うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

星好きの友よ....(80)

2007年04月18日 18時36分01秒 | うべプラネタリアン
多くの星好きの友よ、思い出してくれ。
私たちには、この夜(星空)があったから、星が好きになったんだと、折にふれ思い出して忘れられぬ夜があることを。
ある人は、2001.11.19のしし座流晴雨をあげるだろう、ある人は、池谷関彗星をあげるかもしれないし、ヘールボップ彗星の姿が目に焼き付いて離れないというかもしれない。
そこは、人それぞれに、心に残る星の景色があるものだ。それはそれでいい。
しかし、思いだしてくれ、星のとりこになったきっかけは、決して特別な天文現象のある夜ではなかったってことも。
普通の宵だった。なぜか忘れられぬあの夜があった。星と一体になった心ときめくあの夜があった。
ものすごく晴れていただけかもしれない。ただ、8等星まで見えたんじゃないかと思うくらいすっごい星空だった。
あるいは、側にいた友が意外と星に詳しくて、目と耳をみはらせた思い出に重なっているのかもしれない。
いずれにせよ、そこにはチャンスがあった。かけがえのないチャンスがあった。
どんと腹の底に居座ってぬぐい切れぬコアのような、思い出。
それを、10才の友だちのためににつくろうと思うのである。
5月18日か19日か。所は、秋吉台の広大な大自然の中。
地球創世記のフズリナの化石とともに、星空の下、太古の歌を歌うのである。
つきあってくれ。