絵のタイトルは、「果てなき乙女心」です。
つるは、空を泳いでいます。当たったところにしがみつきます。
時には、勘違いもよいでしょう。
今日のテーマは、「誰かに頼まれる」です。
年齢を重ねるごとに、頼まれることが減ってきます。
どうしてでしょう。
頼んだってやってくれない。頼んで待つより、自分でやった方が早い。
こうなるんですね。
頼まれたら、すぐにやるようにしています。
隣りの婆様が、朝来て手伝ってくれと言われる。
ついていってみたら、「土手の笹を抜いて欲しい」と頼まれる。
10分で、笹を10本ばかり根ごと抜いた。抜いてできた穴を補修して終わりです。
夕方には、家の周りの伸びた小枝を切ってほしいと頼まれた。
道具を持っていき、これまた10分で完了。
婆様の家の方に、「断らなけりゃ駄目だよ。なんでもやらされちゃうよ」と忠告を受けた。
婆様も心得ていて、私にしかできない仕事(力仕事)を残されています。できることはすでにやっている。
会社では違いました。
一から十までやらされました。時には、あんたがやることだろうと思うこともありました。
顧客(工場勤務)の報告書を代筆しました。顧客(本社勤務)の依頼で報告書の代理吟味をしました。
自分が書いて、自分が査定する。同世代の顧客同志は、出世街道のライバルだったのです。
頼むときは、忙しい人に頼む。
何故なら、自分の仕事を置いといて、「どうしました」と笑顔を向ける。
だから、婆様のように、この人にしかできない判断だけを仰ぐような事柄に絞りました。
私が分析したデータを見て、「イエスかノー」か全精力を傾けて判断してくれました。
5分で、自分の仕事に復帰されました。
頼んでくれてありがとう。
「やらせていただきます」と依頼されたことに感謝します。
「やってやるは、ない」ようにしています。
そんなこと、もう卒業しなければと思っています。
歳をとるごとに、世の中との接点が少なくなります。
商店会の世話役の絶妙な仕事の振り方を視ました。
この仕事は、俺しかできないと自負する人に、
ぎりぎりまで延ば(誰もやらない、したくないを確認)して、
見ての通り、「あんたしか頼む人はいない。力を貸して」と頭をさげます。
そうか、俺しかできないか。と依頼されたものは頼まれた以上のことをする。
「やらせていただきます」の仕事は、おおむね平均点以上です。
だって、査定は甘くなりがちでしょう。
これしたい 頼む子供に やらせるさ
2020年7月4日
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