信州の旅(松本山雅遠征)・・その3・・松本山雅戦

2014-10-18 17:34:06 | 大分トリニータ
信州松本 3日目。
天気は晴れ。
気持ちいい一日になりそうだ。
前回、松本山雅さんにホーム大銀ドームで0-2と負けた。
どうしてもそのお返しをしたい。
絶対に勝ちたい。
しかし、松本に来て、ここの人々の人情に触れ、やさしさに触れるうちに戦う気持ちが段々薄れていく。
これはいかん。
決戦の当日になんて弱気な。
よし!  タオマフを持って2人で「四柱神社」に必勝祈願をしに行こう。
まずは戦闘服に着替えていざ、出発。
と、ここで嫁が何か探している。
「いつもの帽子が無い」
そう、嫁のトレードマークというべきいつもかぶっている「サッカー帽」を忘れたらしいのだ。
焦る嫁。落ち込む嫁。ため息をつく嫁。下を向く嫁。今にも涙がこぼれそうな嫁。
こりゃいかん。
笑える雰囲気ではない。
「いつもしないことをしたら、何か良いことが起きるかも知れんよ」と私。
この言葉で少し立ち直った嫁。
よしよし、旦那のパワー炸裂!!


さて 今度こそ「四柱神社」に向けて出発。



「松本市美術館」
神社に向かう途中で草間彌生 の作品があるこの美術館に寄ってみた。


「草間彌生 幻の華」  
この作品を理解できるほどの感性は残念ながら私には無かった。
美術館めぐりが趣味の娘ならわかるかもしれないが・・・。



「マンホールに松本てまり」    
松本てまりは、赤や黄色、紫など美しい色糸をかがった精巧で優雅さをもった手まりのこと。
今では松本を代表する土産品となっている。



「四柱神社」
願いごと結びの神として知られている。
地元では、「しんとう(神道)さん」と呼ばれているそうだ。




嫁の写真を撮っていたら「お写真撮りましょうか」と声をかけてくれたのがなんと松本山雅サポさん。
撮っていただいたお礼を言い、少し話をさせていただいた。
「J1にぜひ行って頑張ってください」と言ったところ
「私達はまだJ2に上がって3年目で、トリニータさんのように長い歴史があるわけではない」
「まだ(核)たるものがないから不安なんです」
「だからこそJ1に上がって歴史を作りたいんです」と言っていた。
クラブへの熱い思いが伝わってくるやさしい人だった。
「今日はお願いします」と握手で別れた。
会う人、会う人、良い人ばかりで困ってしまう(笑)




「旧開智小学校」       
重要文化財。
日本で一番古い小学校のひとつ。
ちなみに隣に現在の開智小学校がある。




「松本市中央図書館」
おしゃれ!!




「アルウィン行き シャトルバス」
何と無料!  びっくりした。
無料で運営しているのはもちろんサポーターの足の確保のため。
しかし、そのためにクラブの経営が苦しくなる。
そのため入場料を少し高くしたそうだ。
しかし、それに対して文句を言ってくるサポータは誰もいなかったそうだ。
すばらしい。




「アルウィン 到着」
キックオフ 3時間半前に到着。
しかしすでに山雅サポさんはたくさん並んでいた。
しかもほとんどのサポさんがレプユニを着ている。
若い人もお年よりもみなさんレプユニにタオマフ。
一体感が凄くてこの時点で圧倒されてしまった。



「のぼり旗」
まぁ、いろんなアウェーに行ったけどここまで「ウェルカム」でやってくれたクラブは見たこと無い。




そして これも! 手作り幕。
嫁はこの時点で感激して「うるうる」してた。



「穂高 地ビール」
北アルプスを眺めながら飲む地ビールの美味いこと。




つまみはこれ。
「信州産 ポークのメンチカツ」
最高!



「山雅人(ジン)トニック」
いやまぁ、びっくりしたよ。
スタグルにカクテル?
私にとって初めての体験。



当然、飲みましたよ。
口当たりが良いのでおかわりしたかったけど、まさか試合前に飲みつぶれるわけにいかんからね(笑)




おばちゃんと合流したので仲間といつもの「勝ち点 3」
がんばろうぜ!!




