神野町をゆく(33) 万才池の研究(4)・万才池への揚水
万才池は、標高30mの所にあります。曇川から用水をつくり、水を引くのはむりです。
曇川からの揚水は、ポンプでくみあげました。
教科書(『小学校社会四年上』)(学校図書)記述を続けます。
ポンプでの揚水
・・・曇川の水を汲み上げるには、図のように汲み上げた水を万才池に流し込まなければなりません。
実際には14mも水を上げたそうです。
村の人たちは、20馬力の蒸気ポンプを買って、すえつけました。
石炭をたいて蒸気をおこすのです。
馬方(うまかた)さんが、荷馬車で石炭をポンプ場に運んでいるのを、おじいさんの子どものころによく見かけたそうです。
田植えの前の、川の水も多くなる3月から4月にかけては、夜どおしかまを炊いて、万才池に水をくみあげました。
兵隊に行ったとき、軍艦のかまたきをした人が、交代でポンプ場のかまをたいたそうです・・・
*写真:ポンプきかい場、『東播磨の民俗』(石原完次著)より
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