中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

これからの健康経営

2021年10月19日 | 情報

深化版・未来を築く健康経営―これからの健康経営 2021年9月入手

Ⅰ.特定非営利活動法人健康経営研究会 岡田邦夫氏

健康経営を深化させるに至った社会的な要請

1.企業利益の創出が、シェアホルダーキャピタリズム(株主資本主義)から、
ステークホルダーキャピタリズム(公益資本主義)への移行に代表されるように、
株主だけではなく社会と従業員に対する責務を果たす必要があること。
2.SDGsに代表されるように、各ステークホルダーのサスティナビリティ(持続可能性)を
高める企業戦略の一つとして、従業員の健康と幸福への投資を通じて社会を
より活性化させる必要があること。
3.見えない健康問題等に対する従業員のダイバーシティ(多様性)に対し、
多様な働き方などのインクルーシブ(包摂性)な経営を創造していく必要性があること。
4.少子化により労働力人口を確保していくためには、働き手を共有する副業や兼業等の雇用形態や、
企業間での仕事のシェアや共創など、新しい共創関係を経営に取り入れていく必要性があること。
5.安全配慮義務履行の責務が、法人だけでなく経営者にも求められるようになり、
従業員の心身の健康増進が経営戦略としての重要性が増してきたこと。
6.企業経営においては、上記の社会的変化の中で、経営者の倫理感が
一層に求められるようになること。

Ⅱ.特定非営利活動法人健康経営研究会 平野 治氏

健康経営を一言でいうと
人という資源を資本化し、企業が成長することで、社会の発展に寄与すること

管理コストではなく「人を活かすため」に新たな投資を行うこと
ひとりひとりが持っている未活用の知恵や異なる知識を経営の力で引き出すこと

 健康経営の実践において企業は、従業員を人財と捉え、その資源を、戦略的投資によって
資本化する

企業経営における人財の重要性
・企業の価値創造・競争力の源泉は、新たな、よりよいものを作り出そうとするイノベーションの活力
・他企業に真似のできない(もしくは模倣に時間のかかる)資源を作り出すことで競争力を高めること
・新製品や新しいビジネスモデルを作り出すことで、従来の製品市場・ビジネスを変えること
(創造的破壊)
⇒変革をもたらす原動力は、人の意識、信念、知識  つまり人が資本

健康経営とは、「人という資源を資本化し、企業が成長することで、社会の発展に寄与すること。

 

 

 

 

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