嫁、ラジオの取材を受ける。
よくあんなにしゃべれるものだと感心しながら聞いていた。



「11時 開門」
入場。
最初はわからなかった。
山雅サポさんが手を振ってる、拍手をしている。
誰に? え? 後ろを振り向いた。 いるのはトリサポだけ。 
なに?   もしかして俺達に? えええええーーー!!
鳥肌が立った。
ここは何なの?
素晴らしすぎる。



「アルウィン」
愛称は、日本アルプスにちなんだアルプス(alps)と、英語で風を意味するウインド(wind)を組み合わせた造語のアルウィン(Alwin)。
入ってすぐに違和感があった。
それはなぜオーロラビジョンがホーム側にあるのかということだった。
通常はアウェー側にありホームの人が見るためにあるからだ。
調べた。
2010年1月、松本山雅FCはホーム側とアウェイ側のサポーターのトラブルの原因を少なくすることなどを理由として、
南サイドスタンドをホーム側、北サイドスタンドをアウェイ側へ変更したということだ。



収容人員:20,000人(観客席は16,000席、立見席・4,000席)
お年寄りに混じって子供さんも多い。
毎試合チケットをスポンサーさんが買って子供(小学、中学生)に無料でチケットを配っているそうだ。
その子供さんとおじいちゃんやおばあちゃんが一緒に見に来るということらしい。
聞いて納得。




アルウィンの最多入場者数は17,148人(2013年9月22日:J2第34節 松本山雅FC×ガンバ大阪)である。
J1に行けば山雅サポさんが夢とする2万人は間違いなく現実のものとなる。




それにしても3000m級の山々に囲まれたロケーションは最高に気持ちがいい。




空は晴れ渡り、寒くも暑くも無く風が心地よい。




このスタッフさんのプラカードを見てビックリ。
ホーム側のトイレならまぁわかる。
人数が少ないアウェーのトイレにまで気を使うってどんだけなの(笑)




なんとアウェーの我々(Bさんの奥さん)に当選した。
え? これってホームのサポだけのものと思っていたのに。




Oさん(Pちゃんパパ)からいただいた差し入れ。
美味しく飲みました。




で、このコップよく見ると「山雅FC」さんのマークが。
もうなんもいえない。




本日「G裏町内会」のゲーフラ。
いやぁバックのトリニータブルーの空に映えますなぁ。




試合直前の山雅サポさんのコールには痺れた。
声が良く出てて、そして良く響く。



味方を鼓舞し、敵を威圧するに充分な迫力を感じた。




うちのG裏。
完全なアウェーだが絶対に負けられない。



頼もしい女性リーダーたち。
シンケン声を出すけんな!!
負けんで!!



◇御嶽山噴火による犠牲者の方々への黙祷◇ 
2014年9月27日に噴火した御嶽山にて犠牲になられた方々へ追悼の意を表し、黙祷。




さぁ、キックオフ!!





前半は前節の良い流れを引き継いで攻めていたのだが、後半は足が止まり別のチームになった。
完全に走り負けた。
前回も、今回も2点差の完封負け。
力の差を感じた。



勝った瞬間、全員でタオマフを回し勝利を喜ぶ姿は屈辱の中にも感動を覚える。




勝負だから当然、勝った負けたはしかたがない。
しかし、目の前で見た「地域に根付いたサッカー愛」は勝ち負けとは別のところで「うらやましい」と思ってしまう。



そして帰り支度をして出ようとしたところ・・・。



「絶対に又来る」と書いたよ。
こんどはトリニータ以外の試合で山雅サポさんのG裏に行きたい。



この大勢のサポさんをどうやって割り振りするんだろう?
どれくらい時間がかかるんだろうと心配していたら・・・。


何の事は無い。
スタッフさんが手際よかった。
ベビーカーは手伝うし赤ちゃん連れは優先的にバスに乗せ、人数を数え、座らせた後に立てる元気な人を乗せるという何とも見ていて気持ちが良かった。
最後まで気配りができるここの運営スタッフに脱帽した。



ということで「残念会」を居酒屋さんで開いた。



総勢 12人。



座って今日の試合の反省をしていたら隣の部屋にいたレプユニを着た山雅サポさんが突然話しかけてきて
「ごめんなさい、こんなユニを着ていたらせっかくのお酒がまずいでしょう」とあやまってきた。
もうビックリするやら逆に申し訳ないやらで「とんでもない、勝利おめでとうございます」と言うのがやっと。
どこまで良い人が多いんだろう、と思っていると、しばらくして
「もう、帰りますがトリニータ・コール」をさせて下さいと言ってきた。
その山雅サポさんの音頭で「トリニータ・コール」をさせてもらった。
そのときの山雅サポさん本当にありがとうございました。


で、それを横で聞いていた山雅サポさん(アルウィンに行っていた人達)と仲良くなって、私達が帰るときにはその人達が「トリニータ・コール」で見送ってくれた。



お店の外に出てみんなで写真を撮ろうとしたが撮る人がいない。
そしたらお店のカウンターにいた人が外に出て写真を撮ってくれた。



もう、本当に書くことが多すぎて書ききれない。
仲間の話を集めただけでも一冊の本ができるのではないかと思ってしまう。

アルウィンから帰るとき。
「来てくれてありがとうございました」ってお礼を言われた。
それも何人もの一般のサポさんに。
「松本山雅のサポーター及びスタッフ関係者のみなさん」
こちらこそ本当にありがとうございました




信州の旅(松本山雅遠征)・・その4・・立山黒部アルペンルートにつづく









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