2012年5月25日(金)、長岡市の大黒町に北越戊辰戦争伝承館が竣工し、オープニングセレモニーが挙行された。 当社が展示施設の企画設計を担当し、招待を受けたのfで祝い酒を持って出かけた。 初めて現地に行ったが、集落のはずれの田園地帯の中なので、どこかに行ったついでに寄るような場所ではない。 史実に基づいた激戦地跡に建てられたためそれは仕方がないことだが。 担当した当社のスタッフの話では、展示する資料はたくさんあるが、ほとんどが個人所有のため、セキュリティの関係で現段階では市所有のものが中心にならざるを得なかったということである。 予算が潤沢にある時代ではないこともあり、展示室のしつらえも含めてややさびしい感じはあるが、無料の施設なのでやむを得ないところもある。 今後は地元の人たちの管理になるようなので、地元にたくさん残っている歴史資料を活用して、地域の歴史文化発信拠点としてうまく運営して行って頂きたい。
長岡市には他にも数年前にオープンした河井継之助記念館がある。 ここは河井継之助の生家の場所に建っていた建築物を改造して記念館にしたものだが、ここの建築設計と展示設計も当社で担当させていただいた。 戊辰戦争と河井継之助は切っても切れない関係であり、この二つの施設がうまく連携できるような仕掛けが望まれる。
〈何だか道の駅の物産館のような建物だが…。 建築設計は地元長岡の設計事務所だった。〉
〈式典の後に披露された地元の神楽舞〉
〈市長に展示物の説明をする館長〉
〈廻りは見渡す限りの水田。 当時は八町潟と呼ばれた広大な湿地だった。 ここを渡って長岡城を奪還した戦いがあった場所を見渡す。〉