熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

川面の野鳥達・・・カワセミ、コサギ etc.

2006年11月27日 | 生活随想・趣味
   先日、少し曇り気味だが穏やかな秋の陽気に誘われて、久しぶりに田舎道を散歩に出かけた。
   愛犬シーズーのリオと歩いていた道なのだが、リオは一昨年の冬に逝ってしまったので、その後、殆ど歩かなくなってしまった川辺の田舎道の散歩であった。

   千葉郊外の小さな川だが、結構水の流れが速くてかなりの水深があるので大きな鯉が泳いでいて、淀みで、釣竿をたれる人もいる。
   このあたりの丘陵地は、まだ未開発のところが残っているが、雉が飛んでいた矢じりなどが出土していた古い森は切り崩されてしまってもうない。

   冬が近づいている所為か、青々と茂っていた葦や川面の雑草も枯れ草となって空間が広がり、ススキの穂だけが淡い日の光を受けて輝いている。
   刈り取られた水田は、稲の切り株から穂が出て緑色の絨毯のように美しい。

   川面には、カルガモが何組か帰ってきている。この鳥は、留鳥なので、一年中日本にいる筈なのだが、この川では、冬にしか見かけないので、渡り鳥のような気持ちで何時も見ている。
   カルガモは雌雄同じ色形で、他の鴨の雌のような外見をしているが、嘴の先が黄色いのですぐに分かる。  
   オシドリ夫婦と言うが、殆ど対で川面を泳いでいて夫婦仲が良い。一羽しかいないと思ってみていると、草むらからパートナーが現れたりする。

   カルガモの軽やかな泳ぎを見ていると、その前方対岸に、正に宝石のような鮮やかなコバルトブルーの点が見えて川面に映っている。
   望遠でシャッターを切って画像を拡大して見ると、どうもカワセミのようである。
   何時も、すぐに飛んで逃げてしまうので、シャッターを何枚か切りながらゆっくりと近づいて行った。
   やはりカワセミで、川面に打ち込まれた朽ちた杭に留まって休んでいる。
   10メートルほど近づいたであろうか、今度は逃げられずに綺麗な鮮やかなブルーの姿をジッと鑑賞することが出来た。
   双眼鏡を忘れて来たが、カメラの望遠レンズがその代わりをしてくれた。ズームの望遠側が300ミリで、デジカメなので実質450ミリ、バードウオッチングには十分である。
   このミノルタ最後のカメラDigital α Sweet 、中々自動焦点が定まらず、レンズがジージー回るだけでイライラするのだが、幸いにも、手ブレ補正機能が付いているのでピンとはあまいがどうにか何枚かカワセミを撮れた。
   しかし、十分に近付けなくてカワセミが小さく写っているので、引き伸ばそうとすると、600万画素では不十分で、ピントがあまくなり画像が荒れてしまう。
   三脚を立てずに写真を撮りたいので、次のSONYのもう少し上等な一眼レフを待つか、可能ならキヤノンかニコンが本体に手ブレ補正機能の付いた一眼レフを出すのを待つか、このミノルタには別段不満はないけれど、もう少し上等な一眼レフのデジカメも欲しいと思っている。
    
   カワセミが凄いスピードで川面を一直線に飛び去ってしまったので、カルガモを見ながら土手道を先に歩いていくと、一羽のコサギが川面に舞い降りて来た。
   何時もは白鷺とよんでいる鳥だが、正式にはコサギで、嘴と足が黒いが足先だけは黄色をしていて、首と足が長くて真っ白で実に優雅な鳥である。
   長い首をS字型にまげて大股で田んぼや川の中を歩きながら魚を探す。
   コサギは、生息地や広い池や沼などでは群れているようだが、このあたりでは、一羽だけだったり精々二羽程度しか見かけない。
   首をちじめて足をすっくと伸ばし、大きな羽を広げて、中空を舞う姿は白鳥よりもずっと美しい。コンコルドのようである。

   他に川辺で出会った鳥は、草むらにいたキジバト、そして、ハクセキレイである。
   ハクセキレイは、長い尾を振りながら忙しそうに地面を突付きながら歩いていた。

   水辺に近づくと、鳥の種類が代わる。
   わが庭を訪れて、咲き始めた椿の花を突付くメジロやヒヨドリとは違う。
   昨日、頬の白い小鳥が飛んで来た。シジュウカラだと思ったが、良く見ると背中が一寸グレーがかっているので、ヒガラのようである。
   すずめ、つばめ、とび、からす、ひばり、もず、しらさぎ、はと、子供の頃身近に目にしていた野鳥はこの程度であったが、最近、沢山の種類の小鳥達が身近に訪れているのを知り始めて、新鮮な驚きを感じている。

   何れにしろ、鳥達は、他の種類の鳥が側にいても全く無頓着で気にせずに共存しているのが面白い。
   昨年、鳶がカルガモを猛烈な勢いで追いかけていたのは何だったのであろうか。
   
コメント
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