兵庫県養父市八鹿町石原
但馬の山深いところ、標高800mの地にある。
その立地や、出雲大社より譲り受けたとされる三重塔などがあることから、いつか行ってみたいと思っていた神社である。
尤も、但馬妙見とも言われるように、本来は妙見信仰であり、社殿等は明らかに寺院建築なのであるが、歴史的経緯や変遷を述べるのは私の領分では無いので割愛。
私はそこにある風景と、その空気に触れられればそれでよい。
夜明け前に到着すべく、長い林道を進む。
途中、かなり霧が濃くなるが、標高が高くなるにつれ晴れてくる。もしかして雲海が見られるのではと期待する。
林道は狭いところがあるものの、比較的走りやすく、時間も時間なので対向車も無い。ただ、鹿には何度も出逢うので注意を要した。
尾根伝いに続いていた林道は、やがて山腹を進むようになり右手が開けてくる。この分だと、展望が開けている場所もあるだろうから雲海への期待は更に高まる。
神社入り口より少し手前にある広い空き地に車を入れ、夜明けを待つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/4d/0092759aca31b3a4dc957401aa73670d.jpg)
空が明るくなってきて、駐車場所から東側の展望が浮かび上がってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/6d/d9634634efb91507ae929013635b9b87.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/48/17515cc51a1384d6f31208d39d9db02f.jpg)
やや陰鬱な空ではあるけれど、その広がりに胸のすくような思いがする。
日の出まで待つべきか悩んだが、神社の撮影を優先することにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8b/6e4dca70d95d6688419ed685ffe54d61.jpg)
参道入り口。
まだ夜の色を湛えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/dc/485074f946f0d6ba692edfb03dd0b9c8.jpg)
それなりに距離があると思っていたのに、歩き出してすぐに朱塗りの三重塔が見えてくる。
緑に囲まれた道の奥にこの朱色が見えると、「はっ」とさせられるものがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/38/4183e149fd34fdfeaa3a51b0f955c14b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/10/769fefe06e1798c9f0d6af88b0fe29d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2a/f4a5bc09ea5391bad62a7d1af6007494.jpg)
出雲大社の本殿の心柱に、この地にあった妙見杉を提供した縁により、この三重塔が出雲大社よから移築されたという。
解体されて出雲から船に積まれて但馬へ、さらにこの標高800mのところにまで運んで組み上げられたことを思うと、この建築から、その意匠や造形だけでなく、遠い過去や人々の想いといったものまで伝わってくるような気がする。
最初に見えた瞬間の風景が好きだが、近くで見ても美しく、力士や四猿の彫刻など、じっくり見て楽しめる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/1f/791ac73850eff150b3aac67769f14ebc.jpg)
三重塔から右に進むと石段。
本当なら中央付近に鳥居がある筈なのだが、新調するのか撤去されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/bd/8be6f4c3b27f9b977de48742cff5d6a1.jpg)
太陽が顔を出したようなので、どうにか木の間から雲海の様子を撮る。
やはり日の出まで駐車場所にいればよかったと少し後悔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/48/626d28c5867b38f7879f7e85729ef973.jpg)
石段を上りきると拝殿が見えてくる。
割拝殿というべき形状だが、ちょっと独特の建物だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6d/8d72ab73f4f3c11581ff20343991fcec.jpg)
なんとも言えない重厚な気配が漂っていて、一般の神社にある建築物から感じるものとは違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/7c/f8eaf83d754f1898fd222f8f57a43771.jpg)
拝殿から本殿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ad/3bedfe9fe89281bd37ffc3c17a451c47.jpg)
本殿周りは意外と開けていて、さほど山深い雰囲気は無い。
ただ、鹿が甲高い声を上げて背後の斜面を駆け上っていった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/76/2b298ec1656da8ed200fd5863147ff8b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/09/3880a5d1f83c292a4b62f967d1a60c0d.jpg)
彫刻は、淡い朝の光を浴びて影を描き、躍動しているように見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a0/ce083e960dd586365ea74138e6217197.jpg)
駐車場所に戻る。
日は高くなったが、まだ眼下に雲が広がっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/39/2b38562ea0db1dbdd110e259648fe5e6.jpg)
林道を下っていけば、やがてその雲の中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/c6/34f54f23b888238307ef5622863a3cc8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3e/ac4194e57d7c833e793bffb9f6487d4f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e5/8b22bd8fe128494e0ec80a611dc31836.jpg)
麓へと続く林道の途中から。
2万5千分1地形図 栃本
撮影日時 091125 6時20分~9時
駐車場 神社の手前の広場
地図
但馬の山深いところ、標高800mの地にある。
その立地や、出雲大社より譲り受けたとされる三重塔などがあることから、いつか行ってみたいと思っていた神社である。
尤も、但馬妙見とも言われるように、本来は妙見信仰であり、社殿等は明らかに寺院建築なのであるが、歴史的経緯や変遷を述べるのは私の領分では無いので割愛。
私はそこにある風景と、その空気に触れられればそれでよい。
夜明け前に到着すべく、長い林道を進む。
途中、かなり霧が濃くなるが、標高が高くなるにつれ晴れてくる。もしかして雲海が見られるのではと期待する。
