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albero4さんがとても面白いことを書いていましたが(ここは“へえ~”の宝庫です)、その中に“イタリアのホテルの部屋は薄暗い”というのがありました。それは近代の日本人だからそう感じるのだろうなあ、と考えてしまいました。昔の日本の家は採光も少なく、とても暗かったですよね。
高度経済成長期の頃、白熱電灯はビンボーで蛍光灯はリッチという風潮が起こりました。だから日本中の家屋の照明が、明るく青白い蛍光灯に様変わりしてしまった。
それは今でも変わらずに続いています。新築のきれいな物件も、天井に大きな蛍光灯を各部屋一つずつ、という感じ。とにかく「明るく明るく」というのは家の中だけでなくて、街全体まで広がった。
その結果、暗闇をどこかに追いやってしまったのですね。今の都市部では「夜は暗い」ということさえ認識するのが難しいくらいです。

闇もまた魅力的
田舎にある大きな農家などは、今でも屋内が薄暗いです。外光を積極的に取り組まないで、むしろ障子を使って柔らかくフィルターをかけたりしている。そして、本当に昔だったら夜はロウソク。必然、影が出来ます。
光の反対側には影がある。昼は明、夜は闇。こういう感覚って大事ですよね。
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