うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

明日は好天に好転....(8100)

2008年05月30日 20時59分04秒 | うべプラネタリアン
今夜(5/30)の星空は全くだめ。
明日は午前から晴れ、明後日まで好天が
続くようだ。もう梅雨入り間近だから
つかの間の晴れ間のチャンス。
星空観望にはうってつけだ。
秋吉台に出向いて星を見る。至福の時。
うみへび座の全容を見てみよう。
おとめ座を丹念にたどりたい。ろくぶんぎ座、ポンプ座、コップ座、
やまねこ座をとらえてみたい。てんびん座をちゃんとつかんでおこう。
ケンタウルス座とおおかみ座も把握しよう。
惑星は、うまくゆけば水星に会える。
火星は赤い点にすぎなくなったがかに座にいる。
土星は観望期が終わりだ。木星再来、一番の見どきがくる。
星雲星団はどこまで行けるだろうか、
遠くの系外銀河をできるだけ見てみよう。
メシエ天体110のうち半分以上はこの時期(20時~24時)に集中的に
見えるが、さあどこまで確認できるか。
主だったもののリストを作ってあるので、チェックしながらみんなで楽しもう。
画像は、りょうけん座“ひまわり銀河・M63”(NASA)

秋吉台ほしぞら観望会....(899)

2008年05月29日 15時08分53秒 | うべプラネタリアン
5/10雨で流れた「秋吉台・ほしぞら観望会」は、
5/31(土)19:00~ リベンジ開催する。
もう雨の季節。天気予報がBESTのこの日、
春の名残の星空を見ておくのはこのチャンスしかない。
美東町にも集会の届を出した。
場所は、昨年と同じ、秋吉台道路・長者ヶ森駐車場。
このブログを見る星虫や近郷の皆さんはぜひ集まって欲しい。
5月初めと違って、1ヶ月も経つと星空はすっかり絵柄を変えている。
暮れたらすぐ、夏の大三角は全容を現し、さそりは立ち上がり、
木星の登場も早い時間になっている。
秋吉台カルスト高原に立ち昇る天の川銀河の勇壮なこと!
ぶちたのしみじゃのぉ。

画像は宮崎さん撮影の5/3の「さそり座・いて座・木星・天の川銀河」

星空指数 その2....(898)

2008年05月29日 14時21分57秒 | うべプラネタリアン
土曜日(5/31)の星空指数は転々と変わるが、
どうやら100が0になるドラスティックな
変化はなく、いい星空が期待できそうだ。
宮崎さんは、Yahooの天気予報は、星空指数などといいながら、
まるで実態を示していない、あてにならない、というので、
別のサイトを紹介してくれた。
そちらを覗いてみても、5/31の夜は抜群にいいようだ。
土曜日午前中雨模様で、夕方から翌日日曜にかけて晴れるらしいので
最もいい、理想的な条件だ。
「てなぐあいに早歌歌って有頂天になんなさんな」って、いつも永安さんは
非難混じりのあきらめ顔でたしなめるのだ。

さてこの花何かおわかり?

星空指数....(897)

2008年05月27日 22時21分37秒 | うべプラネタリアン
Yahooの天気予報を探ると「星空」という
項目があり、星空指数として一週間先までの
予報が出る。
観望会の可否はそれを目安にするのだが、
一日でくるくると変わり、そのたび一喜一憂する。
その星空指数は0~100まであり、今夜の予報は70だった。
しかし結果は0。全く星は見えなかった。
観望会に10人を越す人があつまったが「ごめんなさい」で
引き取って頂いた。
永安氏も栗田氏も来てくれた。約束通り海老ちゃんも来た。
嬉しかった。
曇りはどうにもならないが、皆さんの非難の視線は
星空指数予報のはずれにすり替えるしかない。
しかし、いいたいことはここからなのだ。
土曜(5/31)の星空指数は100! これなら秋吉に行かざぁなるめい。
というわけで、今日、空振りとなったお客さまには、
土曜は絶対秋吉台で会いましょうねと、約して別れたのだった。

今週の天体観望会....(896)

2008年05月26日 20時29分54秒 | うべプラネタリアン
明日(5/27)と土曜(5/31)に開催を
計画している。
明日は予定外だが、ここのところ天気が
まるで良くないので、まあなんとか
なるだろうとやけっぱちの観望会だ。
お天気次第だから、ゲリラ観望会だの、
やけっぱち観望会だの、思いつき観望会だの好き勝手な名を付けている。
が、5/31は構えてやりたい。
これは、秋吉台、春の星座探訪だ。
つまり、雨で流れた5/10のリベンジ。
今のところ星空指数70とのことだから、秋吉なら
結構いけるんやないだろうかと期待している。
ネットに流して呼びかけるのは5/28か5/29、
ぎりぎりまで様子を見てからにしよう。
画像はISS、JAXAのPR用CG。日本の実験棟『きぼう』が完成した予定図。

会館の天体望遠鏡...(895)

2008年05月25日 16時44分27秒 | うべプラネタリアン
会館にある天体望遠鏡は
何がどれくらいあるか、
ざっと数えてみると、
①20㌢屈折赤道儀・天体ドーム備え付け。1台(主鏡)
②30㌢シュミットカセグレン反射経緯台。1台
②20㌢シュミットカセグレン反射赤道儀。1台
④10㌢屈折赤道儀・ポータブル。    4台
⑤6.5㌢屈折高橋D型・ポータブル。    1台
⑥20㌢ニュートン式反射経緯台。    1台
⑦20㌢ニュートン式反射赤道儀。    1台
⑧5㌢ X7 双眼鏡            3台 (計13台)
このほかにもいくつかあるが、稼働可能な物を並べた。
この夏、いつか日を選んで、すべて出してみようと思う。
出すのは大事、納めるのがこれまた大汗ものだが、
仲間の体力腕力をあてにして、是非やってみたい。
(実はこのほかに、カメラとレンズ合わせて250本(稼働は疑問))...

