2023年12月10日(日) 今月に入って友人のT君が、7月に亡くなっていたことを彼の姉さんから先月末に聞いた。彼を偲んで、彼が残していったカブトムシとクワガタの木彫を玄関に飾った。 先週たまたま伸びすぎていた会社のナラガシワの切り落とした枝を使って木に止まらせてみた。 木彫は実物大なのでテーブルにおいてもあまり目立たなかったが、こうして実物の木に止まらせるとリアルさが出て飾りとしては、却って目立つようになった。 何本か足が欠け落ちていたが、これもあまり目立たなくなった。
彼は栃木県の佐野市にすんでいたが、埼玉県の熊谷市にいる私の娘の家と、近くに住む夫の妹の家の庭を作ってもらった。 もう15年以上経つだろうか?
その時まだ小さかった義妹の子供たちのために、庭に大きなトトロの木彫を彫ってプレゼントしてくれた。 自分の趣味だとは言え、なぜそこまでしてくれたのか気にはなっていたが、数年後その理由が分かった。 詳しいところまでは聞かなかったが、偶然の出会いが過去の甘く切ない記憶を思い出させた小説になりそうな話だった。 そのことは私しか知らない。 彼はバツイチだが、離婚するときに相談された。 どう答えたのか今では全く記憶はないが、結局離婚をきっかけに栃木の実家に帰っていた。
年賀欠礼が多く届くようになったこの時期、一日一日の大切さが身に染みてくる。
〈リアルすぎて気持ち悪いと息子から言われた〉
〈あの武骨な手で、よくこんな細かい仕事ができたものだと感心する〉