俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

土筆

2009年02月20日 | 俳句

『春の空 何時までもつや 雨催』
(はるのそら いつまでもつや あめもよい)

『春雨や 願いも届けも 水の泡』
(はるさめや ねがいもとどけも みずのあわ)

『春の水 二月堂にも 火の恋し』
(はるのみず にがつどうにも ひのこいし)

『学び舎の 屋根の上なる 風車』
(まなびやの やねのうえなる かざぐるま)

『さあ今だ 生命の芽吹く 春の草』
(さあいまだ いのちのめぶく はるのくさ)

『耐えきれぬ 雨の重みか 落椿』
(たえきれぬ あめのおもみか おちつばき)

『寝転びて 見つけし土手の 菫かな』
(ねころびて みつけしどての すみれかな)

『桜誘う 桃の花にも 可憐さが』
(はなさそう もものはなにも かれんさが)

『春の月 見んと欲すれば いつも雨』
(はるのつき みんとほっすれば いつもあめ)

『出来るなら 黄昏に降れ 春の雨』
(できるなら たそがれにふれ はるのあめ)

『暁に 見るや土筆の ほこら顔』
(あかつきに みるやつくしの ほこらがお)

『鶯や その一声の 重軽し』
(うぐいすや そのひとこえの おもかるし)

『白梅の 盛りと見えて 神々し』
(しらうめの さかりとみえて こうごうし)


コメント
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