俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

二月尽

2009年02月27日 | 俳句

『雨がちの 春の半ばの 昼の午後』
(あめがちの はるのなかばの ひるのごご)

『春雨や 今日風呂入れと 嫁の強』
(はるさめや きょうふろいれと よめのごう)
                =9100

『放たれし 鯉の膨らみ 春朧』
(はなたれし こいのふくらみ はるおぼろ)

『石の上 春鶺鴒の 羽根白し』
(いしのうえ はるせきれいの はねしろし)

『春風や 肌寒と言う 落し物』
(はるかぜや はださむという おとしもの)

『待望の 餃子満腹 春朧』
(たいぼうの ぎょうざまんぷく はるおぼろ)

『白梅に 月夜と来れば しめたもの』
(しらうめに つきよとくれば しめたもの)

『菜の花や 海まで続く 黄のひかり』
(なのはなや うみまでつづく きのひかり)

『紅梅や 妹を恋して 玉すだれ』
(こうばいや いもをこいして たますだれ)

『うすぐもり 紅色増して 花蕾』
(うすぐもり べにいろまして はなつぼみ)

『春電車 おお化けするや 女ども』
(はるでんしゃ おおばけするや おんなども)

『春時雨 レールの軋み 夢を裂く』
(はるしぐれ れーるのきしみ ゆめをさく)

『春めきて 一際欲しき 生一味』
(はるめきて ひときわほしき なまいちみ)

『原色の 香り滲ませ 椿散る』
(げんしょくの かおりにじませ つばきちる)

『アーケード その境目の 春の傘』
(あーけーど そのさかいめの はるのかさ)

『老いたれば いつも昼寝や 二月尽』
(おいたれば いつもひるねや にがつじん)