うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

3/30の土星....(983)

2009年03月31日 20時08分24秒 | うべプラネタリアン
春にしては、シーイングが実に良い日だった。
土星の環は「細い糸」ではなく「環」に見えるんですが、変ですか?
そう言って我が目を疑ったのは、YUIママだ。
たしかにそのとおり。シーイングがいいときはまだ環が環として見える。
添付の画像はそこまで撮しこんでいないが...。
見たままに、我が目のとらえた現実をきりりと信じること。
それで初めて空の状態の昨日と今日の差がわかる。
良いときと悪いときが感じ取れる。
星空につきあってくると、見るものへの感度が鋭くなる。
美しいものへのおそれやふるえが、素直に感じられてくる。
年を重ねて感度が鈍くなった者へ、そうした想いは、強い警鐘となって
はねかえってくるのだ。

すばると三日月....(982)

2009年03月30日 23時04分25秒 | うべプラネタリアン
プレアデス星団(すばる)と月齢3.8の三日月が今宵近接。
たまたますごっいいい天気だったから、突然観望会を開いた。
19:00薄明の中で見る三日月とすばるはかなり離れていた。
20Xのフィールドスコープの中には二つは収まらなかった。
が、会の終わり頃21:00には同一視野に入ってきた。
それくらい激しく月は動くのだと改めてびっくりする思いだった。

日食ツアー 4....(981)

2009年03月29日 19時27分51秒 | うべプラネタリアン
本日(3/29)日食ツアーの第一回目の会合を開いた。
時間的な都合で、参加者は少なかったが、私としては有意義だった。
このツアー、完全に私的な企画だから、こうしてネットに流すのも
はばかられるのだが、これしか情報を得ない人もいるので発信している。
それやこれやで、限られた人のみの参加受付となるが、すでに46人、
限度の40人を大きく越えている。
ジェットホイルの席数の増加や、こちらの申込者の再確認をして
何とか要望に応えたいが、現実6名もの増加はありえない。
というわけで、北海道から東京から大阪からの参加ご意向のみな様には
ご希望に添いかねる。改めてここにご容赦願いたい。
今日のメンバーで5月末、6月末に、第二回三回と更に数回の会合を持つ。
各個人のモチベーションをあげて欲しい。


“銀河鉄道の夜”のDVD...(980)

2009年03月26日 20時38分43秒 | うべプラネタリアン
KAGAYAさんのCGの“銀河鉄道の夜”のDVDが届いた。
早速プラの天井に大映しにして、独り楽しんだ。
もったいないから、明日の天文クラブでも披露しよう。
ベタベタロマンでちょっと臭いが、もともと宮沢賢治の原作だから、
仕方がないとして、CGは美しい。
アンタレスの「さそりの火」がなかなか良かった。
これは種子島ツアーの車中のビデオでも流そうと思っているが、
みんな寝るだろうなあ。爆睡薬になること請負。
ついでに加賀谷さんのイラストのポストカードも買っておいた。
見せると取り合いの争いになりそうだから、そっとしておいたほうがいいかも。

ISS予報....(979)

2009年03月25日 19時03分07秒 | うべプラネタリアン
山口県で夕方見られるISSの飛行は、期近なところ、つぎのとおり。
①4/1 19:25 北西→東 条件○
②4/2 19:52 西→南 条件◎
③4/3 20:20 南に低い 条件△
④4/4 19:10 西→南 条件◎
この先は、追ってお知らせするとして、すべて夕方の観察都合のいいときを選んだ。
先日、はないちつぁんたちと、ISSが西空に突然現れるように見えるのはどういうわけだろうとの
疑問が出て、地球の影から出てくるからそのように見えるのだという、
しゃあさんからの解説が話題になった。
しかし、夕方なので、ISSには太陽の光の当たった状態のはずだから、
地球の影からでるという説明はいまいち合点いかないなぁ、むしろ、
ISS本体の影側を見ていることになるから、ISSの角度の問題ではないかという話に発展した。
突然見え始める理屈がいまいちよくわからないので、JAXAに問い合わせてみると、
はないちつぁんは言っていたが、JAXAは回答よこしたのかしら。
この辺、天文屋というのは、つまらないことにガキみたいに純朴なのだ。

