
本日のブログはナミアゲハの4齢幼虫が終齢幼虫に脱皮するお話です。イモムシばかり出てきます。苦手な方はご注意ください。

ナミアゲハ(アゲハチョウ科)
前翅長4〜6cm
日本・台湾・中国・朝鮮半島
一般的にアゲハとか、アゲハチョウとか呼ばれています。幼虫の食草はミカン科の木の葉。成虫が見られるのはおよそ3〜10月の間で、その間2〜5回発生するらしいです。人里近くに生息しているためよく見かけるメジャーなチョウの一種。
それでは本題ーーーーー
ナミアゲハの4齢幼虫↓

ナミアゲハの幼虫は生まれてから4齢までは、鳥の糞に擬態して、白と黒のマダラ模様をしています。よくもまあこんなに上手に真似するものだと感心してしまいます。
ところが、終齢になると体も大きく、糞のサイズに合わないためか、突如緑色に変身。威嚇のための臭角「オレンジ色の臭い角)まで身につけて、隠れる作戦から、いざとなれば戦う作戦に路線変更!

脱皮を繰り返して体を作り替えていく昆虫というのはなんとも不思議。
つい先日、そんな脱皮の場面に遭遇できました。
白黒マダラ模様の4齢幼虫がじっとしていると思ったら、体が緑色っぽくなってきましたので、ビデオを設置。

緑色に見えるのは外側の皮が薄くなり、その下に新しい緑の体ができているためだったようです。
頭と首(?)の部分が破れて(切り離されて)、古い皮(外骨格?)のなかから、新しい緑の体の幼虫が顔を覗かせました。

色が薄くなった白黒の皮の下から、ちょこんとのぞく緑の頭。
アゲハの幼虫の目は実は隠れるようについています。

さらに出てきた大きな目は、敵を欺く偽物
本物の目は頭の先にある黒い古い皮のすぐ上。

もぞもぞと体を動かしながら、次第に緑色の体が出てきます。

最後はお尻を上げてもぞもぞさせると、脱皮完了!

頭の先の殻もとれました。

脱皮後はしばらくじっと体を休めているようです。
やがて体を反転させ、脱いだ殻をもぐもぐ食べます。

自由に使える手足があるわけでもないのになんて器用!!
どうやら脱皮をする前に、下半身を後で動かないように止めておくんだそうです。

仮足の部分を撮影してみたけれど、うーん。よく分かりません(^^;;
幼虫が上手に皮を脱ぐ様子はこちらの動画で→アゲハの脱皮
2齢から3齢への脱皮のようすはこちら
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