超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

間違い探しのサイゼリスト

2014-11-10 06:25:58 | ホビー
家族が揃う休日は比較的外食することが多い。我が家において片方でも酒を飲まぬディナーはあり得ず、息子は「食事のためだけ」に公共機関などで移動することを面倒くさがるので、自宅から出動する際は意外に行動半径が小さくせいぜいチャリで行ける距離に留まる。(あまりにすごし過ぎるとチャリも危ない)バランスや気分などによって和洋中それぞれ行きつけの店はそこそこあるが、ぶっちゃけ安易にファミレスで過ごすこともある。

和食系は近所の「しらすやガーデン」と鵠沼海岸の「ワランカ」以外は駅周辺集中するので、それぞれ外出帰りに合流することも多い。息子甘辛もサッカー練習帰り、塾帰りなどで合流するが、居酒屋に先に着いても平気で一人で待っているところがすごい。ある時(確か花火大会の帰りだったか?)、我々が後から店にきた「ワランカ」の3人カウンターの真ん中に座り、もろきゅうと馬刺しをつまみにビールジョッキに氷水を入れて飲んでいた時は仰天した。中華はちょっとした飯店もあるが、割と近くにバーミヤンがあるので、大体そちらに流れてしまう。

実は未成年がいる家族はいわゆる「居酒屋」よりも「ファミレス」の方が圧倒的に気楽でお得である。(タバコの煙もないし)バーミヤンなどでは豊富なつまみに焼酎ボトルを入れるとセルフで氷水は無料だし、デニーズや華屋与兵衛でも食事兼晩酌とするとかえって居酒屋よりもリーズナブルで長居してもクリーンに飲める。(ただしカロリーはとんでもないから注意)これらに「焼肉さかい」とレッドロブスターを加えればほぼ我が家の行く店は網羅されてしまう。ちょっと前までは驚くべきことに私は自分のチャリを持っていなかった(錆びついた桜クルーザー号では重すぎて海岸までしか行けない)ので、先日大転倒して怪我をしたスケートボードで行くことが多かった。帰りは飲み方によっては息子にスケボーを代わってもらうこともあった
ただ洋食には結構お気に入りのお店が数軒あり、中にはすぐにとれない店もあるが気分によってランキングがある。上位はたぶん昔腰越にあった「ロアジ」である。数年前江ノ島すばな通りに移転したが、チーズとワインの目利きがよく、店主が大の釣り好きというのもあって魚料理の塩加減が絶妙で素晴らしく美味い。温野菜が美味いのも妻は気に入っているが、洋食では普通肉しか食べない私もこの店では魚を注文する。ただいつも混んでいて、結構前から予約しないと席が取れないから、「今晩ちょっと行くべーか」というわけには中々いかない。

我が家で次のランキングは鵠沼海岸の「バルケッタ」であろう。同じ通り沿いの「オステリア・バルカ」という店が移ったのだが、お店のご夫婦が息子甘辛が小さい頃からよく覚えていてくれて、色々サービスしてくれる。この店もイタリアンであまり癖っ気のない上品な味で、息子は生ハム、とカルパッチョにボンゴレビアンコを注文し、私は好物のトリッパを必ず頼む。妻はその日のお勧めメニューにバーニアカウダをよく頼んでいる。私の退院(とほほ・・・)や息子の合格を聞くと色々とお祝いにサービスしてくれて、味もよい上にホスピタリティ溢れるお店なので、気分がマイナスになった時に晴らすために訪れることもある。この店も人気が高く、その日に電話して席が取れるのは半々くらいだが、ロアジよりも敷居が低く訪れる頻度も少し高い。

その次のランキングでいうとやはり鵠沼式バルをうたっている「海岸5丁目」である。このあたりになると大抵いつ訪れても席につけるし、和洋折衷の親しみやすいメニューとなっている。ちょっと庶民向け?のしょっぱ系だが、酒も料理も進むところで、何よりも地元の網元と提携して「生シラス」を出すところが魅力だ。時々「驚くほど美人の店員がいる」というのも息子と意見が一致しているところである。「ウミゴでいいんじゃね?」というノリで「バルケッタ」が満席だった時も含めて、ここに行く頻度は結構高い。先の2軒よりも北関東のゲテモノ風味が入っているが、ボリュームと濃い味から息子は気に入っているらしい。

そして鵠沼伏見稲荷神社の近くにもう一つウミゴ並みに手頃に訪れる洋食屋があった。名前を確か「サバラン」と言った。少し小奇麗な「街のレストラン」という感じで小さいながらもテラスで食事ができるところで、この地に引っ越してきて何度か訪れたが、いつも空いていていつの間にか潰れてしまった。同じ場所にイベリコ豚専門の「おんどる」という店ができ、中々興味深かったのだがいつか行こうと思って先延ばししているうちにやっぱり潰れてしまった。まったく同じ建物に次に入ったのは「999食堂」(サンキュー食堂)と言い、銀河鉄道とは全然関係ないが、これまでの店よりも庶民的で値段もどれも1000円くらい、パスタがメインで息子甘辛はここのボンゴレビアンコが大好きで「お替り」までしていた。他にも肉料理とかシェフこだわりの「下関焼きカレー」などユニークなメニューもあり、どちらかというとランチ向けに見えたがディナーに何度か訪れたがまたまた潰れてしまった。(実は後から知るのだが、辻堂サーファ通り沿いに移転していたのである)「ここの店、悪くねえのに長続きしねえなあ。呪われてるんじゃねえか?!」分かりやすい味が好きだった甘辛も首を傾げていた。この店にはまだテナントが入っていない。。。

