キックオフ40分前。
選手がG裏に来る。
「行こうぜ! J1」コールで迎える。
選手の顔を見る。
緊張している。
ガチガチだ。
このまま試合に入ったら早い段階での失点が心配される。
キックオフ。
心配したとうり動きが悪い。
しかしその流れを変えたのが「デカ」だ。
17分フリーキックから芸術的なゴール。
こちらから見てると一瞬どうなったのか解らなかった。
横で「入った。デカが入れた」の声。
そこからはデカ劇場だった。
33分ジョンハンからのクロスを無理な体勢から左足でゴール。(2点目)
61分キジが倒されてPK。(3点目)
90分サンペイからのパスを受けキーパーの股を抜いてゴール。(4点目)
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せっかく京都に来たんだから一箇所くらいお寺に行きたい。
などと言うわがままな奥様に付き合った私とM君夫婦。
「東福寺」に行った。
駅に着いた時点で後悔した。
駅から出れない。
動かない。
行き先なんか聞かなくて良い。
駅から降りた全員がそのお寺に向かっているのだ。
お寺の中は当然満員電車状態。
もう時間が無いので帰ろうとしても、出口まで動かない。
秋の京都をなめてはいけない。
一日、一寺。
このくらいの時間の覚悟がなければ行くものではない。
頭に叩き込みましたよ。
開門に遅れる事30分。
ご心配をかけたみなさんすいません。
このアーチの向こうにある紅葉を見た奥様が一言。
「あれ、ここでも紅葉がキレイ。ここでも良かったなぁ」
これにはM君夫婦が唖然。笑
今年の京都戦は私が仕事の関係で来れなかった為奥様一人で参戦。
1-2で勝ち。
ここからアウェー6戦彼女自身は負けなし。
京都のマスコット。
パーサ(PURSA)くんとコトノちやん。
ご存知(笑) G裏町内会、本日のゲーフラ。
キックオフ直前の様子。
緊張感が伝わってくる。
今日の先発メンバー。
そしてサブメンバー。
前半2点を先取して意気揚々と引き上げてくる選手。
ピースサインではない。
「行こうぜ! J1」の「1」です。
はい、通路を挟んで同じく「Jワン」 笑
後半、キジが勝ち取ったPK。
蹴るのはエースのデカ。
隣で奥様が「入れろ、入れろ」と念仏のように唱えていたのが
今でも耳に残っている。笑
ゴールの左上のボールが見えるだろうか。
ネットに突き刺さった瞬間である。
カメラのレンズ越しに見るとボールが見えなかった。
時速に直したら何キロ出ているのだろう。
G裏に向かって「ガッツポーズ」をするデカ。
自身初のハットトリック完成。
すばらしい!
90分、4点目のゴールを決め、胸を何度も何度も叩いたデカ。
京都に負けを認めさせたダメ押しのゴールだった。
ロスタイム5分。
4点差があれば普段は長いと感じる5分も、
逆にオーレを5分間歌えるという嬉しさのほうが強かった。
トリニタ・オーレをここ「西京極」で歌う事の幸せ。
あの時の高松の涙を思い出した。
0-4 完封勝ち。
「西京極」にトリニータコールが響き渡った。
普段、口数が少なくあまり感情を表に出す事のないTさんをふと見ると
あれ? 目が赤い。
うん? もしかして・・・泣いてる?
いえ、泣いていいんです。
トリニータの勝利は泣けるんです。
ね! ジョンハン大好きOさん。
インタビューを終えてゴール裏に来たデカ。
監督の言葉と前置きしながら「今日の勝ちは通過点です」と言い
4点入れたゴールにも「50点の出来」と自身の目標をさらに上へと持っていく。
仲間の娘さん。
どこのTV局か聞きそびれてしまった。
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デカは言った。
「今日勝って浮かれるのではなく、次の試合で勝つ事が大事」
「勝利を最優先に、何事も行動して、躍動感を持ってハツラツとプレーしたい」
「大分トリニータを元の場所に戻す事が自分のミッション」
キャプテン ミヤさん
「最後の最後まで必死に走っていたし、上に行きたいという気持ちが京都より勝っていた」
「今年はサポーターの皆さんに色んな意味でサポートしていただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱい」
「皆さんに恩返しするためには、やはりJ1にいかないと意味はない」
FINALは国立。
相手は「千葉」
全ての舞台は整った。
「楽しもう、挑戦者の俺たちに失うものは何も無い」
日本一残酷な、歓喜の瞬間を迎えようではないか!!