うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うべプラネタリウム、【3月予定】...(48)

2007年02月28日 20時25分16秒 | うべプラネタリアン
3月の予定はつぎのとおり。
日付(曜)(月齢) 時間  内容          
3/ 4(日)(15)14:00~15:15 プラネタリウム一般投影 
3/11(日)(22)14:00~15:15 プラネタリウム一般投影
3/16(金)(27)18:30~21:00 天文クラブ例会
3/17(土)(28)18:30~21:00 天体観望会「土星と星雲星団探訪」
3/18(日)(29)14:00~15:15 プラネタリウム一般投影
3/19(月)( 0)10:45~12:00 部分日食観察会
3/23(金)( 4)18:30~21:00 天体観望会「月とすばると金星の近接」
3/25(日)( 6)14:00~15:15 プラネタリウム一般投影
3/26(月)( 7)14:00~15:15 プラネタリウム春休投影
3/27(火)( 8)14:00~15:00 特別企画「はなとほしのコンサート:女声合唱【花の輪】」
3/29(木)(10)14:00~15:15 プラネタリウム春休投影
3/30(金)(11)14:00~15:15 プラネタリウム春休投影
3/31(土)(12)18:30~21:00 天体観望会「月と土星」

*場所は、原則、すべて会館
*上記以外でも、良く晴れた夜は、気まぐれに、星空観望会開催のチャンスあり。

市内近郊のかたは、どうぞ、お運び下さい、お待ちしています。

宇部日報という地方紙に....(C3)

2007年02月27日 22時32分42秒 | 新・星座物語
定期(第3水曜)で「星のたより」という(2500字くらい)コラムを書いている。
2月は“日食・月食・星食”について、書いたが、最初に渡した原稿には「新・星座物語」の企画について書き添えていた。
編集担当者は、それではあまりに散漫になる、でも、この企画はおもしろいから、別に「人」紹介欄に独立させましょうと囲み記事にしてくれた。
おかげで、かなりの多方面の方からお電話をいただいた。
昔なじみの方もいたし、全く見ず知らずの方からもお問い合わせをいただいている。
たとえば、小学校の授業でこのこと投げかけてみたいが、詳しい話を聞かせてくれとか、宇部地域のFM局からの定期対談の打診などといった内容だ。
手応えを感じている。
いずれ、コラムにもそのテーマだけで書きたいと考えている。
しかし、このままでは、おもしろがるだけで、誰も1編の物語もまとめはしないだろう。
宿題でもあるまいし、自分の手で文章を起こすことはよほどおっくうだ。
もう一押しか、二押し、“押し”の手だてが要るだろう。
踊ってもらわねばならぬ。
なにかいい手はないかなぁ

3匹目のドジョウをねらって...(47)

2007年02月26日 23時10分56秒 | うべプラネタリアン
昼間すごい好天だったから、いさんで、移動天文教室に臨んだが、さすが雨男の実力、始まって1時間くらいで、雲が薄暮の夜空をすっかり覆ってしまった。
8時には早々と撤収を決めたが、集まるべき人々は皆早めに来て、みなさん土星は確認できたようだ。
まぁまずまずの出来としようか。
どこの会場でも、一人か二人、星の話にぱくっと食いついてくる子がいる。
必死になって、ちょっとむつかしい星の世界をのぞこうとする姿勢は、話をしていてすがすがしい。
小学1年生といえば、身近なことを知るのに精一杯楽しいときだ。
星の世界は、その上にちょっとばかり想像の翼を広げなくてはならぬ。
その翼をちょっと広げるのは彼の力だ。
広がった翼の内側のナイーブなところをわずか刺激するのはこちらの姿勢だ。
ぴたりつぼに当たると、とたんに目を輝かしてくっついてくる。
肝心なことは彼の食いつきに真剣に向き合うことだと思う。
子どもだろうか大人だろうが区別無く、一生懸命に語る。
内容の10㌫も解らなくても、こちらの姿勢は感じ取ってくれるはずだ。

