故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

誰かに頼まれる

2020-07-04 03:44:42 | よもやま話

絵のタイトルは、「果てなき乙女心」です。
つるは、空を泳いでいます。当たったところにしがみつきます。
時には、勘違いもよいでしょう。


今日のテーマは、「誰かに頼まれる」です。
年齢を重ねるごとに、頼まれることが減ってきます。
どうしてでしょう。
頼んだってやってくれない。頼んで待つより、自分でやった方が早い。
こうなるんですね。

頼まれたら、すぐにやるようにしています。
隣りの婆様が、朝来て手伝ってくれと言われる。
ついていってみたら、「土手の笹を抜いて欲しい」と頼まれる。
10分で、笹を10本ばかり根ごと抜いた。抜いてできた穴を補修して終わりです。
夕方には、家の周りの伸びた小枝を切ってほしいと頼まれた。
道具を持っていき、これまた10分で完了。
婆様の家の方に、「断らなけりゃ駄目だよ。なんでもやらされちゃうよ」と忠告を受けた。
婆様も心得ていて、私にしかできない仕事(力仕事)を残されています。できることはすでにやっている。

会社では違いました。
一から十までやらされました。時には、あんたがやることだろうと思うこともありました。
顧客(工場勤務)の報告書を代筆しました。顧客(本社勤務)の依頼で報告書の代理吟味をしました。
自分が書いて、自分が査定する。同世代の顧客同志は、出世街道のライバルだったのです。

頼むときは、忙しい人に頼む。
何故なら、自分の仕事を置いといて、「どうしました」と笑顔を向ける。
だから、婆様のように、この人にしかできない判断だけを仰ぐような事柄に絞りました。
私が分析したデータを見て、「イエスかノー」か全精力を傾けて判断してくれました。
5分で、自分の仕事に復帰されました。

頼んでくれてありがとう。
「やらせていただきます」と依頼されたことに感謝します。
「やってやるは、ない」ようにしています。
そんなこと、もう卒業しなければと思っています。

歳をとるごとに、世の中との接点が少なくなります。
商店会の世話役の絶妙な仕事の振り方を視ました。
この仕事は、俺しかできないと自負する人に、
ぎりぎりまで延ば(誰もやらない、したくないを確認)して、
見ての通り、「あんたしか頼む人はいない。力を貸して」と頭をさげます。
そうか、俺しかできないか。と依頼されたものは頼まれた以上のことをする。
「やらせていただきます」の仕事は、おおむね平均点以上です。
だって、査定は甘くなりがちでしょう。

これしたい 頼む子供に やらせるさ

2020年7月4日
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