俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

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          千秀

露寒

2012年09月10日 | 俳句

我包む 新涼の風 身に沁みて
(われつつむ しんりょうのかぜ みにしみて)
14655 【季語】 新涼 【季節】 初秋


秋扇 風通り抜け 用済みに
(あきおうぎ かぜとおりぬけ ようずみに)
14656 【季語】 秋扇 【季節】 初秋


デジカメの 風景写真 水澄めり
(でじかめの ふうけいしゃしん みずすめり)
14657 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


水澄みて グロテスク増す 鯉の面
(みずすみて ぐろてすくます こいのつら)
14658 【季語】 水澄む 【季節】 三秋


目覚めれば 訪問者有り ちちろ鳴く
(めざめれば ほうもんしゃあり ちちろなく)
14659 【季語】 ちちろ 【季節】 三秋
ちちろ=蟋蟀(こおろぎ)


露寒の 心のままの お礼状
(つゆさむの こころのままの おれいじょう)
14660 【季語】 露寒 【季節】 晩秋


露の玉 纏う草花 陽光を発し
(つゆのたま まとうくさばな ひをはっし)
14661 【季語】 露の玉 【季節】 三秋


偲ぶれど 色褪せ痩せし 露の世は
(しのぶれど いろあせやせし つゆのよは)
14662 【季語】 露 【季節】 三秋


朝顔は 天に向かいて 花咲かせ
(あさがおは てんにむかいて はなさかせ)
14663 【季語】 朝顔 【季節】 初秋


小五より 酒飲み初めて 下弦の月
(しょうごより さけのみそめて かげんのつき)
14664 【季語】 月 【季節】 三秋