2012年6月13日(水)、昔から我々の中国との技術交流で通訳を務めてくれている李さんが、県との技術交流のため黒竜江省の役人たちに同行して新潟市に来ているという連絡が入った。 久しぶりなので歓迎会をすることになり、有志が集まることになった。 彼が連れてきている一行は、省の副議長を団長とする省農業科学院のメンバーで、英語と日本語の通訳を入れた7名だった。 彼らは6月2日にハルビンを出発し、カナダ、アメリカ、メキシコを廻って帰りに日本に立ち寄り、15日に新潟空港からハルビンに帰国するという話だ。 豪華な海外視察旅行である。 その中の一人がキャノン5Dに純正の28~300mmズームレンズをつけたカメラを持っている。 我々だって簡単に手が出せる代物ではない。 日本でネットの安売りで買っても50万円はするのではないか? 時代は変わったとはいえ、ちょっと前までは中国の人たちは我々が持っているカメラを珍しそうに覗き込んでいたものである。 あまりにも急激な経済成長が、どんなリスクを含んでいるのか先行きの予測はできないが、正常ではないことは確かである。 一昔前の日本のバブルの比ではない。 20数年前はほとんどの人がヨレヨレの人民服を着て古い自転車に乗っていた。 道路はほとんど未舗装でデコボコ、車は少なく馬車の方が多かった。 今や街はきれいになり、高層ビルが立ち並び、高速道路が縦横に走っている。 最近は中国からのオファーが少なくなって技術協力に行くこともめっきり減ったため、中国に行く機会も急激に減ってきた。 これからは中国から経済支援と技術援助をもらわなければならなくなる時代がくるかもしれない。
〈少し早くホテルに着いたので展望台に昇ってみた。 夕日を受けてビルの影が長く延びていた。〉
〈信濃川と柳都大橋。 遠くに弥彦・角田山が良く見えた。〉
〈歓迎会の前に、御一行様は「和牛のステーキが食べたい」とのたまったそうな。 誰が払うと思っているのか? 我々はしがないNPOなのだ! ホテルに無理を言って格安にお願いしたが…。〉