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酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

それは生じゃない。

2014-04-17 | 酒風景
生揚げが滅法美味しくて、近頃気に入っている豆腐屋がある。
その店は他の地方からやってきたようで、
日配品は地元に限ると思っていても、美味しいものは美味しいので排他的な考えは持たないようにしている。

おばちゃんに、何か美味しい食べ方はあるかなと聞いたみたら
油をひかないフライパンでじっくり焼いてみなという。

なんかフツー、と思ったが
それが一番美味しいのさと太鼓判を押すので…


いわゆる、焼き生揚げ。生姜醤油でいただく。

うむ、もとが美味しいので間違いなく美味しい(うまい賛辞が見つからぬ)。
考えてみりゃ、日配品というのは飽きのこない、いわゆるいつでもフツーが一番ってことやね。
これで晩酌すると、とても気が休まる。
そう、それが何より。


まだ食の知識がぜんぜん乏しかった頃。
料理本を見て何かを作ろうと思い(何だったかな)、厚揚げを買い求めにスーパーへ。
ところが豆腐コーナー(その辺にあるという位の知恵はあった)にあるのは、見た目は厚揚げっぽいのだが『生揚げ』と書いてあるものばかり。

生? どういう意味だ。どうやって食べるんだろう。
見た目、揚がっているように見えるがなぜに生?

結局、目当ての「厚揚げ」という商品を買うことなく退散したのだった。

おバカである。


豆腐を薄く切って中まで揚げたのが「油揚げ」。
半丁くらいにトリミングして、豆腐の質感を残すように揚げたのが「生揚げ」。
豆腐の厚みを残したまま生揚げにしたのを「厚揚げ」。
※厚揚げに関しては諸説あり

だと知ったのは、けっこう後のこと。
「生」の語源は加熱などの調理をしていないという意味の生じゃなく、生焼けとかの生なのね。

だって、ウブだったボク。
生揚げと書いてありゃ生ものだと思うよね。

自分だけ?