神野町をゆく(51) 高 橋
稲根神社の近くの曇川です。曇川(くもりがわ)は加古川につきあたります。
加古川の水門の少し手前に橋(現在名:高橋)があり、この高橋の北詰に、写真のような祠と灯籠と石柱があります。
この石柱に常光寺(神野小学校のすぐ北)の巌洞が筆をとった銘文が残っています。
建碑されたのは、文化5年(1808)ということでありますが、石橋が造られたのもこの年であるようです。
橋の建設により隣の西之山村へは、ずいぶん便利になりました。
故、永江幾次郎氏は『考史遊記』で、この碑文で次のように訳されています。
・・・・川に橋ができた。たくさんな人が往来することであろう。
橋はありふれたこの産地の白石や青石で造った。
何の立派な橋を望もうか。夏の雨も、うれうることはない。
冬の風雪も恐れることはなくなった。
衣をまくり上げて渉(わた)らずにすむのは何とうれしいことか。全く立派に出来たものだ・・・
当時の村人の気持ちが伝わってきそうである。
この石橋は、現在立派なコンクリートの橋に変わっています。
*写真:曇り川に架かる高橋(神野町二塚)
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