うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

きょしちょう座....(C7-2)

2007年03月11日 11時41分32秒 | 新・星座物語
オランダの航海士ケイザーは助手ホウトマンと南の国に航海し、
南の星空とさまざまなめずらしい生き物をヨーロッパに紹介しました。
それを受けて、ドイツのヨハン・バイエルは南の国の生物と
星空を結びつけた美しい星図を発行し、南天星座が設定されました。
1603年のことです。
おおはしどり、大嘴鳥、巨嘴鳥(きょしちょう)、現地では「TUCAN」。
なんという色、なんというアンバランスな姿、なんという神のいたずら。
びっくりしたんでしょうね。ケイザーもホウトマンも吉地さんも。
初めてお目にかかったときの感動は、
400年前の彼らが、それを星座にしたことでもわかりますし、
星座のことをほとんど知らない現代のおじさん(私と同じ年)が、
この鳥に特にレンズを向けたことでもわかります。
時空を超えて感動の共有をするって、ドキドキしますね。

きょしちょう座....(C7-1)

2007年03月11日 11時17分57秒 | 新・星座物語
私の親友「吉地武雄さん」は、南米に行って、
おおはしどりの写真を撮って来てくれました。
巨嘴鳥です。
星座表記は、ひらがな か カタカナですから、“きょしちょう座”と書くと
なんのこっちゃと思いますが、漢字で“巨嘴鳥座”とすると、なんとなく
巨大な嘴(くちばし)を持った鳥らしいなと想像できて、さらに、写真を見ると、
あっこれかぁと、ばっちしわかり、なるほど、「字」のとおりだなと納得します。
“きょしちょう座”は日本からは見えない、南半球の星座ですが、
小マゼラン雲を抱き、重要な星座です。
物語はさすがに持っていません。
吉地さんの話によると、姿形や色の美しさもさることながら、眼がコバルトブルーで実にきれいなのだそうです。
この写真から物語のイメージがわきますか。
つづいて、さらにもう1枚。