うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

木星を撮っておきたい....(8117)

2008年06月30日 21時30分17秒 | うべプラネタリアン
昼頃、永安氏がやってきて「今宵(6/30)星空指数100だから、
ちゃんと木星を撮っておきたいので、
天体望遠鏡を開けましょうよ」とささやいた。
しかしいっこうに星空にならない。
木星のあがるのが20:30頃だから、それまで自宅待機をきめこんで、
ふと雲間の西空を見たらなかなかおもしろい景色だ。
土星と火星とレグルスが一団子になっている。どれがどれやら
よくわからないくらいだ。この景色はしばらく楽しめる図柄だろう。
7/5と7/6はこれに細い月が掛かる。
さらにすばらしい景観だろう。しかし、天気予報は思わしくない。
21:30を過ぎるころギンギンに晴れた。
会館の門限が近いが、永安氏は会館で一人ねばっているようなので、
自転車で駆けつけた。
眼視の木星がいい。うんと倍率アップしても充分OKだ。
画像も撮ったが公開できるような画ではない。

宇部市天文同好会...(8116)

2008年06月29日 19時30分10秒 | うべプラネタリアン
昨日(6/28)、宇部市天文同好会40周年記念祝賀会を催し、
無事終了。
3次会まで大騒ぎしてしたたかに酔った。
さながら、私の還暦祝賀会のようだった。
(もっとも還暦の年はとっくに過ぎているが)
出しゃばりすぎは、おだてもっこで、舞い上がる方だから、
あいつのことだ仕方がないと、寛容してもらいたい。
今日プラの投影会をしていたら、昨日の藤田氏のスライドが
ものすごくおもしろかったのでエッセンスをもう一度と、
リクエストがあった。嬉しかった。
このことは、早速、藤田氏にも連絡しておかねばと思っている。
ほかに、品川氏が子ども向けグッズを用意してくれて、そのなかに
望遠鏡組み立てキットがあり、それを小学生に配ったのだが、
今日プラに来て、「もう作りました。ありがとうございます」と、
文音が報告してくれた。これも嬉しかった。
昨日は昨日で、また芽がふくものがあると、しみじみ感じたのだった。
画像は、白花日本トキ草。

宇部天40で講演....(8115)

2008年06月28日 12時36分19秒 | うべプラネタリアン
「新しい星をみつけよう」というテーマで話をしてくれるのは
宇部出身の藤田さん。
かって、氏は宇部市天文同好会のメンバーだった。
今、愛媛県久万高原天体観測室の主任学芸員だ。
氏は今年1月ペルセウス銀河団の中に超新星爆発を発見した方だ。
氏が昨日リハーサルをかねてプラに来てくれた。
ざっと流したプロジェクターの中で、ふと気になったのは、
全天の系外銀河の中で起こる超新星爆発が見つかる確率は、
100の銀河に対し年0.3個だという。熱心な観測者が
10の観測施設で追跡すれば、年3個見つかるという計算だ。
意外と多い数にびっくりした。
そんな話が聴けるはずだ。楽しみである。

宇部天は40年前....(8114)

2008年06月27日 20時47分31秒 | うべプラネタリアン
発足した。
いつしか、「宇部市天文同好会」なのか「宇部天文同好会」なのか、
つまり、市が付くのか付かないのか定かでなくなっていた。
まあ、そんなことにあまりこだわらない人種の作った会だから、
あいまいなままになっていたが、このたび宇部天40周年を
開催することとなって、発足時の仲間のHisamitsu氏からこんな
画が送ってきた。
これではっきりした。「市」がついていた。
それにしてもはずかしながら、みんな若い。
が、あまり変わっていない。
そりゃ黒い髪は減って白くなったよ。けど、成長していないというか、
ノーテンキというか、寅さん的要素は強いわなぁ、天文屋は。

星空かんさつ会(2)参加資格..(8113)

