俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

煙草屋の娘みどり

2018年02月04日 | 俳句

月食の 凹み戻りて 月朧
(げっしょくの へこみもどりて つきおぼろ)
19165 【季語】 朧月 【季節】 三春


節分や 豆撒きせずは 幾年ぞ
(せつぶんや まめまきせずは いくとしぞ)
19166 【季語】 節分 【季節】 晩冬


節分会 お国自慢の 鬼ころし
(せつぶんえ おくにじまんの おにころし)
19167 【季語】 節分会 【季節】 晩冬
日本国中、鬼ころしの銘柄のアルコール
(酒だけじゃない)が出回っている。


節分会 西の海から 東の川へ
(せつぶんえ にしのうみから ひがしのかわへ)
19168 【季語】 節分会 【季節】 晩冬
西国浄土


皹の 昔なつかし じっと手を見る
(あかぎれの むかしなつかし じっとてをみる)
19169 【季語】 皹 【季節】 晩冬


陽を受けて 瞼裏赤し 春隣
(ひをうけて まなうらあかし はるとなり)
19170 【季語】 春隣 【季節】 晩冬


後戻り 出来ぬ七十路 春隣
(あともどり できぬななそじ はるとなり)
19171 【季語】 春隣 【季節】 晩冬


爪に火を 飢えの世代の 春愁い
(つめにひを うえのせだいの はるうれい)
19172 【季語】 春愁い 【季節】 三春


立春や 名ばかりの世の 銀世界
(りっしゅんや なばかりのよの ぎんせかい)
19173 【季語】 立春 【季節】 初春


立春や 日射しは弱く 心をも
(りっしゅんや ひざしはよわく こころをも)
19174 【季語】 立春 【季節】 初春


立春と 言えど豪雪 注意報
(りっしゅんと いえどごうせつ ちゅういほう)
19175 【季語】 立春 【季節】 初春


春立つに 相撲の世界 闇の中
(はるたつに すもうのせかい やみのなか)
19176 【季語】 春立つ 【季節】 初春
腹立つ


春寒し 土俵の上の 塵芥
(はるさむし どひょうのうえの ちりあくた)
19177 【季語】 春寒し 【季節】 初春


春寒を 気で遮りし 蒲団かな
(はるさむを きでさえぎりし ふとんかな)
19178 【季語】 春寒 【季節】 初春


紙風船 叩きで入れし 空気かな
(かみふうせん たたきでいれし くうきかな)
19179 【季語】 紙風船 【季節】 三春


料峭や 石の鳥居で 昼寝とは
(りょうしょうや いしのとりいで ひるねとは)
19180 【季語】 料峭 【季節】 三春
料峭(りょうしょう)=春風が肌を射す寒。さ。


煙草屋の 娘みどりは 佐保姫よ
(たばこやの むすめみどりは さほひめよ)
19181 【季語】 佐保姫 【季節】 三春
友人の彼女


年古れど 幼き怖れ 春の闇
(としふれど おさなきおそれ はるのやみ)
19182 【季語】 春 【季節】 三春


今数独 朧に浮かぶ 魔方陣
(いますうどく おぼろにうかぶ まほうじん)
19183 【季語】 朧 【季節】 三春


金曜は 丑三帰り おぼろ酒
(きんようは うしみつかえり おぼろさけ)
19184 【季語】 おぼろ 【季節】 三春
丑三つ=夜中の二時から二時半くらい。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月4日 水温む

2018年02月04日 | 俳句暦

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする