天体撮影ソフトと天体写真のブログ

惑星をメインに天体写真を掲載。極軸セッティング・インターバル撮影、オートフォーカスソフト頒布も行っています。

インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 3

2008-07-20 21:05:04 | フォーカス自動補正
 フォーカシングソフトでの各画像撮影時にも、そのときの温度を取得し
表示するようにしました。
もっとも、長くて1秒の露出をせいぜい10数コマ撮影の間の温度変化は
無視出来ると思いますので、初めか終わりの温度があれば必要十分かと
思います。例ではダミーデータでワザと大きな温度変化にしています。
ここで得た温度を撮影開始時の温度として、実撮影でのインターバル時に
得た温度との変化からフォーカス補正を行います。




インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 2

2008-07-19 15:11:29 | フォーカス自動補正
温度によるフォーカス補正のプログラムですが、ダミーデータで温度を変化
させ、セットした補正量に応じたフォーカサー移動のテストをしました。
温度変化1℃当たりの補正量は画面右下で13Stepと設定されていますので、
以下の通りの補正量となります。1℃当たりの補正量は+-で入力可能です。

1:撮影開始前   温度= 24℃ / フォーカサー位置= 5000    
2:インターバル1  温度= 27℃ / フォーカサー位置= 5039
    温度変化(27-24)x移動量13Step=39Step
3:インターバル2  温度= 22℃ / フォーカサー位置= 4974
    温度変化(22-27)x移動量13Step=-65Step
4:撮影終了時   温度= 29℃ / フォーカサー位置= 5065
    温度変化(29-22)x移動量13Step=91Step

この例では、一つ前との温度変化を元に補正していますので、きりの良い
温度変化では良いのですが、通常は各段階で誤差が生じてしまいます。
そこで、常にスタート時点との温度差からフォーカサーの位置を算出する様に
プログラムを修正しています。



インターバル撮影ソフトとフォーカシングソフトの連携 1

2008-07-17 16:58:22 | フォーカス自動補正
 気温によるフォーカス自動補正実現に向けて、インターバル撮影ソフトと
フォーカシングソフトの連携をテストしています。
フォーカサーのバージョン・アップはまだですので、机上でのプログラムの
テスト段階ですが、ソフト間の通信が出来てフォーカス補正の結果を撮影
データとして出力出来ました。
フォーカス補正は、下の例では 1:撮影開始前、2~4:インターバル、
5:撮影終了時 のタイミングでインターバル撮影ソフトが出した指示により
フォーカシングソフトが行い、その時の気温(Temp)とフォーカサーの位置
(FocuserPos)をインターバル撮影ソフトへ返します。
インターバル撮影ソフトはそれを撮影データとしてテキスト出力しますので、
後でのピントの検討に利用できます。



気温変化によるピント移動を自動補正

2008-07-11 16:49:48 | フォーカス自動補正
 気温変化によりピント位置が移動する事は良よく知られていますが、
私はそこまで補正しての撮影は今のところ行っておりません。
ただ、インターバル撮影での比較的長い撮影時間では気温も大きく
変化する可能性がありますので、一コマ毎、理想を言えば気温変化に
応じてリアルタイムにフォーカサー位置を補正出来れば、と考えます。
 そこで、当方で頒布しておりますインターバル撮影システムと
フォーカシング・ソフトを連携させ以下の機能を実装できないか検討
しています。

   1.インターバル撮影ソフトがインターバルに入ったら
     フォーカシング・ソフトに指示を出し気温変化に応じた分、
     フォーカサーを移動する。使用鏡筒の1℃当たりの移動量は
     事前に計測し設定する。
 
   2.露光中でも気温変化が設定値を超えたら1と同様に
     フォーカサーを移動する。ただしフォーカサー移動による
     イメージ・シフトが無視できる量の場合。

   3.1,2は使用する撮影システムや接眼部の精度等により
     選択可能とする。

現在使用のフォーカサーコントローラには温度計は付いていませんが、
幸いバージョンアップで組み込みが可能のようです。
後はインターバル撮影ソフトとフォーカシング・ソフトの連携ですが、
ソフト間の通信が可能ですので出来ると思います。



「USB-シリアル変換ケーブル」でPHD GuidingもOK

2008-07-08 21:35:29 | オートガイド
 GoTo駆動装置に組み込まれたガイド基板は初期型のものでしたが、
バージョンアップによりPHD Guidingにも対応するようになった事は
先日書きました。しかしPCとはシリアル・ポート接続で、一つしか無い
ポートはGoTo駆動装置と星図ソフトの連携の為にふさがっています。
その為「USB-シリアル変換ケーブル」が必要となったのですが、
本日入手し、早速PHD Guidingのキャリブレーションとガイドのテストを
行いました。
PHD Guiding自体はタカハシのモータードライブに自作のパラレル接続
リレーで以前より使用していました。結果は問題なく上手く行きました。
と言っても主鏡にDSI Proを付けてテストしましたので、実際のガイド撮影は
まだです。撮影にはオフアキシス・ガイダーを何とかケラレが無いように
取り付けなければいけません。