酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

ちょっとずつ

2014-12-26 | 酒風景
にわかに、顔を出している流鏑馬さん。

大きくないお店ゆえ、お酒のストックにも限界があり
多種をたくさん取り揃えるのが無理という悩みをお抱えとか。

しかし少量の酒しかストックがなくとも
いつも良いものを置いてあるので回転が早い。
なのでいつも違う酒に出合うことができるというメリットがある。
つまり、ちょっとずつ楽しめるというわけだ。

その逆、あれをもう一度呑みたかったのに~ということもたまにあるが(笑)

先日は


黒龍(福井)純米
新酒の季節である。濾過をしていない、これぞ新酒のイメージ。
アペリティフはこれで決まりだな。


陸奥八仙(青森)特別純米
青森の男山を造っている蔵。きりっと、いやぐいっと一本筋の通った呑み口である。
旨い肴でゆっくり長く呑っていたいそんな酒。
ひょっとして女将は陸奥贔屓か。

そう、旨い肴


牡蠣のオイル漬け。
旨い純米酒はバル的な肴とよく合うのだ。


出た~(笑) 陸奥男山 超辛純米
今時日本酒度13くらいではびっくりしないが、実にラベルの通り。
酸味と旨みがいまいち仲良しになれなくて対立してる劣等生(笑)
いい意味で荒々しい、印象的な酒であった。

てな感じで

ちょっとずつ。ゆっくりと味わったでござる。

ここの1合は、半合ずつ注いでくれるので味わいも一際なのだった。

クリスマスサーモン。

2014-12-25 | 酒風景
クリスマスには七面鳥でなくフライドチキンをむさぼる日本人。
であるが、北海道のクリスマスはクマもヒトも鮭を食う。

というのは冗談として、昨日は鮭料理で呑んだという話。


何だかよう分からんが生鮭のマヨチーズ陶板焼き。
クールな白ワインに至極良い。


ほっこほこ。
クマに負けないほど鮭が好きなので、クリスマスはこれで良い。

と言いつつも



ケーキを食べたいぞよ。

嬉し虚しな旬の味

2014-12-24 | 酒風景
いつもの炉端での晩酌。ひょっとして女将の顔を見るのは今年はこれで最後かな。

以前女将に勧められ何となく気に入った龍勢(広島)純米を呑る。
肴は松川ガレイ。


冬本番になり脂がのったか、甘味と歯応えが良い。
手応えある龍勢と良い勝負だが、エンガワは別格だ。
カレイに何かの事情があって旨みをここに蓄えてある、そんな凝縮された旨みには
さすがの銘酒もちょっと力不足を否めないか。

なんて具合に楽しんでいると女将から差し入れ。


カジカの子。うっすらと醤油漬けになっている。

こちらも旬を迎える魚で、この時期に食べるカジカは最高だ。
これさえあればキンキには用はない、とまでは言わないが
何しろうまいのである。
かつ、裁くのは大変なので店で食うに限る。

そういや昨年末、この店でキンキ鍋を食べたんだっけ。
早いもんだ。
いかにも年末的な発言がはばかられるが、時の流れが早すぎる。
美味しいものを食べる暇がないではないか。

あがいても、来週には年が代わる。

絶品かき揚げ。

2014-12-23 | 旨かった話
お土産に頂いた街の有名和食店のかき揚げ。
そこのかき揚げ丼は美味しいと有名である。

となれば、丼にして楽しみたいわけで、
ご飯が炊き上がるのが何と待ち遠しかったこと(笑)
あたしゃ小一時間がこんなに長いと思ったことはなかったよ。

冷めてしまったかき揚げは滅多に使わないオーブンの温めモードでさっくりと復活させ
添付の同店の丼タレをかけて・・・



ああ

おおっ

もう・・・

たまらん。


かき揚げの旨さは写真ではなかなか伝えにくいので
悶絶した雰囲気でお伝えした。

あっさりとした海鮮かき揚げ。
いたずらにボリューム感で勝負してくる店も多いが
具のバランスまさに絶妙といったところ。

ううむ、困った。
美味しいものは二度続けたいという自分の困った食癖。
すでに火がついている。

至福のはしご酒。

2014-12-21 | 酒風景
近頃仲良くして頂いている方とプチ忘年会。
なんとなく賑やかな空気に居たい気がして大衆居酒屋へ誘う。

同伴の生臭いものが大好物の食いしん坊が、いの一番に選んだのがこれ。

あん肝。
ああ、そういう季節ですな。

自分はこれ。


赤いウインナー。
これが食べたくてこの店に来たというのもある。


オススメメニューに見つけた鴨の生ハム。
これもなかなか良い。他、サラダなど、こういうあたり大衆居酒屋は
メニューがバラエティたっぷりで楽しい。


気になっていた札幌の酒も見つけたりで、なんか収穫たっぷりなひととき。

体も温まったところで、
繁華街をつらつらと歩き、街外れのビストロで呑み直し。


意表を突く透明なお皿。
軽く料理をつまみながらワインのひと時。

白ワインの次は
白にごり(笑)


呑み直し二軒目「もめんどき」さんが出してきた
これまた意表を突くにごり酒。
思わずカメラもぶれる(笑)


たこのしぐれ煮で酒も進む。



時間はあっという間。
もっとゆっくりしたいのに、可能ならもっと食べたいのに否応にも夜はふける。

楽しさと切なさはいつも裏腹。