さて「近所のお店紹介」みたいになっていたが、ここで王者が登場する。我が家にとって最も親しみ深い「サイゼリヤ」である。駅周辺にも商業モール、住宅地にもあり、息子が生まれて後も何回ともなく訪れたお馴染みの店である。イタリアンファミレスとしては不動の地位を得たサイゼリヤだが、店舗については意外に浮き沈みがあり、甘辛の通った幼稚園近くの店も、我が家から数百メートルの134号沿いの店も、江ノ島交差点にあった店も撤退してしまった。その割には湘南モールにも辻堂駅にも以前住んでいた社宅近くにも新店舗ができ我が家からはチャリで行ける距離だ。手軽で味もよくビールもワインもすこぶる安い。(500mlのデカンタが399円!)たらふく行きたいガブ飲みモードの時は迷わずサイゼである。以前、甘辛の幼稚園近くの店には我が家専用BOX席があった。メガネの店長が我々が現れると迷わず店の隅にある静かな席に案内してくれるのである。「1ヶ月に1度くらい、小さな子供を連れてきちゃあ、浴びるほど飲んで帰る家族」というラベルだったろう。。。

そして我が家が「飲み中心」以外で必ず出像するのが「まちがいさがし」新作が発表された時である。7,8年前くらいからだろうか、「キッズメニュー」に子供向けの間違いさがしが登場した。小さな甘辛と一緒に楽しく探せたのではじめは優しかったのだと思う。たぶん全部のシリーズに取り掛かっているが、途中から大人が本気で睨みつけても全問は分からないほど難問が含まれるようになった。特にちょっとした窓や穴、模様の大きさ、形の違いが精緻を極め、それこそ最後の一つ二つは虫眼鏡でも使わないと分からないくらい難解なものに発展していった。確か社宅の近くの店舗だったが、息子甘辛と二人で1時間以上睨み続けずらりと並んだ牛の模様の違いを見つけ出した時は思わず「やったあ!」と叫んでしまい、店中の注目を浴びたこともあったが、その次の回か前の回だったか家族3人でも最後の一つを探し出すことができず、会計の際に「あのーぅ、まことに申し訳ないんですが、最後の1個を・・・・」とテーブルからKIZメニューをレジに持って行き、屈辱のギブアップをしたことがある。店員は笑って一緒に見てくれたが、8つ9つ目までいった時「あれっ?もう一つはなんだったかしら・・・」と考え込んでしまった。

さて、今回は我が家よりも先に親愛なる三河の小夏師匠が挑戦したらしい。今度もものすごく手強くて、師匠も8つまでで断念されたそうだ。ここは間違いさがし協会会員1号として仇をとらねば・・・「間違いさがし最新作手強いらしいぜ。今度の休みに行こう」と言いながら待ちきれず、翌々日には妻と入店していた。「とりビーあとサラ」、ハンバーグステーキをつまみにどかんとワインを注文し、二人で睨みつけた。実はこれまで二桁回数くらいやってきたので、どのあたりに注意が必要か経験的に狙いどころが分かっていて、ものの15分で8個までは判明した。(同じかどうかは分からぬが、ここまでは師匠もこれたんだな)ちょうど部活帰りの甘辛が合流して、これまで我々の見つけた答えを聞かずに瞬く間に8個見つけ出し、9個目もすぐに発見した。しかし最後の一つがどうしても見つからず、2本目のワインを空けながら我々は焦り出した。「いい加減に見つけないと時間がたつほど全問正解が苦しくなるぞ。何せオレたちは飲んじゃうんだからな」

私はこれまでの9個を忘れないように紙ナフキンに書き留めた。成長期ど真ん中でハンバーグステーキ、ペペロンチーノ、フォッカチオ、エスカルゴのマイブームカルテットを頬張りながら甘辛も真剣に探し出した。一人1000円ずつ出し、見つけ出した者が総取りすることにしてしばらくすると・・・「んっ?ちょっと貸してくれ」左右を注意深く眺めていた甘辛は「やっぱりそうだ!あった!」3本目に差し掛かっていた我々は「えーっ、ヒントくれよぉ!」と半分自力解決は諦めていた。「上半分!はい、100円ね」なんとアバウトなヒントだ・・・「今回、縁取りが関係するような気ぃしたんだよな。」という息子のつぶやきに「あーっ、ちょっと貸して!」妻は改めてシニアグラスの奥から左右見比べたあげく・・・「わかった!こりゃー、すごいよ。印刷ミスかと思った・・・」なんと、キミも「ヘウレーカ」かよ。。。
アップダウンクイズで言うところの第2ヒントもダメ、「ゲストの方の横顔もヒントの一つ」というゴンドラが一段しか上がらない意味のない第3ヒントもダメ・・・ついに「この中だよ」という小さいゾーンを指差されてやっと閃いた。。。
うーむ。。。二人だけだとワイン何本空けるか分からないほど容赦ない難しさだった。敵ながら天晴れともいうべきだ。