2008年06月26日 21時06分11秒 | うべプラネタリアン
星空かんさつ会の対象は、基本的には宇部市内の4~6年生だ。
しかし、3年生がまぎれ込んだこともあれば、
山口市や小野田市の小学生でもOKである。
下がOKなのに、中1はダメという理由はない。
まして、4年の時から3回出席し、中1になっても参加したいという
少年や少女を断る理由はない。
でも、彼らは大ベテランなのだ。敬意をはらわれてしかるべきだ。
だから、リーダーとして、見守り隊として、私のアシスタントとして、
参加してもらうつもりだ。礼金は出さないが、会費は取らない。
特に今年は、広いグランドを使って、明るさと距離についての実験を
したいので、アシスタントは大勢欲しいところだ。
遠慮せずに、ぜひエントリーして欲しい。


宇部天40祝賀会....(8112)

2008年06月25日 22時20分28秒 | うべプラネタリアン
どういう訳か、ものすごい人々が集まる。
ものすごいとは質と量である。
さあ、わかる人にはわかるだろうが、
品川征志がくる。福永泰俊がくる。石川浩二郎が来る。河崎拓彦が来る。
山本鼎、藤田康英、瀬戸一洋、村田康夫、池田康夫......
宇部の星虫たちよ、これは大変なことなのだ。
そのとき、宇部から脱皮して大きな世界に飛び立つ、
きっかけのチャンスとなるはずだ。

花はこまくさ、山の花畑の女王。

月の色....(8111)

2008年06月24日 20時35分50秒 | うべプラネタリアン
月の色は、あがったばかりの時と中天にかかったときと、色が違う。
概して、地平に近いときは黄色くて、高いところにあるときは白い。
また、大きさが違う。
満月。
東の空のあがったばかりの時はものすごくでかい。
しかし、夜半、高く上がったときは皓々と明るいが小さい。
なぜ、一夜のうちの月なのに位置の違いで、大きさや色が違うんだろう。
この命題は、カナンが以前から持ち続けている大きな疑問だ。
だが、カナンよ、君だけの疑問ではない。
ギリシア時代から「月の錯視」と言われて、錯覚だと言われながらも、
なぜそんな錯覚が起きるのかが、よくわからない。
色の違いは錯覚ではない。夕焼けが赤いのと同じ理屈で、
見たとおり色が変化するのだが、大きさの方の問題は、
錯覚だといわれれば言われるほど納得しがたい。
だからこんな映像を見て、なるほどとわかっても、どこか釈然としない。
昇ったばかりの満月は、やはり、大きくて美しいのだ。
誰がなんと言っても...だ。

シカゴの街に昇る満月。(NASA)
25分ごとにシャッターを切って重ねた連続写真。つまりこの写真から、
①月は25分でその直径分(0.5°)移動することがわかる。
②サイズは変わらないということがわかる。
③色と明るさは変化することがわかる。

ときわの森「星空かんさつ会」(1)..(8110)

2008年06月23日 20時41分50秒 | うべプラネタリアン
星空かんさつ会は、小学4~6年生を
対象とした夏休みの星の集いだ。
今年は7月24~26日の木・金・土。
募集が始まった。なかなか出だし好調の様子。
中には3回連続してきて今年は中1になったのに
参加希望を寄せてきた少年もいる。
彼は管理者サイドで見守り隊に立ってもらおう。 
かんさつ会の目玉はなんといっても、なか日の25日。
合宿の星空観望だ。
昨年初めて「徹夜でもいいよ」と言ったが、こちらの体調もすぐれず、
子ども達にも無茶は許されまいと、23時には全員を引き上げ、就寝させた。
しかし昨年は8月11日がその日だったので、ペルセウス流星群の出現が
気になって、こっそり続けて夜空を見ていたのだった。
ついついその話をサエカに漏らしたら、怒ったの何の。
ずるいっ!私だって3時まで起きてたのにぃぃ..
声かけてくれたっていいじゃないかぁ、と柳眉を逆立てて詰め寄ってきた。
その剣幕は迫力があった。ストレートでいい感じだった。
普段は大騒ぎしていて、星のことなんざどこ吹く風といった娘だが、
ときとして凛とするところがある。そして、結構しつっこい。
というわけで、今年はいい天気なら、参加者をどんどん絞りつつ
最後の最後までつきあってやろうかと腹を決めている。
教育委員会サイドが知ったら目をむきそうだが、これは星虫同士の約束である。
信じて手を携えて行動すればやれるだろう。

画像は、衝突銀河UGC8335。その乱れ方の妙。美しい。
ダンシングギャラクシーとよぶにふさわしいと思うが、いかが。
NASA/hstによる。