ふきのとう....(D1)

2007年02月25日 20時21分07秒 | 四季の味
“ふきのとう”をわんさといただいた。
先々週から、3回に分けて、通算600個に及ぶだろうか。
これは、容易な数ではない。
天ぷらにして食うしかすべを知らない向きには、茫然自失の数だが、
家のかみさんは、もちろん天ぷらにもするけど、ほとんどを「ふきのとうみそ」に仕立てる。
これが美味い。
ほろ苦く、ほろ甘く、あつあつのご飯にのせて、ばっくり喰らうと早春の香りが口中に広がって何とも言えず美味い。
ご飯がすすむことといったら....。

この大量のふきのとうを下さる方は、山口市秋穂の富田さんだが、こちらは、初夏、
私たちがふきを買い求めに行く「生産者」だ。
蕗を買いにお尋ねした折、これだけいい蕗が採れるならふきのとうもたくさん出るでしょうと話したのがきっかけだった。
富田さんは、ふきのとうなど食べることも、商売にすることも考えたことないとおっしゃったが、
春になったら見ておきましょうという話のままになっていた。
こちとらは、食い気が行動原点だから、ぼちぼちシーズンだなと思ったとき、早速電話を入れたら、
まぁ出てましたよ、摘み草は楽しいですね、とのどかな返事をいただいて、収穫を受け取りに出向いたのだった。
昨年と今年、そんなわけで、出すところに出せば大変な貴重品を、まるで、
春風が吹き抜けるような軽やかさで提供して頂いたのである。

あとの調理も、大変な作業なのだが、私はひたすら食べる人。
画像は第一回目、およそ220コ。

2夜続きの好天に恵まれて...(46)

2007年02月25日 10時46分04秒 | うべプラネタリアン
天体観望会は大成功だった。
2/23は、ときわふれあいセンターで、子ども委員会のよびかけの移動天文教室。
2/24は、プラネタリウムのある会館で、恒例の天体観望会。
ともに、80人に及ぶ大盛況である。
続いて、2/25は定例のプラネタリウム一般投影、
2/26は、岬小学校で岬子ども委員会主催の移動天文教室 と、4日間連チャンだ。
もちろん月と土星が狙い。

最近はカメラ付き携帯が普通で、簡単に撮れますよ、などと話をするものだから、
マイムーン、マイサターンを撮りこもうとする“大人”が長蛇の列をつくる。
望遠鏡の接眼部にカメラのレンズをあてて、コリメート方式で、確かに撮れるが、慣れないと、うまく画像が結ばない。
一人一人がやたら手間を掛ける。
斜めになったり、フラッシュをたいたり、揺れたりずれたり、カメラに合わせて望遠鏡の方を動かそうとしたり、容易な騒ぎではない。
また、出来具合を確認できるから、不満げに首をかしげて、また列の後ろに回る人もいて、大変なことになるが、それも楽しい。
宇部天文同好会の仲間も手伝ってくれるので、大人の騒ぎはそちらにまかせて、こちらは、子ども達の相手である。
冬の星座案内をしたり、月の満ち欠けを実演したり、日食を作ったり、月食の仕組みを説明したりと、
望遠鏡を離れて、大忙し、大声で走り“廻る”はめになる。

昨夜(2/24)は、おなじみのリピーター連中もきてくれたけれど、“初めて”の人が多かった。
空への関心が高まっているのかしらん。
べったりとくっついて離れない小4の夏菜さんという女の子がいた。
よほど、何かがその子の琴線を強く弾いたか、目の色が違っていた。
あげく、母親と妹を抱き込んで、天文クラブにはいるという。
もちろん大歓迎だが、良かったか悪かったか、また一組“☆好き病”をつくってしまった。

地球上の、うんざりするようなもめごとをよそに、夜空が晴れていれば、太古から変わらぬ美しい光に会える。
大騒ぎの観望会の中に、声をのんで...いいねぇ...とつぶやく人がいる。
生の星は“癒し”なのだろう。
ふっと心が静まるのだろう。


