大分トリニータ Ｊ１昇格 ＰＯ（決勝） リストバンド（ブルー・リング）

次から次へと襲い掛かってくる濁流の中で
俺達は絶望し、諦め、先の見えない不安の中で
一人、又一人と去っていく仲間の後姿を眺めるだけだった。

それを救ったのが高松だった。

「Ｊ１に上がったらリング（リストバンド）を切ろう」

高松から「Ｊ１」という言葉が聴けた

信じられなかった

次から次へと出てくる負債にこのまま無くなってしまうのではないかと
危惧していた矢先の言葉だった

「Ｊ１？」

俺たちはまだそんな夢を持っていいのか？
俺たちはまだそんな希望を持っていいのか？

信じていいのか？
信じていいんだな！

暗闇の中に光を感じた瞬間だった

「諦めない」と言いつつも心折れた日も

途中で声を出すのをやめた日も

汗と共に

涙と共に

共に歩き続けたリング

それぞれの人がそれぞれの「想い」を共にしたリング

今、色あせたリングを見る

「おつかれさま」

声をかける

別れのときが来た

11月23日　俺たちは千葉に勝つ！

勝ってお前と別れる

あの日約束したＪ１へ俺たちは帰る

だが心配する事はない

俺たちの心は共に戦ったお前と共にある

俺たちの心は共に戦った選手と共にある

すべてのトリサポの心は国立の勝利にある


「大分トリニータよ　さぁ　Ｊ１へ帰ろう」