うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うべプラネタリウムの正12時は...(54)

2007年03月10日 20時22分10秒 | うべプラネタリアン
宇部は東経131度。
日本は、時差をもうけていない。
日本全国の時刻は、東経135度の明石市で、太陽が真南に来る(南中)時刻を
正午12時として代表している。
135度と131度、経度差4度は何分に相当するのだろうか。
おおざっぱな計算だが、経度360度が一周するのは1日(24時間)だから、
単純に割り出せば1度動くのに4分と出る。
この積み重ねが、時差として出てくるわけで、宇部と明石の経度差4度となると
時間にして(4x4)16分となる。

太陽の高さが最も高くなったときが、真南を通るときで、それを測るには一本の棒
の影の頭を紙の上に、プロットしてゆけばいい。
棒のつくる影が一番短くなったとき=太陽が一番高くなったとき=太陽が真南にいるとき=その土地の正午、という関係式になる。
宇部は明石より西にあるから、東から来る太陽は、TVの12時の時報より遅れて南中する。
昨年夏の自然星空観測会では、11時50分から12時30分まで、はじめは5分おきに、12時10分~20分は1分毎にプロットした。
みごとに、12時16分が一番短い影となった。
この実験は、一年中いつでもできるから、長期休みの理科自由研究のテーマにちょうどいい。
今年の夏は、システムを、皆で考える形ですすめようと思う。