俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

団塊の華

2007年07月18日 | 俳句

『窓見れば 鯰のごとき 剃り残り』
(まどみれば なまずのごとき そりのこり)

『鴉の子 三羽勝手に 騒ぎおり』
(からすのこ さんばかってに さわぎおり)

『雲白く 夏の盛りとは 言い難し』
(くもしろく なつのさかりとは いいがたし)

『晩餐は 連日連夜 冷奴』
(ばんさんは れんじつれんや ひややっこ)

『薄揚羽 花の周りを 揺れている』
(うすあげは はなのまわりを ゆれている)

『夕顔を 寂びしと詠めば 日の暮れて』
(ゆうがおを さびしとよめば ひのくれて)

『髪洗い 神の御加護の 薄きこと』
(かみあらい かみのごかごの うすきこと)

『昔なら 汗は男の 勲章よ』
(むかしなら あせはおとこの くんしょうよ)

『散れば咲く 団塊の華 百日紅』
(ちればさく だんかいのはな さるすべり)

『喧騒に 雨音無くて 安堵の夏』
(けんそうに あまおとなくて あんどのなつ)

『同窓の 四十有余年 明易し』
(どうそうの しじゅうゆうよねん あけやすし)

『暑き女 屈みし度に 見え隠れ』
(あつきひと かがみしたびに みえかくれ)