林道は狭いところがあるものの、比較的走りやすく、時間も時間なので対向車も無い。ただ、鹿には何度も出逢うので注意を要した。
尾根伝いに続いていた林道は、やがて山腹を進むようになり右手が開けてくる。この分だと、展望が開けている場所もあるだろうから雲海への期待は更に高まる。
神社入り口より少し手前にある広い空き地に車を入れ、夜明けを待つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/4d/0092759aca31b3a4dc957401aa73670d.jpg)
空が明るくなってきて、駐車場所から東側の展望が浮かび上がってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/6d/d9634634efb91507ae929013635b9b87.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/48/17515cc51a1384d6f31208d39d9db02f.jpg)
やや陰鬱な空ではあるけれど、その広がりに胸のすくような思いがする。
日の出まで待つべきか悩んだが、神社の撮影を優先することにした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/8b/6e4dca70d95d6688419ed685ffe54d61.jpg)
参道入り口。
まだ夜の色を湛えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/dc/485074f946f0d6ba692edfb03dd0b9c8.jpg)
それなりに距離があると思っていたのに、歩き出してすぐに朱塗りの三重塔が見えてくる。
緑に囲まれた道の奥にこの朱色が見えると、「はっ」とさせられるものがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/38/4183e149fd34fdfeaa3a51b0f955c14b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/10/769fefe06e1798c9f0d6af88b0fe29d2.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/2a/f4a5bc09ea5391bad62a7d1af6007494.jpg)
出雲大社の本殿の心柱に、この地にあった妙見杉を提供した縁により、この三重塔が出雲大社よから移築されたという。
解体されて出雲から船に積まれて但馬へ、さらにこの標高800mのところにまで運んで組み上げられたことを思うと、この建築から、その意匠や造形だけでなく、遠い過去や人々の想いといったものまで伝わってくるような気がする。
最初に見えた瞬間の風景が好きだが、近くで見ても美しく、力士や四猿の彫刻など、じっくり見て楽しめる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/1f/791ac73850eff150b3aac67769f14ebc.jpg)
三重塔から右に進むと石段。
本当なら中央付近に鳥居がある筈なのだが、新調するのか撤去されていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/bd/8be6f4c3b27f9b977de48742cff5d6a1.jpg)
太陽が顔を出したようなので、どうにか木の間から雲海の様子を撮る。
やはり日の出まで駐車場所にいればよかったと少し後悔。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/48/626d28c5867b38f7879f7e85729ef973.jpg)
石段を上りきると拝殿が見えてくる。
割拝殿というべき形状だが、ちょっと独特の建物だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6d/8d72ab73f4f3c11581ff20343991fcec.jpg)
なんとも言えない重厚な気配が漂っていて、一般の神社にある建築物から感じるものとは違う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/7c/f8eaf83d754f1898fd222f8f57a43771.jpg)
拝殿から本殿。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/ad/3bedfe9fe89281bd37ffc3c17a451c47.jpg)
本殿周りは意外と開けていて、さほど山深い雰囲気は無い。
ただ、鹿が甲高い声を上げて背後の斜面を駆け上っていった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/76/2b298ec1656da8ed200fd5863147ff8b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/09/3880a5d1f83c292a4b62f967d1a60c0d.jpg)
彫刻は、淡い朝の光を浴びて影を描き、躍動しているように見えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/a0/ce083e960dd586365ea74138e6217197.jpg)
駐車場所に戻る。
日は高くなったが、まだ眼下に雲が広がっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/39/2b38562ea0db1dbdd110e259648fe5e6.jpg)
林道を下っていけば、やがてその雲の中へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/c6/34f54f23b888238307ef5622863a3cc8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3e/ac4194e57d7c833e793bffb9f6487d4f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/e5/8b22bd8fe128494e0ec80a611dc31836.jpg)
麓へと続く林道の途中から。
2万5千分1地形図 栃本
撮影日時 091125 6時20分~9時
駐車場 神社の手前の広場
地図
た名草神社と少し違いますね。当然hiro1jzさんの
写真の方が素晴らしいですよ。神々しさが凄い!
夜明け前からの気合勝ちですね。
ちなみに自分の名草の写真はピンボケでアウト!
hiro1jzさんの去年の参拝数は予想より少ないで
すね。それだけ一社入魂だったんですね。
自分は、まだ集計していないんですがhiro1jzさん
の十倍いじょうです・・・
完全にノックアウトです
hiro1jzさんずるい(笑)
こんな風景を独り占め
愚生が出かけたときも
本殿も工事の足組みで
ゆっくり観れませんでしたしね
これはもう一度
出かけないといけませんねぇ
雲海も神々しさが並みではありませんが
それよりも下から3枚目と4枚目
雲海の中
樹樹の合間を抜けて射し込む
朝の陽射しの中に浮かぶ
淡い葉色一本の樹
神々しさではなく
これはまさに神との遭遇の一瞬間
畏怖の念を覚えます
雲海は良かったんですが、
神社そのものは朝より夕方の方が
いい写真が撮れそうな気がします。
あと、やっぱり葉が散る前の風景が見たかったです。
んー、一社入魂というより、サボリ癖がついたような・・・。
出掛けた日数自体がとても少ないんですよね。
一昨年の半分くらいしか出掛けてないです。
10倍以上!
