のルーリン彗星観望会は
人が集まったの何の。延べ人数は優に70人を越えたろう。
この人数は、昨日の天文クラブで紹介したせいもあるだろう、
プラのネットワークでも伝えたし、地方新聞にも書いたので、知れ渡っていたとはは思うが、
何より一般マスコミの報道の効がおおきい。
ところが、20:30頃までは霞が深くまるで星は見えない。
星は見えないのに人は来る。関心の高さは異様だ。
21:00に空の状態は、何とかなりそうと思ったが、やっとルーリンは視野にとらえたものの
一般の人に認識できる状態ではなかった。
どろんとした金星と、割とクリアな土星と、まるで識別できないルーリンと。
2/24の再会を約して、21:50に散会。
宮崎さんはそのあと秋吉台長者ヶ森へ。

画像は最近(2/18)のルーリン彗星(NASA)。

天文クラブ2月例会....(947)

2009年02月20日 23時21分53秒 | うべプラネタリアン
今日は天文クラブの例会日。第3金曜。どういうわけか、今日は多くの人が参加した。
天文クラブ員は登録100名に及ぶ。プラネタリウムをその例会の会場にしているので、
その中からあふれるようでは別途考え直しをしなければならない。
今までは、幸いフルメンバーが集まることはなかったから、ちょっとタカをくくっていた。
今宵、ざっと60名。
何とかプラの中に収まったが、新メンバーも増加傾向なので、今後会場を変えるか、
古いメンバーのベテランコースと新メンバー中心のルーキーコースの2班を作って
例会日を分けるか、何らかの手だてを検討しなくてはなるまい。
いつもは生の星を見るのを主活動におくので、晴さえすればヘタな小細工は要らないのだが、
今夜のように、いっこうに雲が切れず、いまいちの星空の時が一番やりづらい。
ま、明日は星空指数100、ナマの星空は明日に賭けて、ルーリン狙いの観望会に注力しよう。