地産地消....(978)

2009年03月24日 20時54分59秒 | うべプラネタリアン
しゃあさんのブログで宇部の地酒の話を見ていたら、突然思いだしたことがある。
私の本棚(なぜか本棚)に、封を切ってないウィスキーがあるのだ。
Comet Halley Whiskey
かってハレー彗星が回帰したときに、茨城県古河市の坂長酒造がブレンドして
配布したウィスキーだ。
天文仲間の好事家の間ではまぼろしの酒だったと聞いている。
坂長酒造は閉めたからさらに貴重になった。
もったいなくて、タタリもありそうで、とても飲めたものではない。
その内に忘れてしまっていたというのが正直なところだが、アルコール気が
抜けているかも知れない。
これを種子島に持って行こうかと、しゃあさんに提案したら、余計な荷物は持つなとの回答。
現地にはいい地酒(芋焼酎)があるから、それをいただこうという。
だぁいさんしぇいだぁ。(←もう酔っている)
さすが、そちらのマーケッティングもおさおさ怠りないようで。
重畳、重畳。



太陽を眼で視るには...(977)

2009年03月23日 21時59分03秒 | うべプラネタリアン
太陽を裸眼で見てはいけない。第一モロには見えない。
部分日食があるときは、昔は、煤を付けたガラスとか、下敷きとか、感光したフィルムとかを通して、
太陽を見たものだが、これらはいずれも、大X(ペケ)である。
危険だから絶対にやってはいけない。
それでは身近なもので、フィルター代わりになるものはないか。
一昨日、いい天気の時に、プリンター用紙の外袋を割いて、それを通して太陽を見た。
印刷した色や厚みが関係して、ぼんやりした太陽しか見えないが、
フィルターの役にはたつのではないか。
蒸着フィルムは、ポテトチップスの袋とか、食品関係を主に、さまざまなものがあるので、
いろいろ試してみて、多くの人の意見を聞きたいところだ。
その危うさもあわせて教えて欲しい。

土星の景色1....(976)

2009年03月22日 17時17分41秒 | うべプラネタリアン
うべプラネタリウムの2~3月特集は「彗星」だったから、
ルーリン彗星のみならず、過去の美しいほうき星をふんだんに紹介した。
プラネタリウムの春休み特番が明日から始まる。
このシリーズでは、土星、わけても、「土星そのリングの美」として、
リングの美しさ、薄さ、鋭さなどをおいかけたい。
カッシーニ土星探査機による、息を呑むような土星の映像をたくさんに盛り込む。
例えば、こんな映像。

突然現れるISS....(975)

2009年03月21日 22時31分31秒 | うべプラネタリアン
西空か南空に現れて上空を飛行し北東方面に消えてゆくISSの光跡。
消えてゆくときは地球の影にはいるように、徐々に光度が落ちてゆくが、
見え始めはいつも突然なのだ。
それは、どういうわけだろう。
現れるときもじわぁぁっと見え始めてもいいと思うのに、
いつも「あっあれだっ!」と突然充分な光度をもって、ぱっと出現する。
ISSへの太陽光の当たり方でしょうという話になったが、はたしてそうか。
皆さんのご意見を伺いたい。

春分の日天体観望会...(974)

2009年03月20日 22時08分34秒 | うべプラネタリアン
春分の日、秋分の日は天文関係者にとって、1年の中でエポックになる日と考えている。
だから七夕の七月七日や仲秋の名月の日とともに天体観望会は欠かせない。
まして、今日のようにキンキンに晴れると開けざるを得ない。
血が騒ぐのだ。
なるほど同じ考えの人は多く、今宵も、特別案内したわけではないのに
十数人の人がやってきた。
年度末が近いので、今年度の天文イベントの延べ参加者数をまとめつつあるが、
7千人に達する勢いだ。残りの10日間でどこまでゆくか。

まあ、そんな人数稼ぎの話は横に置いて、
こよなくリングの細くなった土星をご覧じろ....