故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

光と影

2018-02-03 04:20:09 | プロジェクトエンジニアー

茫洋とした印象の彼です。
しかし、目は意志をもっているようです。


今日のタイトルは、「光と影」です。
タイトルは、抽象的で自分でも理解しがたいものが良い。

プロジェクトのコンセプトを決める時、苦悩しました。
これから始めるプロジェクトを一言で表すわけですから、簡単ではありません。
A3のコピー用紙に、プロジェクトで必要なもの(思想、技術、問題点と解決法など)を
思いつくまま、書いていきました。自分の現在の力をさらけ出す作業でした。
潜在的な必要なものを抽出するためでした。
一時間余りで、貼り足したA3のコピー用紙は10枚を越えました。
出尽くしたころ、関連がある言葉を線で結びました。
線が多い言葉を集めてコンセプトを抽出しました。
現在の力で考えられる、自分でもまとめきれない潜在的な想いでした。
その言葉(コンセプト)で、プロジェクトを引っ張りました。
迷ったときの道しるべとなりました。

言葉が持つ力は、想像を超えるものがあります。
それぞれの人の考え方は異なります。考えの基礎となるのが言葉です。
言葉で考え、言葉で伝えます。
外人と付き合う時、外国語の力より母国語の能力が優先される所以です。

さて、「光と影」について書き始めます。
私にとって「光」とは、先頭を走る人のことになります。
「影」は、次を行く人のことです。
影があってこそ、光は鮮明さを増していきます。
光だけでは、透明のままです。
あるいは、光がまじりあってやっと色になります。

主導と従動は、光と影のようです。
引っ張る人は、想いをコンセプトのような抽象的な言葉で表現します。
従動する人は、それを具象化します。初めて形になる訳です。
どちらも必要な人であり、どちらかが優れているとも言えない。

地域おこしを考える時、これが必要だと思い動きます。
自ら提唱するものであったり、誰かが考え従うものです。
どちらも結果は同じようなものです。
しかし経過が違う。
従動は後戻りが出来ないけど、主導は反省が効くことになります。
主導する人は何処が間違っていたと気づきますが、立証できないのです。
全てを自分でできないからです。
結果として、チーム力となります。
一人では、何にもできない。
世の中には、自分で引いたレールの上を長い時間かけて走る人がいます。
それも良しです。

光のような家長(多くの場合とうちゃん)がいます。
一生懸命家族を想う人がいます。光を大切にする影のような存在です。
代表者は、かあちゃんです。
かあちゃんのやる仕事は実に多く、てきぱきとやらないと終わらぬものばかりです。
そんなことはないよと言われるなら、一度やってみたらいかがでしょう。
あかぎれの手を温めながら、再度冷たい水を使うようなことなのです。
妻が骨を折り、初めて気づく「家事は難行」です。

光が総理大臣なら、影は国民です。
どちらも大切な存在と思うはずです。

影動き 月が照らすは 木々ならず

2018年2月3日
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