きりん座....(C2)

2007年02月24日 08時27分09秒 | 新・星座物語
冬の天文移動教室(2/23:ときわふれあいセンター)で、新星座物語募集の話をしたら、
小学5年生の杉山はるかさんは、すぐさま、まだ不十分だけどと言いながら、
次のようなお話を考えて、口頭で教えてくれた。
打てば響くように、物語を紡ぎ出す姿勢と頭の柔軟さが嬉しい。

「きりんはね、戦争につれてゆかれたの。
 馬の代わりだったんだけど、背が高いからすぐ弾に当たって、死んじゃうの。
 神様は、きりんが二度と戦争につれてゆかれないように、星座にしたの」

今日夕方から降り出した雨は...(45)

2007年02月22日 23時26分36秒 | うべプラネタリアン
春雷を伴ってさんさんと降っている。
昨年とガラリ異なり、今年は全国的に雪が少なく、異常な暖冬と騒がれているから、「一雨ごとに暖かくなる」なんて感慨がまるで湧かない。
冬がなかったんじゃないかとさえ感じるくらいだ。
星座の世界は2月4日(28)のページに記したとおり、きちんと秩序正しく動いているから、冬のオリオン座がいるうちに春のおとめ座が追い越した、なんてことはぜったいにない。
ただ、気候温暖化がすすんで、オリオンを夏の気候の中で見るなんてことは起こるかもしれず、それを疑似体験したければ、日本と季節が真反対のオーストラリアに行けばいい。
星空だけなら、南半球の夜空を作ることは、プラネタリウムでは実に簡単だ。
緯度を下げて赤道を越え、南極点を40度くらいまで上げればたちまちクライストチャーチだ。
そこでみるオリオンが、逆さまというのも愉快だけれど、
オリオンとさそりが同じ時刻に一つの空で同居するのも、やっぱりおかしい。
オリオンは、神の差し向けた刺客さそりに刺されて死ぬので、さそりとオリオンは敵同士、
決して同じ夜空に同居することはありませんと、解説するのだけれど、
南半球の空では仲良く同居する。
プラネタリウムでは、そんな空を作って「常識のうそ」をおもしろがるのだが、
オーストラリアやニュージーランドでは、星座神話をどう説明しているのだろうか。
誰か教えてほしい。(映像はオーストラリアの三日月、日本と逆)

平家の一杯水、平家ガ二、かに座...(b6-1)

2007年02月21日 18時26分27秒 | 史跡散歩
海峡の都市、下関は私の好きなところである。
国道2号線から下関市街にはいるところで、関門海峡を左手に見る。
壇ノ浦だ。
潮の流れが激しく、いつも動いている感じがいい。
800年前の戦いの時も、この潮の流れが白と赤の勝敗を分けた。
間近に関門橋を望む波打ち際に、小さな鳥居と井戸の囲いがあり、「平家の一杯水」と記された碑と説明板がある。
戦に敗れた平家の武将は全身に矢傷を受けて、瀕死で海岸に流れ着き、肩で息しながら、岩礁に貯まる水を飲んだ。
あるまいことか、なんとそれはおいしい真水だった。
思わず二杯目を口にしたときは、塩水に変わっていたという。
その一杯水を汲んだところが、件の海岸だというのである。

関門海峡には、“平家ガ二”という奇っ怪なカニがいる。
甲羅のしわが、苦悶にゆがむ武将の顔に似ているというので、いつしかそう呼ばれるようになった。
普通のカニがそんな姿に変身するなら、そのカニも、怨霊とともに一杯水を飲んだか。

春の星座に「かに座」がある。
星座神話では、ヘラクレスが、うみへび“ヒドラ”と戦っている最中に、のこのこ穴からはい出て、
一瞬で踏みつぶされた“お化けがに”となっていて、あざやかなストーリーを抱えているわけではない。

「かに座」は2千年前にできた星座で、源平の戦より先輩格だが、
せめて、物語くらい、平家の悲劇を、カニにのせてやりたいのだが。