2015年7月18日(土) 今日から3日間、新潟の潟を代表する鳥屋野潟で「とやの潟環境遊覧」というイベントがある。 潟の中に船を出して湖面から見る景観を体験しながら、潟の歴史や環境についての話を聞くというもので、市民から鳥屋野潟の今後の利活用について考えてもらおうとする市民活動である。 このイベントに会社のスタッフも何人か関わっているので参加してみた。 今では市街地に囲まれた感のある鳥屋野潟であるが、この潟には船着場がなく、一般市民が潟の中から周りの景観を見ることはできない。 しかし、今からちょうど50年前、私は大学のヨット部に入ったばかりで、この鳥屋野潟が部活の場所であった。 海のない岐阜県で育った私は、海にあこがれてヨット部に入った。 ところが、大学の裏が海であるにも関らず、ヨットの練習は水の汚い鳥屋野潟であった。 日本海は荒れる日が多く、思うようにヨットを出すことができないことが原因だったが、清流の長良川と木曽川で育った私には、練習が終るとヤッケはヘドロで汚れ、くさい臭いがついてしまうという状況には耐えられなかった。 それが原因で結局3ヶ月も持たずに辞めてしまった。 その頃と比べると今は水質が改善され、かなりきれいになった。 ヨット部は沖に離岸堤が整備されて練習場所も海に変わった。 ちょうど50年前の今頃は、黒い水しぶきを浴びながらヨットの練習をしていたはずである。 その頃はまわりの景色を見る余裕などなかったが、ほとんどヨシで囲まれていたと思う。 今では公園や図書館、サッカー場のビッグスワンなどが周りに整備され、貴重な都市の水辺となっている。 今後の保全と活用の具体的な計画には、新潟のアイデンティティとも言える潟という水辺に対する市民の意識の高まりが必要だが・・・。
〈「いくとぴあ」の脇の新堀排水路から船が出る。〉
〈船は阿賀野川の船下りに使っていたものを借りたらしい。〉
〈伴走船は我が社の調査用モーターボートを提供している。〉
〈湖畔にはJ1アルビレックスのホームスタジアム「ビッグスワン」がある。〉
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