うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

まやかしみたい....(12101)

2012年03月30日 22時21分22秒 | うべプラネタリアン
私が、うべプラネタリウムの主幹を中心に、天文普及の仕事を引き受けたとき、
それまでの年間動員数は1200人だった。
3年後には5000人にはもってゆきたいと考え、プラの投影会数も3倍に増やし、
移動天文教室も、天体観望会もできるだけ行って、気付いたら年間天文イベント数は
200回に達していた。3日に2回は何かやっている計算で、一人でこなすにはきつかったが、
朝起きて顔を洗うように習慣にしたら、こなせた。
それやこれやで、3年目には5000人をクリアしたが、そこからが伸び悩んだ。
目標を1万人において頑張ってみたが、年間7000人が限度で、1万人は夢の数値だった。
回数200として一回平均50人は毎回プラを満席にすることだから、これはきつい。
一人で踏ん張るのは5~6000人程度かと、思っていたところへ、市制90周年事業の参画
という特別イベントの話が舞い込んで、『はやぶさ』祭りを企画した。
明日の天文同好会例会で「締め」とするが、『はやぶさ』祭り入場者を加算したら、
今年度は一挙に17000人近くに上った。7年目にして夢の数字は手に入った。
でもちょっとまやかしみたい。
もう二度とこんなこたぁせんと言いつつも、余熱が冷めぬ。
あとは金環食かぁ、人数は稼げんのぉ。

おとめ座....(12100)

2012年03月29日 23時26分31秒 | うべプラネタリアン
春の代表星座おとめ座は、起源の古い星座だ。
スピカが目立つが、あとは小さな星ばかりで、やたら広く茫漠としていて、
まるで乙女のイメージがわかない。
おとめのすがたしばしとどめん....とどめられぬ。
おとめ座という言葉から、美しい女性のイメージに直結するが、
星座神話に語られる乙女は、誰なのかモデルもはっきりしない。
古代バビロニアでは、女神イシュタルとされたり、ときには大地の神ベルともいわれる。
古代エジプトでは、大神オシリスの妃イシスというから、なんだか畏れおおい。
ギリシャ神話では、農業の神デメテルの娘ペルセポーネだし、デメテル本人だったり、
てんびん座とセットなら大神ゼウスの娘で正義の女神アストラエアだったりする。
緑萌える季節の星座で、麦の穂を持つ天使なら、やはりペルセポーネのお話が一般的かも。
でも、モデルがあいまいな女性なら、おとめ座に卑弥呼をあててもいいのでは...なんて、
春の夜はたゆとうように星遊びがいい。

誘惑に勝てず....(1299)

2012年03月29日 00時12分07秒 | うべプラネタリアン
もうすぐ、金環食(5/21)。そして、金星の日面通過(6/6)と、太陽をモロに見る機会が続く。
そこで必須アイテムは日食メガネだ。市場では売り切れが出始めていると言うが、
アルミ蒸着フィルムはちゃんとしたものなら、格好の日食メガネになる。

そこで、目をつけたのが、はやぶさ展示の時いただいたアルミ蒸着ポリイミド。
記念の小さなサンプルプレートを台紙からはぎ取り(ああぁ、もったいない)、
この年なら白内障でも緑内障でもかまわねぇってわけで、しかも、数秒ならまあいいかと
太陽にかざした。金色の太陽は猛烈に美しい。

このポリイミド“UPILEX”は一層なら太陽の光を通すことがわかった。
二層にしたら全く見えなかった。
はやぶさはこれを十層も二十層も重ねたものをミシン縫いして纏う。
目視用の代物ではないから、カメラ用フィルターとして使ってみたくなった。
コンデジならレンズが小さいから貼り付けてもいいかもしれない。
そんじょそこらの代物じゃないし、価格的にも絶対おすすめできないが、
でもま、太陽の美しいの何の...

ちゃんと測るべき数値を出して、安全がスタンプされれば、
眼視用にメガネ型やうちわ型の台紙に仕立てて、「はやぶさ」のポリイミドとして、
ものすごいプレミアつけて、売り出したら、オタクは買うぞ。

青年の家....(1298)

2012年03月28日 23時39分56秒 | うべプラネタリアン
宇部市の宿泊可能な研修センター「青年の家」は、はやぶさ展示を行った湖水ホールに
並ぶ位置に在る。
まずまずの広場があり、少年キャンプ場も隣り合っているので、夏の利用者は多く、
普段は海外からの企業研修生も利用したりする。
これが、まあ、古い。老朽化甚だしい。
管轄は市の社会教育課だが、市全体としてみれば、職員を配置して管理するには
どうしようもない代物、改装なんて全く意味をなさない。ガタガタの建物だ。
というわけで、夏までには運用を停止するらしい。
同じようなものを建て替えるには市の財政の問題もあり、公園敷地内ということで、
いくつものハザードもあり、まあ、結局ここは朽ちるにまかせるしかないだろう。

天文屋からすればずいぶんと世話になった。広場はまずまず暗いし、安全で、
人が集まりやすい。
夏休みに小学4-6年生を対象の自然星空観察会には格好のステージになった。
数年前はここに泊まりがけでの星空観察会をしたものだ。
となると、今年はここが利用できないから、何か別の方法やプログラムを考えねばならない。

夢のような理想を言えば、ここを「ときわ自然科学館」のような施設に建て代わらないかなぁ。
プラネタリウムや天体望遠鏡も持った常盤湖の自然と歴史を学べる施設があったらいいのになぁ。

今年の桜(はな)....(1297)

2012年03月28日 23時15分59秒 | うべプラネタリアン
開花が遅い。
プラネタリウムのある青少年会館の敷地に大きな桜樹が数本ある。
さんさんと陽があたり、さえぎるものはない。だから一つの開花バロメーターになる。
私の立ち位置は4階だから、桜を見下ろすことになるが、今日(3/28)の様子は、
樹全体が色味を帯びたくらい。開花はやはり来週しょっぱなか。

桜は寝坊助で、温かければ早く咲くというものではない。
充分寒い時間の蓄積がいる。だから鹿児島の開花が遅いのはそのせいだ。
今年に限れば、寒い日の“溜め”は充分だったろう。あとは今日のような
暖かい日の力でどっと咲き始める。入学式の頃が満開となろう。

画像は去年の会館の桜。

今年初めての土星....(1296)

2012年03月27日 23時07分39秒 | うべプラネタリアン
土星。
今年の土星は環の開きがちょうどいい。ぶち、かっこええ。
今宵は、濁った黄砂の空なので、シンチレーションはひくく、安定しているとはいえ
画像にはならない。
木星が沈む頃土星が昇り、ちょうど交代するようだ。

2日続きの好天で、今宵も会館で星見会を開いた。
あいかわらず金星は美しく、月は双眼鏡の同視野内にすばると近接している。
位置関係は昨日の方が美しくバランスが取れていたが、この位置関係も負けてはいない。
昨日をよく見ておけば、月の通り道(白道)は黄道とずれているのだと実感できる。
いろいろ盛りだくさんの2日間であった。
明日も好天予報だが、さすがに疲れた。

今年初めての....(1295)

2012年03月27日 09時38分28秒 | うべプラネタリアン
カノープス。
この冬は、はやぶさにかまけていたのと、荒天にたたられたのと、あまりの寒さに、
まじめにカノープスを見ていない。
今更長生きもないだろうから、南極老人星を見ておかねばという気にもならないが、
小野田竜王山は四方八方開けているので、カノープスは容易だ。
うそっ!と言いたくなるほど高い。
3/26の光景は、夕陽と金星達のコラボと、カノープスにすばらしい早春の星空。
ごほうびだったのかも...。

3/26 19:30 少し西に下がったカノープスが桜の枝の間に見えている。
高い位置の星はシリウス。

モネマネミカさん達はカノープスは初お目見えとか。しつかり長生き効果を取り込んだかな。

今年一番の好天...(1293)

2012年03月26日 22時53分18秒 | うべプラネタリアン
今日(3/26)は、木星三日月金星が縦並びになる美しい光景を見たくて、小野田竜王山に
出向いた。
まず、夕陽に感動した。これを見ておけばもう後はどうでもいいような気になった。
遠く関門橋だが、この位置からすると、春分の日の夕陽は関門橋に落ちるのかもしれない。

中古望遠鏡の寄贈....(1292)

2012年03月25日 23時24分41秒 | うべプラネタリアン
この度はビクセンの20㌢カセグレン赤道儀。なかなか程度は好さそうだ。
鏡は一見カビはなさそう。接眼にもなければ、即使用可能だろう。
ポータプルで持ち運び便利。ニコン用のカメラアダプターもついている。
この器械は、同好会にいただいた形になる。誰か上手く使いこなさないか。