超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

魚貝と親しむ半日

2012-10-28 19:34:30 | 出来事
お出かけ日和だったが、先週に比べると少し霞みの多い1日だった。いつものように母と早朝温泉に出掛け(いつも妻子は寝ている時間)や後、少し時間があったので伊勢原の方にある相模三ノ宮、比々多神社へ参ることにした。朝風呂の後、ちょっとドライブがてらそこらの神社へ詣でることも多いのである。竜泉寺からは車で30分くらい、少しわかりにく場所だがいくつかの名所を訪ねるハイキングコースになっているほど落ち着いた田舎である。県指定の巨大な杉がそびえる中々のパワ-スポットであることがわかる。帰りに弘法山公園という所に寄って行きたかったのだが、入り口がよく分からずにまたの機会にすることにして帰宅した。

    

甘辛はそろそろ受験モードになっているようで、午後から塾で模試の準備だという。帰りの134号から見えた海岸線では驚くほど波がなく湖面のようだった。さしものサーファもあれでは「浮かんでいる」に過ぎず、数もあまり見られない。「ロブスター半額券が今月一杯だよ」と妻が言うので、息子とは塾が終わり次第合流することにした。南の島プチ旅行で「しばらくエビはいいや・・・」と言っていたのだが、1匹数千円もするロブスターを半額で食える機会などもうないかも知れないからなー。我々はウォーキングがてら新江ノ島水族館へ行ってみることにした。いつもの海岸コースを江ノ島に向かって歩き出したが、何十年もこの辺で暮らしている私にとっても滅多にないくらいに波がない。。。見られるのはビーチガードの訓練くらいのものだ。

  

水族館に着くともう4時前だ。閉館まで1時間しかないがこういう時は「年間パスポート」が役に立つ。もう十分元は取っている我が家の必須アイテムである。入り口の先にいきなり「アド街」の「薬丸じるしの新名物」になりそうなベタなアイテムが・・・行くたびに少しずつ色々な特集を組んでいるようだが、今は「古代からの水生物」のようだ。生物は海から生まれたというからな。久々に「生きた化石」と言われるカブトガニやオウム貝を見た。三葉虫の化石はかなりベタな姿をしているが「ホンモノ」らしい。深海の世界やそこに住む生物など興味深い展示がたくさんあったが、時間がないのでどんどん歩き進んだ。

              

大水槽を悠々と泳ぐ相模湾の魚たちは何度見ても飽きないが、超兵器を片手に今回の撮影テーマは「正面から見た魚の顔」。大抵は横から見る姿なのだが、正面から見るといつもとは違った表情が見られるような気がしたからだ。小さな水槽でレンズを向けていたのだが、これが結構難しい。あんまり動きの速くない魚でさえ、正面にまっすぐ向かってくれることは中々ないのである。ピントもあんまり合わないし何故かシャッターが押せない時もあるしかなり苦戦した。(これは研究が必要だ)

          

フグやカサゴ、ハゼの仲間や怖い顔をしたでかい魚などあまり動かない魚やホバリングできる魚しか被写体になれない。しかし確かに真正面から見ると魚って面白い顔をしている。考えてみたら、身体の両サイドに目がついていたら「前」ってどういう風に見えるのだろう。。。
実はウツボやカレイなど面白そうな魚で粘ってみたのだが、どうしても正面から撮ることはできなかった。最後の水槽には(名前を見るのを忘れてしまったが)「この魚は目が前についているので、『じーっと』見つめてくるときがあります」と書いてあった。面白い顔をしているな。

            


人気の「クラゲコーナー」にはたくさんのカップルがいて、スマホを向けて一緒に記念撮影していた。海上にいることの多い私には厄介な存在でしかないが、こうして水槽の向こうに見ると実に神秘的で、妻に言わせるとこのコーナーを考え出した人はすごい、ということだ。
30分近くすいすい歩いているとアナウンスが入り、相模湾大水槽の前でその日最後のショーが開催されるという。先日見た「うおゴコロ」というショーはダイバーが大水槽に潜って仲良しの魚を連れてくるというものだったが、今回は「フィンズ」というネームだった。時間が来るとおにいさんが出てきて、「自分だけのお気に入りの魚の表情を見てみましょう」とアナウンスした。ダイバーが水中カメラを持って「魚の目」になって水槽の中を魚と一緒に泳ぎ回り、好きな魚に接近してどアップの映像をスクリーンに映し出してくれるショーなのだ。

          

最初の映像は「ホンソメワケベラ」、大きな魚のカラダや口の中にある微細なゴミなどをエサにして「掃除」してくれるそうなのだ。その次が何とかいう魚・・・後ろに白く見えるのは卵で、周囲を泳いで卵を守っているのだそうだ。時々尾びれで卵をひらひら揺する仕草を見せるが、卵に新鮮な海水を行きわたらせているそうだ。場内の子供から「エイ」「イワシ」などと色々リクエストがあってその度に水中カメラをもって追いかけ、その水の中の姿をすごくくっきりスクリーンに映し出した。「中々粋な企画だねえ」妻と感心して眺めていた。たぶん出てくるとは思ったが最後のリクエストは「ウツボ」だった。中央の底に横たわる大きな2匹の真正面からどアップ映像に会場は湧き上がった。普段恐ろしい顔をしているが、正面から見ると結構愛嬌のある表情をしているぞ。セサミストリートの「アーニー」に似ているなー。
ショーが終わり、うろうろ歩いていると閉館の時間になったので出口に向かった。

その後、周辺で時間をつぶし、近くのレッドロブスターで塾帰りの甘辛と合流した。オウム貝やずばりアメリカザリガニなどを見てしまった後で、何となく複雑な気がしたが元々半額券を使いにきたのだから、スチームロブスターを注文した。店では調理するロブスターを水槽から取り出し、わざわざ見せてくれるのだ。ちょっとすごい色をしているが、スチームすると真っ赤になって熱々状態で出てくる。係の人が専用の挟みで解体?してくれ、がっつり頬張るのである。
3本目の白ワインを注文し「魚貝と親しんだ」半日を終えたのである。