  

そもそも、子供メニューのおまけ的な立ち位置なのに、これほどまでに難解で挑戦的なものになっているのはなぜか?と思いながらKIZメニューブックをしげしげと眺めている時に突然電撃のように閃いたのである!(神は私を見捨ててはいなかった)もしかすると鍛錬していけば、一瞬にしてこの難解極まる間違いさがしをクリアできるかもしれないある方法を思いついたのである。3本目を空けて多少絵や文字が滲んで見えたことがヒントになった。
もうバレバレだが一応次回リベンジの時までは黙っておくことにしよう。

    


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12 コメント

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Unknown (小夏)
2014-11-10 18:16:28
夕食作りの大事な一時間を費やしてしまいました・・。
独りで8個 うぐぐー
一時閉店。あとでまたまいります とぼとぼ

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Unknown (磯辺太郎)
2014-11-10 21:36:11
小夏様

し、師匠、元気を出して~。きっとあと二つ見つかりますよ。
ちなみにバーミヤンとコラボしている臨海セミナーという塾も「間違い探し」を打ちだしました。(テーブルに貼ってあるんです)
さらに進学塾らしく数学パズルが・・・「次の数字を四則(+-×÷)を使って10にしなさい」(順番を変えたり()を付けるのは可能)
初級:7339=10
中級:5557=10
上級:1199=10
ちなみに初級は7-3-3+9=10って感じ。。。
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Unknown (小夏)
2014-11-10 22:14:39
中級
順番を変えて
(5×7)-(5×5)=10


只今上級に挑戦し、頭の中暴風警報発令中デス

早くした~い

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Unknown (小夏)
2014-11-10 22:35:33
11-(9÷9)=10 と横でハニ丸が言うてますけども、これはズルイですよねぇ(汗)

あ、夕食時「師匠が地元お食事編書いてくれた~保存版だね♪」
と申しましたら
ハニ丸「んっじゃまた行かなきゃいかんね」ですって@@!



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Unknown (磯辺太郎)
2014-11-11 05:39:26
小夏様

最初に5が3つも並ぶとそれに気を取られて中々閃きませんが、さすが師匠、正解です。
多胡輝さん好きだった私は上級編は既に知っていたのです。(ずるだね~)

ゴールできますように。
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Unknown (磯辺太郎)
2014-11-11 05:45:47
小夏様

ざーんねん。。。四則を使わないといけないんです。
ゴンドラのアップが2つになっちゃいますが、第一ヒントを・・・「分数」を使います。

地元お食事編と言っても数件以外は誰でも知ってる店ですからお恥ずかしい~。(行動半径狭いですから)
「料理天国」のたまに行くならこんな店編でも書くかな~。
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Unknown (小夏)
2014-11-11 10:18:42
し、師匠、、
あれから、昨日のうちに残り2個を自力で見つけたのですが(最上部と最下部でした^^)、なんとその後お風呂に入る前にコンタクトをとろうにもはりついて全く取れなく、結局右目紛失してしまいましたぁ~
眼を開きすぎて乾燥してしまったのでしょうか・・。
名誉の勲章です。これで立派な「間違い探しのサイゼリスト」

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Unknown (磯辺太郎)
2014-11-12 08:51:50
小夏さま

全問解明おめでとうございます!↑の写真から発見されたとしたら、すごいです。コンタクトが張り付いて取れなくて紛失?!
そ、それは・・・言葉通り受け取ると、刑事コロンボの「溶ける糸」のようになってしまったのでしょうか。

師匠は私の上を行くサイゼリヤンと思いますが、大丈夫でしょうか?!
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Unknown (小夏)
2014-11-12 18:04:40
いえいえ、師匠のも大きくしてみましたけど、等身大になる自前のものでやりました♪
刑事コロンボの「溶ける糸」、、面白そうですね。どうしてもコンタクトが外れた触感が眼にも手にもないので眼球の後ろに行ってしまったのかと思い寝ましたが、翌朝目の正常位置には入っていませんでした。これでジ・エンド・・。
アッシはただの未熟者、師匠の上にはなれませんってば^^次回も楽しみですね。

「料理天国」のたまに行くならこんな店、大好きでした\(^o^)/
そうそう、湘南でアマルフィ上の赤い傘のところでお茶でも、、と思い事前に下調べしたのでした。
サングラス推奨されていました(笑)そんな眩しいところなら店員さんも全員装着しているのかしら←ハニ丸にそんなことはないと言われちゃいました。ハハハ

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Unknown (磯辺太郎)
2014-11-13 13:59:00
小夏様

と、等身大ですと?!やっぱり師匠はすごいです。コンタクトが眼球の後ろ側に行ってしまったら、普段は見られない脳側をご覧になれましたね。
「たまにいくなら・・・」寺泉さ~んと呼んだのは、芳村真理さんでしたっけ?
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