カレーについてかねがね不思議に思っていたことがある。
人んちでいただくカレー、アウトドアで作るカレーがなぜあんなにうまいのか?時価1万円もしそうな高級ホテルの立食パーティのカレーがなぜあんなにまずいのか?!
先の「退職者交流会」でも結構な料理が並んでおり、珍しくカレーがあったため好きな私は山のように盛ってきてがっかりした。。。
さらにカレーハウス「COCO●番屋」など、前を通るとふらふら吸い寄せられるほどよい芳しいカレーの香りがするのに、なぜ口にすると大したことがないのか?!
我が家のカレーも実家のカレーも実にうまいと思う。それはそうだ、「味のしきい値」は低いとはいえ、何年もかけて私達好みの味を追求してきているのだから。。。
どちらもカレールーを使うのだが、他に色んな香辛料や隠し味を使っているようだ。
妻が得意なのはバラ肉を使ったビーフカレーだ。マッシュルームと肉しかない、欧風?カレーだが、息子と私が取り合い、一晩で無くなるほどうまい。味付け方法は企業秘密のようだ。
私は子供の頃は野菜と肉のごろごろカレーが好きだった。千葉真一と野際洋子のジャワカレーCMに憧れていたのである。だから茅ヶ崎ではたいていジャワカレーが出てくる。
カレーてのはその家その家のオリジナルなこだわりや味付けがあり、思いが詰まっているからどこでいただいても美味しいのだろう。
私も特にこだわりはないが、たまにカレーを作ることがある。妻のように手間隙はかけないカレールーの箱にあるとおりのオーソドックスなものだ。
肉はどちらかというとポークを好む。(牛丼よりも豚丼派)
単身マンションでもカレーぐらいは作ろうと自宅から野菜を一式送ってもらった。
しかしこの猛暑の夏、とても作る気にならなかったから冷蔵庫に入れっぱなしになっていた。(しかも間違えて冷凍室にいれてしまったので、いったん石のように凍ってしまった)
その週の日曜は会社関係の人にご不幸があって、マンションから1時間ほどのところで式があった。
昼過ぎにオフィスに帰ってきて、スティーブの部下、通称「隊長」(新登場)に教えてもらったおいしいうどん屋を目指したのだが、道がよくわからなくなり散々な目にあった。
たしか今週前半は飲み会の類が無かったので、今日あたりカレーでも作るかと、スーパーでルーとなぜか鶏肉を買って帰った。
いったん凍ったからかじゃがいもは妙な姿になっていた。やけにぶよぶよするところと、切るとところどころ黒くなっているのである。別に痛んでいるわけでもなさそうだから、そのまま使った。
にんじんとたまねぎ、肉を炒めて何をすることもなく煮込み、そのままルーを入れただけだった。最後に牛乳を少し入れただけが、なかなか美味であった。
こんな適当に作ってもちゃんとおいしく食べられるものだ。間違えたのは「総量」である。
ルーの半分を使う分量の材料だったのだが、鍋いっぱいになってしまった。。。
一人しかいないのを忘れていた。これではいくら食ってもなくならないぞ・・・
翌日から毎日が「カレー曜日」になってしまった。。。夜の飲み会がセットされていない曜日を選んでいるから、傷んだりすることはない。
初日朝食、夕食は米を炊いてそのまま食べた。2杯ずつ食っても鍋のカレーは全然減る気配がない。
翌朝も普通に食ったが、夕食はさすがに飽きてきたので、卵焼きを作って乗せてみた。
とろーりと黄身を破るとまろやかになる、とテレビで見たことがあったのである。
カレーはまだ半分以上あったが、繰り返しの煮込みで固くなってきたので、少し水を足し薄くならないようにルーを入れると・・・また鍋一杯になっちゃった。。。
3日目はモヤシ炒めの上にかけて「巣ごもりカレー」としてみたが、世にも不思議な味になってしまった。
昼食は社員食堂で食べるのだが、会議が長引いて行く時間が遅かったので、ランチ類はすべて売り切れ。。。あるのはカレーライスとヘルシーうどんだったが、麺のほうには私の食べられない「梅干し」が2個も乗っかっているのである。
「オレ・・・カレーでいいや。。。」
うーむ。これはかなりの誤算だった。夕食はウインナー炒めを乗せてみたが、何の変わり映えも無かった。。。あーっ、もうカレーライスはいや!
しかし4日目の朝も果敢にカレーを食すのであった。放っておいて痛んだりするのがいやなのである。
さすがにもうゴールは近い。米をやめて餅を焼き、カレーをかけてみたが何か新たなモノ生まれるかと思ったのに、ただの餅とカレー・・・
鍋にはほとんど残っていないが、捨てるにはもったいない。カレーライスになれる量でもない。すっげえ中途半端。。。
そしてその晩、私は最後の技を繰り出した。
水を足して沸騰させ、インスタントラーメンをぶち込んで「カレー風味ラーメン」としたのである。これは結構イケた。
こうして暴走ともいえるカレー曜日はようやく終止符を打ったのだった。
翌晩は以前紹介した例の「収穫祭」でその週唯一の外食だった。帰りにはその地方独特の小指ほどの太さがある手打ちうどんを山ほどお土産にいただき・・・
(よく考えたら、カレーうどんにできたなー)
翌日は週末だから冷蔵庫に入れて自宅へ向かったが、翌週からは「うどん曜日」となったのは言うまでもない。。。
単身赴任者にむやみに食べ物や与えてはいけない。
また当人は安易にドバーっと料理を作ってはいけない。
それにしても口に入れるものには、飽きるものと飽きないものがあるのだな。。。ビールや牛乳は毎日飲んでも飽きないし、納豆たまごと海苔なら毎朝食っても飽きないもんな。
人んちでいただくカレー、アウトドアで作るカレーがなぜあんなにうまいのか?時価1万円もしそうな高級ホテルの立食パーティのカレーがなぜあんなにまずいのか?!
