中小企業の「うつ病」対策ー人、資金、時間、情報に余裕がない

企業の労働安全衛生、特にメンタルヘルス問題に取り組んでいます。
拙著「中小企業のうつ病対策」をお読みください。

サラリーマン心の病急増

2013年08月27日 | 情報
朝日新聞の独自の推計で、心の病にかかるサラリーマンが増えている、と報道されました。
筆者の認識では、以前に、企業努力の成果で、いわゆる若年性うつ病り患者は増加傾向にあるものの、
うつ病をはじめとする精神疾患り患者全体では、精神科医の情報などの定性情報を根拠にして、
上昇傾向から横ばい傾向になった、と紹介しました。
ところが、再び増加傾向に転じたのでしょうか? 
もっとも、うつ病を始めとする精神疾患り患者は、いわゆるIT関連企業と、
官庁、学校教育者がもっとも多いと言われていますので、健康保険組合は、官庁、学校教育者は対象外ですし、
さらに自営業も対象外になりますので、全体を推計するのは、ちょっと無理があるかもしれません。

サラリーマン心の病急増 景気低迷→リストラ→雇用不安 朝日8月22日

心の病にかかるサラリーマンが増えている。大企業の社員約1600万人が入る「健康保険組合」では、
心の病の受診数が2011年度までの3年間で2割増えた。仕事のストレスが原因となる病気が大半を占める。
08年のリーマン・ショック後の景気低迷で「企業のリストラが進み、雇用不安が広がった」との指摘が出ている。
厚生労働省がまとめた医療保険の利用状況調査から、働き手本人が心の病で通院や入院した件数をもとに、朝日新聞が推計した。
財政難に陥り解散する健保組合が相次ぎ、全体の加入者数は年々減っているため、加入者1千人あたりの受診件数で比較。
現在の調査方法になった08年度以降を対象とした。
心の病による受診件数はリーマン・ショックのあった08年度は1千人あたり延べ235件だったが、
3年後の11年度は同280件と19%増えている。

健保組合に加入する働き手本人の、1千人あたりの述べ受診件数の合計。厚労省の「医療給付実態調査」をもとに推計
08年度 4604件 09年度 4910件 10年度 4982件 11年度 4991件
心の病気
08年度 気分障害 55% 神経症性障害 31% その他 13% 計 235(万人?)
09年度      55%        32%     13%   258
10年度      54%        32%     14%   277
11年度      54%        32%     14%   280

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする