超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

尾瀬への道

2010-11-12 20:10:10 | 旅行お出かけ
冬に向けて施設整備が佳境に入っている現場があり、安全管理や情報漏洩等防止のため、パトロールBBQで喉を潤し、マンションに帰ってからも同僚のヤギさんやAKB達とあらためて近くの料理屋に飲みに行ってスパークしたからさすがにダメージは深刻だった。
AKBは同じ2階の同期女性が急きょ出られなくなったので、計測用チップを二人分、左右の足につけて走ったんだそうだ。
しかも自分の足が359位、反対側の足が360位で何と「飛び賞」をGETしていた。


翌日は久々に朝から後頭部に木槌で五寸釘を打ち続けられているかのような痛みに悩まされた。
月に1回、別ビルにあるセクションの朝ミーティングに出席し、冒頭何かしゃべることになっていたが、ラジオ体操で左太ももの裏側に激痛が走り(これはボウリングの影響だろ)、何をしゃべったのか覚えていないくらい赤い顔をしていた。
元々、午後はずーっと関係会社の改善施策発表会の審査員をやる予定だったのだが現場の工事期間が間もなく終了してしまうことから急きょ、そちらへ赴くことになったのだ。
セッティングしてくれたのは毎年その地方へスキーに行っていたというエイトマンだ。

そう、前日のテンケーマラソンで冷酷にもスタート地点から私を置いてけぼりにし、残り3kmで私に「抜き去られた」エイトマンである。
BBQの後、帰宅し奥様に頼みこんで近くの日帰り温泉で疲れを癒したそうだ。
翌日は急用で出場できなくなったOちゃんやノッポさん達とともに飛び賞をとったAKBや抽選で10万円相当の旅行券をGETし、新聞にも載った兼務先の長老の話題で盛り上がった。
よかったー。。。こんな日に半日も座りっぱなしで人の発表を聞くなどとまるで拷問だよ。

運転手はデカイ顔のデカさんだ(そのまんま)。メンバはエイトマンと私、そしてテンケーマラソンを43分で走りぬけたニカウさんに似たH口さんの4人である。
エイトマンとデカさんは同年代で同じ温泉宿に毎年何日も泊り込んでスキーに明け暮れたらしい。
20代でもう社会人だったが、旅館の掃除や宿泊客のお世話などお手伝いすることで、自分の宿賃はタダにしてもらったんだって。
尾瀬に向かう山道に入ると懐かしそうに当時の話題で盛り上がっていた。

どうもこの二人は「ただ来たいから」乗り込んできたらしい。
途中、通り道にある市街地に、「馬鹿旨」とかいう結構有名なラーメン屋があるそうだ。
遅い昼食はその店で、来店する客の80%が注文するという「トマトラーメン」なるメニューを頼むことに決まっている。
かなりの太麺で「スパゲティ」と思った方がよいという。。。前日のダメージが強く残っているから、「キワ物」は勘弁してほしいところだがなー。
ところが市街地を抜けて「馬鹿旨」の前に来ると、「本日休業」の看板が・・・やりぃ!興味はあるがこの不調時に妙なモノを食わずに済んだ。
山道を進んでいくと、観光バスを停められる広々とした駐車場にいくつかのお土産屋が並んでいる。観光客も結構見られるし、どうも何かのコースに入っている名所らしい。

「ちょっと時間あるかなあ。寄ってきますか・・・」

デカさんは社用車を堂々とお土産屋に停めて(社名などは入っていないから別にわからない)、防寒具を取り出し皆に配って歩き出した。
目的地は歩いて10分ほどのところにある「吹割の滝」という。。。
階段を降りて渓谷の下を流れる清流を下って行くと、川の真ん中に巨大な岩の割れ目が見え、吸い込まれるような滝が現れた。
おーっ、こりゃずげえ!川が割れているから「吹割」か・・・超小型の「ナイアガラ滝」のような姿で、国内では見たこともない不思議な情景だ。色んな自然があるものだな。

       

紅葉も少し見える渓谷の景色を堪能して上ってくると、「岩魚の塩焼き」が並んでいた。
釣りキチ三平で見た岩魚は渓流では「幻の魚」だったはずだ。水槽に何匹が泳いでいたが、こんなにでかくなるんだっけ。。。
そう言えば8月に河川敷であった「水神祭」では、目の前に山と積まれたヤマメがあった。
普通は鮎の塩焼きなんだが、その祭りはもっと上流でしか釣れないヤマメを豊富に出すところが自慢だったようだ。
そのデカさと言ったら、ほとんどサケだ・・・記念写真は撮ったが、口はつけなかった。ちょっとでもかじると、丸一匹全部食わなければならないからな。
「吹割の滝」では岩魚だったが、やはり二日酔いが祟り食べる気になれなかった。。。

     

あちこちの現場や施設を回って、かなりのくねくね道を走り、最終地点「尾瀬」へ到着だ。
標高は1600mくらいで、ところどころに雪が残っている。前々日に降ったもののようだ。
春から初秋まで賑わうという尾瀬の入口も、二つあるお土産、休憩施設も閉鎖され寂しいものだ。
もう、あたりはかなり暗くなってきている。帰りにデカさんたちが若い頃入り浸ったという温泉旅館に立ち寄ったら、お風呂に入れてもらえることになった。
すっかり人数分のタオルを車に用意してあったし・・・この人たちは最初から寄る気だったね。

    

旅館のからすぐのところに尾瀬岩鞍スキー場があるそうだ。
エイトマンはあの体型(と言っては失礼だが)でスキーの1級資格を持っているそうだ。本人曰く「重心が低いからカーブの際に安定する」
その彼をまるで子供扱いしている(年齢はたぶん私と同じくらい)がらっぱちの若女将が、「飲みんしゃい、食べんしゃい!」と生ジョッキと煮物を持って来て風呂上がりの我々に振る舞ってくれた。
もう勤務時間終わってるからいいよな。。。
我が家からはさすがにスキー場が遠いので、ここ数年足が遠のいてしまったが、この冬一度同僚と来てもいいか。
スキーしかできないが、この歳だからサーフボードならぬスノーボードデビューでもしてみるか・・・
たぶん通じるところはあるだろうから。