画は“山桜桃(ゆすらうめ)”今朝雨の中で撮った。まだ熟していない。 

今宵は激しい雨....(894)

2008年05月24日 22時01分06秒 | うべプラネタリアン
梅雨のはしりか、強い雨だ。
明日日曜は晴れそうなので
長雨にはならず、梅雨入り宣言とは
ならないが、この雨はその気配だ。
5/22~24は火星がプレセペ散開星団と
重なるので、その観察会ということで天体観望会を企画したが、
この大雨ではどうにもならない。
このたび火星プレセペのショーは見えずじまい。仕方がない。
プレセペ星団(M44)は、黄道12星座の「かに座」の真ん中にあるから、
しょっちゅう惑星が絡む。月もまぎれこむ。
来月6月7日(土)は西空で三日月とプレセペ星団が近接する。
双眼鏡か低倍率の望遠鏡が観察には適している。
きっと美しい眺めだから、観望会を企画している。
しかし、6月7日、もう梅雨にかかるかなあ....

画像は「M83」うみへび座の銀河 1600光年 (NASA)

初夏の3巨人星座....(893)

2008年05月23日 22時28分57秒 | うべプラネタリアン
夏場所も終わりだ。
千秋楽の日、三役揃い踏みという
土俵入りがある。
白鵬や朝青龍などの巨人が土俵に
そろうと、TVでみていても息苦しい。
初夏は巨人星座がのひしめく。
うしかい座、ヘルクレス座、へびつかい座と、まことに暑苦しい。
空に占める面積も3巨人おなじくらい、含まれる6等星以上の
星の数も115個前後で、同じ程度。
拮抗しつつ、3巨人は6月の広い夜空の半分を占領する。
プラネタリウム案内パンフレット「プラネタリウムガイド6月号」を
作ったが、それにこの3巨人をまとめて紹介した。
今日、天文クラブ例会にきたカナンに、ガイドにどれかをイラストに
して添えてくれよと話しかけたら、「ひゃぁ、むぅりぃ~」と
悲鳴を上げた。そりゃそうだ。
6年生の美しいレディに半裸の巨人の画を描けという方が無体だし、
もし描けたら、その方が異常かもしれない。おかしかった。
画像はヘルクレス座の球状星団 M13 。球状星団はみんなよく似ていて
なかなか区別が付かないが、これは最も有名で、肉眼で見ても
すぐそれとわかる美しい姿だ。

梅雨入り....(E823)

2008年05月22日 20時39分49秒 | 水の存在
本日沖縄・奄美が梅雨入りした。
平年より2週も遅いそうだ。
まもなく中国地方も梅雨に入るだろう。
しばらく星を見るチャンスはおあづけかもしれない。
今、宵の空はまだ春の星座だ。
夏休みになり、いきなり夏の星座になるのは、
この間の1ヶ月半、星座の移り変わりのグラディエーションを
見つめていないからだ。
日が沈んですぐ夜になるのではない、あわあわとした時を経て夜が来る。
同じように春からいきなり夏になるのではない。
あじさいの咲くあいまいな季節があって夏になる。
ところが、星空については、見えていないことで、季節の移ろいが
抜け落ちているから、おとめ座の次にすぐさそり座がいすわる。
京劇の面相が変わるようにシーンが変化しているのだ。
それもまた、夏の星空を待つ楽しみの一つではあるのだが....。

今宵(5/21)の観望会....(892)

2008年05月21日 22時32分37秒 | うべプラネタリアン
空は霞が濃い。
これで人が来るんかいなと、永安さんと
ブチブチ不満たらたらしゃべっていたら、
なんと来るんだな、これが。
昨夜がぞっとするくらいの切れのいい
満月夜だったから今宵も2匹目のドジョウ狙いだったが、
空(シーイング)は比べようもないほど悪い、にもかかわらず、
30人を越す人出だ。
そんな空の状態だから、目的の①プレセペ星団と火星の近接は
プレセペの小さい星が消えてちょっと迫力不足だった。
②ISSの確認は、これが一番良かった。
南西の空から巨光がつつーとあがってきてびっくりするくらい
明るく、速かった。やがて北東の空に消えていったが、
見ていた皆さん、こぞって大歓声。
よかったぁ、来て頂いた星虫に面目が立った。カナンは小躍りしていた。
サエカは観望会には来なかったが、自宅で確認したらしい。
よかったよかった。
③寄贈の20㌢反射の鏡開きはうまくいった。土星を観望した。
どう扱うにしろ、猛烈に重くて、何とも面倒だが、多くの人出の
予想されるときは力を発揮するだろう。
3つの狙いのうち、2.5うまくいったので、今宵は成功、成功。
画像は今夜の土星。惑星は20㌢屈折の方が勝る。