それだけ周ると、私の頭では処理出来なくなりそうです(笑
>幽黙さん
季節、天気、そして名草神社の立地条件、
などなどから、実は最初から狙ってました(笑
運良く狙い通りになってくれましたが、
神社そのものの良さが出せなかった気がして
私もいつか再挑戦したい気もします。
霧というのは、何だか誘い込まれてしまいそうなものがあって、
ちょっと危険な気がします(笑
あるいはそれは、包み込んでくれるものかも知れません。
見えるものを覆い隠すから、
見ることが叶わないものを感じさせてくれる気もします。
その中に佇む感覚は上手く言葉に表現出来ませんが、
写真で、ある程度は表現出来たようで嬉しいです。
素晴らしいですよ。幽黙さんまで再挑戦したくなる
できですもんね。
でも、そこまで完璧なタイミングの神社とか年に
数社じゃないですか?自分は去年参拝の神社で完璧
と思えたタイミングの参拝は一社だけですよ。
はい処理できません。とうとう神社の名前と鳥居の
写真見ても思い出せない神社が一社ありました。
何枚も写真見て、やっと思い出せたんですよ。
数より質ですよ。間違いないです。
今年もお互いに頑張りましょう。
本当にいい写真を撮ろうと思えば、
やはり何度も足を運ばないと。
雲海が狙い通り出てくれただけでも上出来、かな。
完璧と思えるタイミング・・・去年は一社も無かったような。
充実度でいえば、白山神社だと思います。
それでも思い出せないのが一社だけというのが凄いですよ。
私なんか過去全部合わせても600社未満なのに、
名前が出てこない神社がいくつもあります(笑
寒いのでまだ外出モードになりませんが、
今のうちにじっくり行き先を探そうと思います。
そうですね、お互いいい神社巡りをしましょう。
この名草は個人的には素晴らしいと思うんです
けどね。
白山は凄かった!あれは密度と気合を感じとれま
したよ。今年も、そんな神社に出会いたいですね。
去年は480社参拝していました。。。さすがに記憶
が混濁してきます。今年は少し減らします。
ホント寒いですね。こっちは初雪でしたよ。出かけ
るなんて、とんでもないですよね。
貯金と狙うターゲット探しですよね。
インデックス
愚生も
作らんとあかんな~と
思っているのですが
というか
作りかけてはいるのですが
なかなかなかなか
途中で疲れるんです(笑)
比べるのも変ですが、
同じく山の上にあって、仏教的要素もある神社として、
ずっと以前に玉置神社に行くか、名草神社に行くか迷ったことがありました。
名草もいいのですが、やはり森の深さから、私は玉置に惹かれます。
今年は鳥取辺りで気合の入る神社に出逢えそうな予感・・・。
480社! 思わず笑ってしまうくらいの数ですね(笑
私は今年は60社、30滝くらいを目安にしています。
こちらも昨日、雪が舞ったようです。
お互い風邪などひかないようにしましょう。
>幽黙さん
実際この手のページ作成は、
過去のページを見ながらリンク貼りの繰り返しで嫌になります。
私程度の掲載量でもそうですから、
幽黙さんくらい掲載数が多くなると尚更でしょう。
でも、逆に言うと、掲載数が多いからこそインデックス欲しいです(笑
そういえばあの神社、どの辺りに載ってたかなぁ、
なんて探すことがよくありますが、
播磨なんかが特に大変。北? 東? 西?
まずそこから悩みます(笑
地道に頑張ってください。
首を長くして待ってます。
せんよ。まだ名草は山の上ですがアクセスましで
すからね。玉置は秘境の世界ですよぉ。
鳥取いいなぁ・・・自分は行ける範囲でロマンの
ある場所が減ってきましたよ。今年は三河を攻める
予定ですが、マァマァの場所ですからね。
480社は自分も笑いました。会社の上司とかには
絶対に言えない数字です。
お互いに無理のない程度に楽しみましょう。
あ~インデックスありがたいですよ。自分は
たまに見ています。とくに滋賀と福井は参照
させてもらっていますよ。
ちょっと特別ですよねぇ。
さすがに一年に400社以上も周られていると、
目ぼしい場所も減ってくるでしょう(笑
三河ってイメージとしてはパッとしないんですが、
山の方を地形図で見ると、けっこう面白そうてはありますね。
私はまだ鳥取以外は何も考えてませんが、
行きたい神社は滋賀が多いですかねぇ。
神社は無理せずじっくりしみじみと行きますが、
滝は多少無理するかも知れません。
すばらしい滝って、険しいところに多いんですよねぇ・・・。
あ、使っていただいてどうもです。
インデックスにするとよく判るのですが、
一覧にしてみると、掲載数ってまだこれだけなんだ、
とガックリしてしまいました(笑