201010年12月21日(火)、どうやら今日が今年最後の晴れ日らしいので、以前から気になっていて、まだ調査していなかった小規模な渓流の現地調査に行くことにした。年末で多忙なのと、おまけに急な予定変更だったため、同行スタッフの調整がつかず、かといって今日を逃すとチャンスはなくなる。仕方がないので、アルバニア人留学生のアルバイトを連れて2人で調査現場に向かった。彼はこの現場には何度か連れてきていたので問題はない。現場では目の悪い私を気遣ってくれて、よくサポートしてくれる。
今日は、背後の山々は真っ白な雪景色になっていたが、調査地周辺は一旦降った雪もほとんど消えて、この時期としては考えられないほどラッキーな調査日和であった。渓流の荒廃j状況や、山腹崩壊状況などをチェックしながら渓流を登る。山裾の渓流の出口ではどこにあるのかわからないような小さな沢だったが、中に入って進むにつれて、結構集水面積も広く、水量もそれなりにある沢であることがわかった。崩壊等の状況も、これまで調査が終わった大きい沢より多く、過去に土石流も発生していた形跡もある。やはり気になって来てみたのは正解であった。この現場は2年続けて入っているが、今回初めて見た現場である。滝があって行き止まりになるところまで登って帰りに支流を調査し、予定より早く無事下山。夏と違ってヨシやススキなどが枯れて、一度降った雪で倒されていたため歩きやすく助かった。午後からは天気は下り坂になってきた。多分、明日から降るであろう雪は根雪となり、来年の連休頃までは雪に覆われて見ることはできない。ほんとうにラストチャンスであった。
〈背景の山は既に根雪となってなっているが、調査地には幸い雪がない。〉
〈沢にはいるとすぐに山裾に大きな谷止工があった。既に土砂は満杯になっていた。〉
〈中流から上部はかなり荒廃しており、渓岸崩壊も多く見られるようになる。〉
〈比較的新しい渓岸崩壊跡の斜面はリョウメンシダが生い茂っているのですぐわかる。〉
〈本流の方はこの滝で行き止まり、さすがにこの先は無理だった。〉
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます