
水中をクルクルと泳ぎ回るこの生き物の名は、ずばり「ミズムシ」。
もちろん白癬菌の「水虫」とはなんの関係もなく、カメムシ科の水生昆虫。
初めて見たときは、刺されると痛いマツモムシかと思ったのですが、背泳ぎで泳ぎまわるマツモムシとは違いお腹を下にして泳いでいます。
そして、体長1cmほどのこの虫こそが、「フウセンムシ」。

なんでフウセンムシなんて名前がついているのかと調べてみたところ、どうやら浮力が大きく、水底の土や水草などにつかまっていないと、浮いてきてしまうようです。
その性質を利用して、小さくちぎった色紙を水に沈めてフウセンムシが浮か沈みするのを楽しむ遊びがあるんだそうです。
江戸時代から昭和初期にかけては
「風船虫」の名前で夜店などで売られるほどの人気ぶりだったみたいです。
言語学者の金田一春彦氏も「我が青春の記(東京新聞出版局1994)」の中で、「コップの中に入れると、水の底から紙切れなどを水面に運んでくる虫もたくさんいて、感激した。本郷ではフウセンムシといって夜店で売っていた虫である」と記しているとか。
これは、なんとしても実験したい!!
実験したら改めてご報告いたします。
今はまだ自分では確かめていないのですが「フウセンムシ 遊び」と検索するといくつか動画が見られます。興味のある方はぜひ♪
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