穀雨は「種まきや田植えの時期に降る雨」とされています。この時期の雨は「百殻春雨(ひゃくこくはるさめ)」とも呼ばれます。あらゆる穀物を潤し育てる恵の雨。
田畑が耕され、種まきが始まります。
仕事で稲作の真似事をしたりすることがあるのですが、稲の種籾は、まず塩水につけて良い種を選ぶところから始めます。
沈んだものが胚乳の多いいい種です。
明治時代ごろから始められた手法らしいのですが、これで収穫量が1割も増したというからすごい。
しかも米の品種によって、塩の比重が決められています。農業って奥が深い!!
この後、選んだ種籾を袋に入れ、よく塩水を洗い流してから、温湯消毒して芽出しのために大きな水槽で水につけます。
本当はもっと大きな水槽がいいようです。
温度管理も大切!!
で、苗床に撒いて、苗ができたらいよいよ田植え。八十八の手間がかかるっていうのもうなづけます。
そんな作業をするのが穀雨の頃。
森は新緑の季節です。
穀雨が終わればいよいよ立夏。
春もラストステージ。
【二十四節気・七十二候とは】
旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、季節のずれを調整するために作られたのが二十四節気。地球の周期をもとに、夏至と冬至、春分と秋分を設け、さらにその間を分けて1年を24等分して、季節の特徴を表した言葉を当てています。しかし、梅雨や台風などがない中国で作られたものがそのまま使われているため、日本の季節とは多少ずれるところもあります。
七十二候は二十四節気をさらに3等分ずつして、季節の特徴を当てはめたものです。日本独自に作り直された経緯があり、より、日本の季節にあったものとなっています。
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