うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

天体観望会の時、土星を見て...(50)

2007年03月01日 21時39分54秒 | うべプラネタリアン
何度か、「環っかは縦なんですね、横かと思った」と問われたことがある。
こちらは、自分の見る姿勢で、縦にも横にも斜めにも見えると思うから、
つい問題にもせず「ははぁ、そうですね」と生返事をしていたが、
昼、デスクで仕事をしているとき、はっと気づいた。
「ああ、あの問いかけは、“環が南北(経度添い)についている”との感想だったんだ」と。
こちらは、ハナっから、環っかは土星の赤道上にあって、自転軸と90°にあるものと
思っているし、そもそも経度系に存在するなんて力学上あり得ないわけだから、
そんな見方をされるなんて想像できなかった。
理の当然として 考えもしていないことを、多くの人は、見たままの感想を言うわけだから、
もっと素直に虚心で受けてゆかねばならない。
星空の説明をするとき、自分の見えたままの目を信じろと言ってあるので、
そう言い切る以上は、見えたことの感想や質問に対し、懇切丁寧に説明しなければなるまい。
ことに、科学的に誤解を持ったままにしておいてはその方に失礼だ。
何かの時に「生の土星を見たの、知ってる?環は縦についてるのよっ」と話されて、そのとき
間違いを指摘されれば、面目がないだろうに。
気づかないけど、こんなことは、多いんだろうなぁ、とんちんかんな返事をしてるんだろうなぁ、と
人知れず赤面した。

土星は地球の9倍もの図体を持っているのに、10時間という猛烈なスピードで自転しているので、
遠心力で赤道部がふくらみ、われわれのちいさな望遠鏡でも本体の楕円球の様子はすぐわかる。
その上にリングが廻っていることを説明すれば、見た目と力学の整合性はすぐ理解していただけたのに。
えぃ。あとのまつりだ。
画像はNASAハッブル宇宙望遠鏡の提供




どーでもいいことながら...(49)

2007年03月01日 20時43分55秒 | うべプラネタリアン
コメントの回答は、さまざまに名前がありすぎるので、次のように整理しまする。
うべプラネタリアン..まったく、まじめなとき。
ひさおじさん...... やや、まじめなとき。
☆GG..........やや、ふまじめなとき。
宇中 仁...... まったく、ふまじめなとき。
それ以外..... ほとんど えーかげんなとき。

なお、これは、今後の対応指針でありまして、おほん、今まではまぁその、おほん、おほん。