故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

甘えられる人

2018-02-14 07:56:16 | よもやま話

ただいまと帰って来る


お帰りと迎える。
いつもの風景です。


今日は、バレンタインデーです。
会社に勤めている頃は、ささやかながらチョコレートをいただきました。
机の上でなく、引き出しに入っているとかメッセージ付きは少し嬉しかった。
お返しに、食事に誘ったりして、何倍もの出費になりました。

さて、今日のタイトルは、「甘えられる人」です。
女は、結婚して家を出ます。
実家に甘えること(無心)は慎むようになります。
心配をかけまいとする心根がそうさせます。
甘える先は、夫となるようです。
男と女の関係は、全てをさらけ出せる序章なのです。
緊張感のない甘味な世界です。

男はというと、少しだらしなくて母親に甘えようとします。
お袋の味が忘れられないのです。
お袋すなわち故郷かもしれません。

周囲の人で、甘えられる関係を築けるとなると、理解者ということになります。
時には厳しくもあり、優しくもある。
理解者は、話を聞いてくれます。
必要な時は、アドバイスもくれます。
力にもなってくれます。
社会人の先輩となると、一方的に頂くばかりになります。
返す力がついてきたころには、いないのが常です。

かつての田舎(地域)には、コミュニティーがありました。
子供は、家全体あるいは村全体で見るような感じでした。
子供達は、ぬくぬくと遊び惚けていたものです。
経済の仕組みが、手作りから大量生産に代わる頃に時代は変化してきました。
会社(組織)がコミュニティーに変わってきました。
会社の都合が優先し、家族はばらばらになってきました。
右肩上がりが止まる頃、見直されてきました。
社会保障の時代です。
皆でお互いの面倒をみようとなりました。

甘える先が、変化してきました。
中小企業の社長は、社員を家族同様に優遇してきました。
せちがらくなるにつれて、健康保険、社会保険でカバーせざるを得なくなってきました。

もう一度、考え直しましょう。
甘えられる人のことです。
老人になるにつれて、子供には迷惑をかけたくないと思うようになります。
社会保障が進んで、地域のケアマネやヘルパーが手助けをしてくれます。

心の闇に、灯りをともしてくれる人のことです。
痒いところに手が届く言葉を求めています。
少しだけ、体力的にサポートが必要です。
身体を揉みあう関係です。

私たちにとって、甘えられる人は案外近くにいるのではないでしょうか。
鎧を脱ぐ時が来ているのです。
組織で役立った鎧のことです。

地域にあった歯車が欠けているように見えます。
実は歯車はまだまだあるのです。
埋もれています。見ようとしていないのです。
私は、甘えてもらえる人になりたい。
私が出来なくても、甘えられる人がいることを発見したい。
そんな人がいるんだと、皆に伝えたい。

「甘えられる人」でした。

キスマーク 嬉し恥ずかし 水仙が

2018年2月14日
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