超兵器磯辺2号

幻の超兵器2号。。。
磯辺氏の文才を惜しむ声に応えてコンパクトに再登場。
ウルトラな日々がまたここに綴られる。

国勢調査

2010-11-01 22:42:17 | 出来事
早いものでもう11月になった。
9月中旬に湘南の自宅にも地方の単身マンションにも国勢調査の依頼封筒が来た。
住民票など移していないから、私が今のマンションに住んでいることは公的には明らかでないはずだが。。。
NHKみたいに住んでいる気配を嗅ぎ付けてくるのだろうか?
5年に一度10月1日現在の情報で国勢調査なるものがあるのは知っていたが、私はまだ自宅に住んでおり、今のところは仮住居だと勝手に決め付けて知らぬふりをしていたら、「総務省統計局長」印付の督促状が来てしまい、真面目に見てみることにした。(たぶん放っておいても大丈夫なんだろが)

「平成22年国勢調査は人口減少社会にある日本の未来を描く上で欠くことのできないデータを得るために実施するものですので・・・・」
うーむ。。。史上初の人口減少社会だからな。国や経済がゆっくり停滞していくのは間違いない。何度か書いたが高齢化を「老いる」こととして嘆くことはない。
そういうつもりで過ごせばよいのである。

「調査票の記入のしかた」を初めて読んだが、なかなか深ーいモノがあった。
そもそも「ふだん住んでいる人をもれなく・・・」というところからして、もうかなりの解釈がいる。
まず「ふだん住んでいる人」とは
「住民票などの届出に関係なく10月1日あなたの世帯に
・すでに3ヶ月以上住んでいる人
・まだ3ヶ月にならないが3ヶ月以上にわたって住むことになっている人」
家族以外の人でも・・・と最後に付け加えてあるのがいかにも怪しい。。。
私は今のマンションに正確には3ヶ月は住んでいないが、間違いなく3ヶ月以上にわたって住むことになる。しかし金土日(月の早朝)は自宅で過ごすからどちらか微妙だな。
と思っていたら、ずばり単身赴任の場合が記述されていた。寝泊りの多いほうだって。

「家族以外の人でも・・・」というくだりを見て、この前テレビでやっていた半分霊能力による人生相談みたいな番組を思い出した。夫が早くに亡くなり、娘を育てるためにスナックを経営していた母親にダニのような男が転がり込み、母娘の生活を破滅させていく、という絵に描いたような転落物語だ。
お化けに弱い私はよせばいいのに余計なことを考えた。
もし冒頭のくだりが「住民票などの届出に関係なく10月1日あなたの世界に・・・」だったら。。。世にも恐ろしい状況じゃあないか・・・普段見えない人も「あり」とか?!
なんてことを考えていると今夜は寝れなくなってしまう。。。(部屋には間違いなく私一人しかいないよな)
その他、なかなか不思議な解説もあった。
「船に乗り組んでいる人」は自宅なのに、自衛隊艦船内の場合はその艦船になっている。

「刑務所・拘置所に収容されている人のうち刑の決まっている人」は収容されているところだが、そうでない人はどこなのか書いてない。
「3ヶ月以上にわたって住んでいるところも住むことになっているところもない人」は現在いる場所、とあるが「河川敷」とかいうのもありなのだろか。。。

住所について「平成22年10月1日にまだ病院にいる新生児は『生まれた病院』ではない」・・・あったり前じゃんか!
生まれたところを聞かれて病院名言うヤツがどこにいる?まるで昔、学校からの調査で「緊急連絡先」のところに「110番」と書いたクラスメイトと同じノリだな。
他にも「海外赴任」があった場合や、市町村合併があった場合など今の世相を反映して実に細かく書いてある。「住宅に間借り」の定義など見事なものだ。間借りでなく民営の賃貸住宅は「他の世帯と完全に仕切られており、専用の出入り口、炊事用流し、トイレがあること」だそうだ。
ふーん。。。「桃太郎侍」の「お化け長屋」などはどうなんだろか。
完全には仕切られてないし、炊事用流しや厠はたぶん共同だぞ。「間借り」かな。。。

この国勢調査のコンセプトはすべてにおいて「あり」とすることだ。
例えば私と一緒に着任した営業担当責任者の前任は家へ帰ることがあまりなく、「会社に住んでいた」そうだ。しかしこういうケースも見事にあてはまる解説があるのだ。
人口減少社会・・・というものをよほど気にしていると見えるな。
そのうち世にも恐ろしい「部屋にいないはずの人」についても記述するような時代が来るんじゃないだろか。
次の国勢調査までには単身を解消したいものだ。