先の「退職者交流会」でも結構な料理が並んでおり、珍しくカレーがあったため好きな私は山のように盛ってきてがっかりした。。。
さらにカレーハウス「COCO●番屋」など、前を通るとふらふら吸い寄せられるほどよい芳しいカレーの香りがするのに、なぜ口にすると大したことがないのか?!
我が家のカレーも実家のカレーも実にうまいと思う。それはそうだ、「味のしきい値」は低いとはいえ、何年もかけて私達好みの味を追求してきているのだから。。。
どちらもカレールーを使うのだが、他に色んな香辛料や隠し味を使っているようだ。
妻が得意なのはバラ肉を使ったビーフカレーだ。マッシュルームと肉しかない、欧風?カレーだが、息子と私が取り合い、一晩で無くなるほどうまい。味付け方法は企業秘密のようだ。
私は子供の頃は野菜と肉のごろごろカレーが好きだった。千葉真一と野際洋子のジャワカレーCMに憧れていたのである。だから茅ヶ崎ではたいていジャワカレーが出てくる。
カレーてのはその家その家のオリジナルなこだわりや味付けがあり、思いが詰まっているからどこでいただいても美味しいのだろう。
私も特にこだわりはないが、たまにカレーを作ることがある。妻のように手間隙はかけないカレールーの箱にあるとおりのオーソドックスなものだ。
肉はどちらかというとポークを好む。(牛丼よりも豚丼派)
単身マンションでもカレーぐらいは作ろうと自宅から野菜を一式送ってもらった。
しかしこの猛暑の夏、とても作る気にならなかったから冷蔵庫に入れっぱなしになっていた。(しかも間違えて冷凍室にいれてしまったので、いったん石のように凍ってしまった)
その週の日曜は会社関係の人にご不幸があって、マンションから1時間ほどのところで式があった。
昼過ぎにオフィスに帰ってきて、スティーブの部下、通称「隊長」(新登場)に教えてもらったおいしいうどん屋を目指したのだが、道がよくわからなくなり散々な目にあった。
たしか今週前半は飲み会の類が無かったので、今日あたりカレーでも作るかと、スーパーでルーとなぜか鶏肉を買って帰った。
いったん凍ったからかじゃがいもは妙な姿になっていた。やけにぶよぶよするところと、切るとところどころ黒くなっているのである。別に痛んでいるわけでもなさそうだから、そのまま使った。
にんじんとたまねぎ、肉を炒めて何をすることもなく煮込み、そのままルーを入れただけだった。最後に牛乳を少し入れただけが、なかなか美味であった。
こんな適当に作ってもちゃんとおいしく食べられるものだ。間違えたのは「総量」である。
ルーの半分を使う分量の材料だったのだが、鍋いっぱいになってしまった。。。
一人しかいないのを忘れていた。これではいくら食ってもなくならないぞ・・・
翌日から毎日が「カレー曜日」になってしまった。。。夜の飲み会がセットされていない曜日を選んでいるから、傷んだりすることはない。
初日朝食、夕食は米を炊いてそのまま食べた。2杯ずつ食っても鍋のカレーは全然減る気配がない。
翌朝も普通に食ったが、夕食はさすがに飽きてきたので、卵焼きを作って乗せてみた。
とろーりと黄身を破るとまろやかになる、とテレビで見たことがあったのである。
カレーはまだ半分以上あったが、繰り返しの煮込みで固くなってきたので、少し水を足し薄くならないようにルーを入れると・・・また鍋一杯になっちゃった。。。
3日目はモヤシ炒めの上にかけて「巣ごもりカレー」としてみたが、世にも不思議な味になってしまった。
昼食は社員食堂で食べるのだが、会議が長引いて行く時間が遅かったので、ランチ類はすべて売り切れ。。。あるのはカレーライスとヘルシーうどんだったが、麺のほうには私の食べられない「梅干し」が2個も乗っかっているのである。
「オレ・・・カレーでいいや。。。」
うーむ。これはかなりの誤算だった。夕食はウインナー炒めを乗せてみたが、何の変わり映えも無かった。。。あーっ、もうカレーライスはいや!
しかし4日目の朝も果敢にカレーを食すのであった。放っておいて痛んだりするのがいやなのである。
さすがにもうゴールは近い。米をやめて餅を焼き、カレーをかけてみたが何か新たなモノ生まれるかと思ったのに、ただの餅とカレー・・・
鍋にはほとんど残っていないが、捨てるにはもったいない。カレーライスになれる量でもない。すっげえ中途半端。。。
そしてその晩、私は最後の技を繰り出した。
水を足して沸騰させ、インスタントラーメンをぶち込んで「カレー風味ラーメン」としたのである。これは結構イケた。
こうして暴走ともいえるカレー曜日はようやく終止符を打ったのだった。
翌晩は以前紹介した例の「収穫祭」でその週唯一の外食だった。帰りにはその地方独特の小指ほどの太さがある手打ちうどんを山ほどお土産にいただき・・・
(よく考えたら、カレーうどんにできたなー)
翌日は週末だから冷蔵庫に入れて自宅へ向かったが、翌週からは「うどん曜日」となったのは言うまでもない。。。
単身赴任者にむやみに食べ物や与えてはいけない。
また当人は安易にドバーっと料理を作ってはいけない。
それにしても口に入れるものには、飽きるものと飽きないものがあるのだな。。。ビールや牛乳は毎日飲んでも飽きないし、納豆たまごと海苔なら毎朝食っても飽きないもんな。